プロギア Q フェアウェイウッド - ゴルフクラブ試打日記。


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2018年03月13日
  

プロギア Q フェアウェイウッド

                 
プロギア Q フェアウェイウッド
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは プロギア Q フェアウェイウッド です。



オリジナル シャフト
シャフトは オリジナル シャフト です。

ロフトは18度、クラブ長さは40.5インチ、シャフトフレックスはREG です。



正面
とても変わっているといいますか、珍しいフェアウェイウッドです。


最初見たときは、ホームセンターで売られているような、無名のメーカーのクラブなのかな?と思っていました。


しかしPRGRの文字を見て、プロギアのクラブなのだということが分かりました。


無名どころか、一流メーカーであるプロギアがこのようなクラブを発表してきたということは、それだけの理由があるのだと思います。


ゴルフクラブメーカーは数多くありますが、プロギアはその中でも、いい意味で『冒険』をするメーカーだと思っています。


クラブに個性が見いだしづらくなって、もう何年も経ち、流れに沿ったといいますか、『無難』な感じのクラブが多い中で、プロギアのクラブは大きな存在感を放っています。


他のメーカーがやらないことをやりますし、それがクラブの進化につながり、後を追うメーカーがたくさんあります。


『後追い』を嫌い、常に『時代の先端』にいるメーカーという印象をもっています。


なので、このクラブはすごくインパクトのある外見ですが、プロギアの技術が結集しているのだろうと思いました。


今は『ハイテク感』のあるクラブが多いですが、このクラブはとてもシンプルです。


そこが狙いなのかもしれません。



側面
ソールにはウェイトも見られないですし、シンプルですが、個性的な形状です。


昔の、メタル全盛時代によく見られたような気がします。



ソール形状
このソール形状は見た目のインパクト大です。


ロイコレのFWを思い出しました。


キャビティソールのようだな・・・。と思いながら見ていました。



Q
トゥ側にある、オレンジ色のマークが目立っているな・・・。と思いましたが、よく見ると『Q』になっていることに気づきました。


『Q』には、どういう意味が込められているのでしょうか?


真っ先に『クエスチョン』が浮かんだのですが、本当のところは分かりません。


個性的なデザインですが、正直あまり好みではないな・・・。と思いました。


以前なら、そのまま返却して試打していなかったかもしれないのですが、今はなるべく試打するようにしていますし、何よりPRGRのクラブということで、見た目は好みでなくても、興味が尽きることはありません。


PRGRのクラブには、必ず『理由』があるからです。



ネック長さ
ネックの長さは普通です。


調整機能も付いていません。


こうして見ても、やはり昔のクラブを見ているようでした。


ハイテクが進みすぎている今に反し、『時代回顧』ではないですが、昔のいいところを、このクラブに取り入れているのかもしれません。


やはり『メタル時代』を思い出しました。


メタルを体感してこられた方は、懐かしく感じられるのではないでしょうか?



セミシャロー形状
セミシャロー形状といっていいでしょうか?


今のFWは、シャロータイプが圧倒的に多いので、このクラブは少し厚みがあるように見えます。


といっても、ディープという印象もありませんでした。


この『厚み感』も、昔のクラブに似ています。


新しい物を見ているというよりも、昔の懐かしいクラブを見ているような感覚がありました。



顔
顔はまずまずでした。


結構小振りな感じでした。


クセがなくて、なかなかいい感じです。


この顔を見ても、やはりメタルっぽいな・・・。と思いました。


今のFWはチタンもありますし、メタルもたくさんあります。


しかし、このクラブのように『メタルメタル』していないように思います。


このクラブは昔のメタルそのままといった感じでした。



クラウンマーク
このクラウンマークも独特です。


オレンジだけのシンプルなマークです。


これにもメーカーのこだわりがあるのかもしれません。


私はウッド系のクラブにはクラウンマークが無いほうが好きなのですが、あっても別に気になることはありません。


ただ、このクラブの場合は、最初から無いほうがいいのではないかな?と思いました。


しかし、PRGRがやっていることなので、このクラウンマークひとつとっても、大きな意味があるのだろう・・・。と思いました。


それくらい、私はPRGRというメーカーの発想力や先進性・技術力を信頼しています。


これまでもPRGRのクラブを使用してきて、たくさんのいい思い出があるからです。


私は『銀チタン』と『TR DUO』に出会うことができて、本当に良かったと思いますし、幸せ者だと思っています。


しかし、それでも、このクラウンマークの意味が解らなかったですし、最初から無いほうがいいのではないかな?と思いました。


クラブの『質感』という点でも、正直『疑問』といいますか、『不満』が残りました。


もっと他にやり方があったのではないかな?という思いがありました。


『目で楽しめる』クラブではありませんでした。



クラウン形状

クラウン形状
写真では分かりづらいですが、クラウンの形状にも、独特な工夫が見られます。


普通のシンプルな丸みを帯びている形状ではなく、山のように、こんもりと盛り上がっているような感じです。


これにも、メーカーの深い研究があるのではないでしょうか?


