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2018年03月25日
muziik On The Screw ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは muziik On The Screw ウェッジ です。

シャフトは K's-wedge HW120 です。
ロフトは56度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS、キックポイントは中調子、クラブ総重量は469g です。

muziikのカッコいいウェッジです。
以前、50度のメッキタイプを試打したことがあるのですが、今日は黒いタイプの56度に出会えたので、思わず手に取ってみました。

オーソドックスな形状です。
キャビティタイプということを除けば、ごく普通のウェッジに見えます。

3つのウェイトがありました。
以前試打したウェッジは2つだったのですが、このウェッジは3つです。
ロフトによって、ウェイトの数が変わるのでしょうか?
この黒い『本体』に、青のウェイトが映えて見えます。
この青は『muziik』の『iの点』と色を合わせているのかな?と思いました。
メッキタイプのときには、そういったことを考えませんでした。

キャビティタイプではありますが、かなり浅いので、違和感なく普通のウェッジとして見ることができます。

トップラインの厚さは標準的です。
構えたときに、いいイメージが自然と湧いてきそうです。

ソール幅は、ややワイドですが、今のSWとしては普通といえるでしょうか?
最近はアイアンでもよく見られますが、トゥからヒールにかけて、テーパーになっているのではなく、ストレートに近いタイプです。
テーパーになっていると、『フェースの開閉』をイメージしやすいのですが、このようなタイプだと、あまり開閉せずにストレートに使っていくようなイメージが出ます。
アイアンでは多くなりましたが、ウェッジではあまり見かけません。
こういったところも、メーカーのこだわりがあるのでしょうか?

リーディングエッジは削られていました。
それほど大きい削りではありませんが、目立っていました。
やはり、黒という色は、色々なものを浮き立たせる性質があるな・・・。と思いました。
一見、色の中で一番暗く地味な印象もありますが、光りの当て具合などで、その性質や見え方なども変わってきます。
逆に白やメッキなどでは光りに反射して、本来のものが見えにくくなることもあります。
色は奥が深いです。

バンスは大きくなく、むしろ控えめな感じです。
最近はハイバンスタイプが多くなったような気がしますが、このウェッジはそういうタイプではありませんでした。
いわゆる『ローバンスタイプ』です。
こうして見ていると、SWということを感じさせません。
PWのような膨らみ方です。
ローバンスタイプに苦手意識をもっておられる方も多いと思いますが、私は昔のハイバンスタイプに苦手意識をもっていて、ローバンスタイプが出たときに、すぐに飛びつきました。
今はハイバンスタイプも研究が進み、易しくなっていますが、昔はメリットよりもデメリットのほうが強く感じていました。
ローバンスタイプは確かにバンスが小さいので、難しく感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、開いて構えると自然とバンスは利いてきますし、バンカーの砂も弾きやすくなるので、意外と易しいな・・・。と感じる方も多いのではないでしょうか?
フェースの開閉を使わず、なるべくシンプルに打っていきたい・・・。という方には、今の研究が進んだハイバンスタイプのほうが合いやすいのかもしれません。

ネックの長さも適度にありました。
ロングというタイプではなく、標準的な感じがしますが、ウェッジには最低限維持して欲しい長さがありました。

フェース面にミーリングはありませんでした。
この落ち着いた感じのフェース面は、何ともいえない雰囲気を醸し出していました。

ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。
自然な感じで構えることができました。
少しグースが利いているようにも見えたのですが、強すぎないので苦手意識はなく、普通に構えることができました。
グースがきつすぎると、ダフりそうに感じたり、カットに入れにくく感じたりすることもあるのですが、このウェッジにはそういったことがありませんでした。

フェースの開きやすさは、まずまずでした。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで良いです。
ボールへの『食いつき感』もありました。

『スピン性能』も、いい感じでした。
ボールがよく止まってくれました。
『強烈』なスピン性能というよりは、『やや強烈』といった感じです。
今のウェッジは角溝でなくても、メーカーの研究が進み、高いスピン性能をもったものがあります。
そういうタイプは『止まりすぎて難しい』と感じておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
このウェッジはそういった方にも、試していただきたいと思いました。
『程良い』スピン性能といえるかもしれません。

球も拾いやすいですし、いい感じであがってくれました。
出球の高さも安定していました。

『安定性』は、なかなか高いです。
ウェッジとしては高いほうだと思います。
バックフェースのキャビティ構造とウェイトがよく利いているのでしょうか?
大らかさのあるウェッジです。
精悍でカッコいいウェッジですが、マニュアルタイプというよりは、どちらかというとオートマチックタイプに近い印象をもちました。

『距離感』も合いやすく、落としどころを限定できました。
いい顔のウェッジと、安定感抜群のシャフト。
そして、全体的に適度な重さのあるウェッジは、『安定感』というプレゼントをくれます。
縦の距離が安定しているので、シビアな場面でも活躍してくれそうです。

『操作性』は、なかなかいい感じでした。
易しくて『オートマ性』を感じていたのですが、決して細工をしづらいタイプではなく、色々と遊ぶことができました。

全体的に、『易しい』というキーワードをもったウェッジという印象をもちました。
『構えやすさ』『球の拾いやすさ』『適度なスピン量』『打感の良さ』『安定性』など、バランスがとれているように感じました。

先日試打したメッキタイプのウェッジもいいと思いましたが、私はこちらのほうが興味をもちました。
やはり『黒いウェッジやアイアン』というものは特別感があって、惹かれてしまいます。

少しグースが利いているタイプではありますが、日頃ストレートタイプを使っておられる方も、それほど気にならず打ちやすいと感じられる方も多いのではないでしょうか?
逆に、同じグースタイプを使っておられる方でも、強いグースを愛用しておられる方には、グースの利きに不満をもたれるかもしれません。
もっとグースが強いほうが易しいと感じられるかもしれません。
このウェッジはグースタイプではありますが、ややストレートに近い性能をもっているのかな?と思いました。

とてもカッコいいウェッジですが、決してハードルが高くて気難しいタイプではなく、見た目以上に易しいというところも魅力の一部だと思います。
マニュアル性よりもオートマ性のほうが強く感じられる、ハードルが高くない、親近感のもてるウェッジです。
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