今はクラウンの『カーボンコンポジット』が多く見られますが、元々TR DUOがブームに火を付けました。


しかし、このFWにはそれが見られません。


『単一素材』のようです。



フェース面のデザイン
フェース面のデザインはオーソドックスなタイプでした。


特に変わったところは見られません。



尖ったソール形状
しかし、ソール形状が個性的でした。


尖っているように見えました。


昔愛用していた『アダムス タイトライズ』というフェアウェイウッドを思い出しました。


タイトライズはソール形状がとても変わっていて、『接地面積』を減らすことによって、ソールの抜けが抜群に良くなり、かなりのシャローなので、球があがりやすいという利点がありました。


名前の通り、悪いライでも対応していけるクラブでしたが、このクラブが登場して、多くのメーカーに影響を与えたように思います。


タイトライズは『上下を反対』にしたデザインも有名でしたが、このクラブにも似たようなところがあるな・・・。と思いながら見ていました。



オリジナルグリップ
装着されているグリップはシンプルなタイプでした。


ソフトなフィーリングで好感がもてます。


バックラインが有りました。


私はバックライン無しのほうが好きなのですが、今は殆どのニューモデルのグリップにバックライン有りが採用されているので、やはり『有り』を好まれる方のほうが多いんだろうな・・・。と思いました。


同じバックライン有りでも、比較的緩やかな感じで『無し』に近い感じの物もありますが、このクラブのグリップは、はっきりしていました。


一瞬でバックライン有りだということが分かりました。



振り感
素振りをしてみた感じは、まずまずでした。


全体的な振り感というよりも、このクラブのヘッドが珍しいといいますか、懐かしい感じで、それを考えながらずっと振っていました。


昔のクラブなら、もっと重量感としっかり感があってもいいけど、かなり軽量感があるので、やはり最新のクラブなんだな・・・。と思いました。


私が愛用していたタイトライズは『USモデル』でしっかりとしたスペックだったので、その点が大きく違うように感じました。


少し短く持って、タイミング重視で振っていきました。



構え感
ボールを前にして構えてみた感じは、普通でした。


特に可も無く不可も無く・・・。といった感じでした。


私は『艶消し』タイプのクラブが好きなのですが、このクラブの『艶消し感』はちょっと違うな・・・。と思いながら見ていました。


ロフトが18度ということで、番手としては、クリークということでいいのだと思います。


クリークらしい大きさとフェース面の見え具合でした。


フェースがよく見えるので、球がよくあがりそうです。


『アゴ(フェース下部)』が、はっきり見えたので、球の拾いやすさにもこだわって作られているのかな?と思いました。




試打を開始しました。

PRGR Q FW
最初は、ちょっとミスを連発してしまいました。


当たりが良くなくて、『チョロ』に近い球も打ってしまいました。


構えたときのイメージで振っていったのでは、少し当たりづらい感じがしました。


FWやUTを試打するときはいつもそうですが、今回もティアップせずにマットの上から直接試打しました。


手前からソールを滑らせるというよりは、少しボールに近いところに『ぶつける』感じで、合ってきました。


『ソールのタッチ』が最初は合いませんでした。


最近のFWには無い、ソールのタッチ感でした。


やはり、尖ったような独特のソール形状がよく効いているのかもしれない・・・。と思いました。


今のFWの多くが、『ソール全体』を滑らせながら球を運んでいくタイプだと思いますが、このFWは『ソールの一部分』を使って、滑らせるというよりは『抜いていく』感じのほうが合っているように感じました。


昔大流行した、テーラーメイドの『ゲタ履きソール』を思い出しました。


5球ほど打ったところで、ようやく『タッチ』が合うようになってきました。



フェース面
『打感』はしっかりしているのですが、硬すぎず重すぎず、いい感じでした。


このヘッドを見たときに、どのようなフィーリングなのか全く想像がつかなかったのですが、予想していたよりはいいフィーリングでした。



打球音
『音』は小気味良い金属音でした。


この音は、これまでたくさん耳にしてきました。


今のクラブの中でも、結構大きくて高めの音ですが、苦手な音ではありませんでした。


インパクトが緩むこともなく、しっかりと振り抜いていくことができました。



トゥ側
『球のあがりやすさ』は、まずまずでした。


タフな感じは全くなく、球はしっかりと浮いてくれたのですが、今の『あがりやすいFW』を使い慣れておられる方には、少ししっかりした印象をもたれやすいのではないでしょうか?


ある程度の重心の低さもあるような形状ですが、今のFWの中では、結構な重心の高さがあるように感じました。


易しそうな雰囲気がありますが、結構しっかりしているので、ヒッタータイプの方に合いやすいのではないかな?と思いました。


今の『超低重心FW』を使い慣れておられる方は、『重心高さ』の違いを感じやすいかもしれません。


ソールが独特なので滑らせて打ちたくなりますが、私の場合は滑らせるよりも、やや上からぶつける感じのほうが、いい球が出やすいように感じました。



バックフェース
『安定性』は普通でした。


特別『ミスに寛容』とか、『高い直進性があって曲がりにくい』という感じはありませんでした。


昔ながらの普通のFWといった印象をもちました。



飛距離性能
『飛距離性能』も普通で、正直特別秀でているとは思いませんでした。


最近はドライバーだけでなく、FWでも飛距離性能に優れているものが多くなり、それらに慣れているせいか、このFWは少し物足りない感じがしました。


今は『スプーンの代わり』もできそうなクリークもよく見かけるのですが、このクラブは元々のクリークらしい性能をもっていると思いました。


クリークでも距離にこだわっていきたいという方も多くいらっしゃると思いますが、クリークは飛ばすよりも狙うクラブだと割り切っておられる方には、好感をもたれやすいのではないでしょうか?


最新モデルではありますが、正直『ハイテク感』は感じませんでした。



操作性
『操作性』は、なかなかいい感じでした。


左右へも普通に曲げることができました。


ただ、できればもう少し『アゴ』が弱いほうが扱いやすそうだな・・・。と思いましたが、このアゴがあるからこそ、拾いやすいと感じられる方も多いのではないでしょうか?


小振りということもあると思いますし、球がつかまりやすいクラブだな・・・。と思いました。


今の『シャロー過ぎる』FWが難しいと感じておられる方もいらっしゃると思いますが、そういう方に是非試していただきたいと思いました。



ヒール側
PRGRのニューモデルということで、どんな最新の工夫がされているのだろう・・・。と思っていたのですが、正直よく分からないまま試打を終えました。


『新しい』というよりは、ずっと『懐かしい』という感覚がありました。


昔のメタルの頃を思い出しながら試打をしていました。



PRGR Q フェアウェイウッド
この試打クラブを返却するときに、このクラブはいわゆる『お助け機能』があるんですよ・・・。と説明を受けました。


かなりライの良くない状況などで活躍してくれるクラブなのだということを教えてもらいました。


ああ、それであまりハイテク感が無かったのか、こだわるところはこだわり抜きながらも、できるだけシンプルにして、『トラブル対応』ということに重点を置いて開発されたクラブなんだな・・・。と思いました。


それで、これまでのモヤモヤが消えたような感じがしました。


PRGRが、『お助け機能』一点に重点を置いて開発したのだろう・・・。と思いました。


こういった『思い切った設計・開発』ができるのが、プロギアの強みでもあり、個性です。


説明を聞きながら、再びテーラーメイドのレスキューを思い出しました。


コンセプトは似ているように思います。



PRGR Q フェアウェイウッド
ハイテク満載の、今のFWの中では『異彩を放つ』クラブです。


コースに出ればトラブルは付きものなので、このようなクラブがあると心強いな・・・。と思いました。


ただ、クラブには『本数制限』があるので、このクラブをバッグに入れておく余裕があるかな?という思いもありました。


できれば入れておきたいですが、他のクラブとの兼ね合いで入れられなくなるということもあるのかな?と思いました。


PRGRらしい、鋭い着眼点と、素晴らしい発想を感じました。


今日は練習場のマットの上からの試打だったので、このクラブのもつ性能を充分感じとることはできませんでした。


なので、もし機会があれば、実際のコースで、特に『逆目のライ』と『ベアグランド』で、どのように対応してくれるのか見てみたいと思いました。


今のクラブの殆どが『いいライ』を想定して作られています。


しかし、コースに出れば、いいライなど殆どありません。


球は浮いているように見えても実際は少し沈んでいたり、ボール手前の芝が薄くて球を拾いづらいことも普通にあります。


ディボットに入ることもありますし、深いラフにつかまることもあります。


そういった様々な状況を想定して、このクラブが完成したのだろう・・・。と思いました。


今日の段階では、よく分からないところもあったのですが、ラウンドで実際に使用してみて、かなりのお助け機能があれば、購買意欲を刺激してくるかもしれない・・・。と思いました。


『質感』など、見た目は正直好みから外れているところもあったのですが、なかなか興味深いFWです。


                         
        

                         

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