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2010年01月16日
マスダゴルフ V-460 ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マスダゴルフ V-460 ドライバー です。

シャフトは メモライズM04 です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は55g、トルクは4.1、キックポイントは手元調子、バランスはD2、クラブ総重量は306gです。

久し振りに出会った『MASDA GOLF』のドライバーです。
普段、慣れ親しんだ大手有名メーカーのニュークラブも、とても楽しみではありますが、この『マスダゴルフ』のように、日頃なかなか手にする機会に恵まれないメーカーのニュークラブには、すごくワクワクするものがあります。
どのようなクラブになっているのだろう・・・?と、いつも出会う機会を伺っています。
今日は運良く、このドライバーを手にすることができました。

『派手さ』はないデザインですが、この『ソール部分』に装着された『ウェイト』のようなものが、とても特徴的です。
初めてこのようなものを見たときは驚きましたが、今では他のメーカーのクラブにも、同じようなものがよく見られるので、それほど驚くことはありません。
このような工夫は今では既に『常識』となった感じがします。
『ソール部分』に何も装着されていないで、全くの平坦な作りになっている物のほうが、今では少数派のような気がします。
このドライバーも、これまで通り『重心』の調整などに、この『ウェイト』のようなものがすごく役立っているのだと思います。

素振りをしてみると、やや軽くて、『ヘッドの効き』も少し弱い感じがしました。
イメージ的には、もっと『ハード』な部分が感じられるのかと思っていたのですが、意外と『ソフト派』のドライバーのような気がしました。
『シャフトフレックス』も『S』ということでしたが、意外と軟らかくてよくしなる感じがしました。
『しなり感』は比較的強い感じですが、タイミングがとりづらいほどではありませんでした。
これくらいならば、すぐにフィーリングを合わせていける感じがしました。

ボールを前にして構えてみると、ヘッド後方が少し膨らんでいる感じがしたのですが、全く構えづらくはありませんでした。
店員さんの話によると、少しだけ『フックフェース』になっているのだそうですが、違和感を感じませんでした。
結構球がつかまりそうだ・・・。とは思っていましたが、引っ掛けそうな印象は芽生えてきませんでした。
とてもいい感じでセットアップできました。
まだ『二度目のマスダ』ではありますが、構えやすくて美しいクラブを作るメーカーだ・・・・。という認識を持ちそうです。
試打を開始しました。

『球のあがりやすさ』という点では予想通り、よく上がってくれました。
こういった形状ですし、この『ロフト』(10.5度)も、よく効いていると思います。
程良い『低重心ドライバー』といえるのでしょうか?
これまでの他のメーカーの同じような形状のドライバーと似た感覚を持ちました。
先ほども書きましたが、私はあまり『マスダ』のクラブに関しての知識はないのですが、『センターバランス』という言葉だけは知っています。
このドライバーもその『センターバランス』が取り入れられているのでしょうか?
私には、これまでの他のメーカーとそれほど大きな違いはないようにも感じられたのですが、それは私の感覚が鈍いからなのかもしれません。
感覚の鋭い方ならば、このメーカーと他のメーカーとの違いをすぐに感じ取ることが出来るのかもしれません。

『打感』という点では、いい感じだと思いました。
嫌な衝撃も手に残りませんし、打っていて全くストレスを感じません。
何といいますか、上手く表現できないのですが、この『フェース面通りの打感』だと思いました。
『ミラーフェース』は『弾き感』が強そう・・・。とか、このような『艶消しフェース』は『しっかり感』がありそう・・・・。などと、これまでの経験上感じてしまいますが、このドライバーの打感はまさにそういった『しっかり感』を感じ取ることができました。
とても丁寧で、しっかりとした作りになっている感じがしましたし、『質の高さ』を感じさせる打感だと思いました。

『音』も、落ち着いた感じで好感を持てました。
やはり『フェース面に見合った音』といった感じがします。
馴染みの少ないメーカーのクラブというのは、どのようなフィーリング性能なのか、経験値が少ないので、全く想像がつかないところがありますが、少なくともこのドライバーのフィーリングは、なかなかいい感じがしました。
しっかりと気持ちよく叩いていける感じがしました。
周りを気にすることなく、自分の練習の没頭できます。

『安定性』という点では、かなり高いと思いました。
球のつかまりもいいですし、この大型ヘッドでも右へフケる感じはしませんでした。
私には少し『フェースローテーション』が使いづらい感じがしたのですが、それでも打ちづらい感じはしませんでした。
最近は寒さが大変厳しく、今日も私はやや『縮こまったスイング』を最初の何球かはしてしまったのですが、それでもこのドライバーは安定してボールを運んでくれていました。
私の悪いスイングをかなりカバーしてくれている感じがしました。
こういった『大型ヘッド』なので、『スイートエリア』が広いのは、もう常識となった感じがしますが、やはり『適度な重量配分』や『シャフトの高性能』など、様々な要因が絡み合っているのでしょうか?
多少の『フックフェース』も気にならないので、『左への恐怖心』も殆ど感じられなかったのも、いい結果が得られた要因のような気がします。
やはりゴルフはメンタルな面がとても大きいので、セットアップしたときに少しでも不安感を感じてしまうと、それがすぐにショットに表れますが、今日はそういった『見えない敵』と戦わずにすみました。

『操作性』という点では、どちらかというと『曲がりづらいドライバー』だと思いました。
勿論、左右に曲げてみて、それなりの扱いやすさも感じられたのですが、やはり『安定性』のほうが強く感じられるドライバーだと思いました。
球がつかまりやすいので、フック系も楽に打てましたし、逆のフェード系も苦にはなりませんでした。
しかし、こういったタイプのドライバーは、やはりそれほど球筋を変化させるタイプではないと思いますし、それをしようとするとかなりの球数が必要になってくると思います。
球の曲がり幅を抑えて、正確性を求めていきたい方には、すごくいいのではないでしょうか?
球がよくあがりやすいドライバーではありますが、比較的抑えて打つことも容易に行えたので、とても好感をもちました。

『飛距離性能』という点でも高いと思いました。
『安定性』と『飛距離性能』が強く感じられるドライバーだと思います。
曲がり幅を小さく抑えていけるので、ロスが少なく飛距離につなげていけるのではないでしょうか?
数年前までによく言われていた『弾き性能で飛ばす』というよりは、『全体のバランス感で飛ばす』といったところでしょうか?
今日は、昨年の『ドライバー・オブ・ザ・イヤー』の上位にランキングしたドライバーも持ってきていて、比較してみたのですが、私にはそのランキングしたドライバーのほうが明らかに合っている感じがしましたが、このドライバーにもすごくいい印象をもちました。
全体的にレベルの高いドライバーだと思いました。
かなりの優等生です。

まだお付き合いが浅い『マスダ』のクラブですが、今日はとてもいい印象をもったまま試打を終えることができました。
名前だけは聞いていても、実際に手にしたことがなかったので、どちらかというと私には『敷居の高いメーカー』といったイメージも持っていたのですが、意外と打ちやすく感じられたので、親しみ感が増してきました。
思っていたよりも、難しくないクラブを作るメーカーなのかもしれません。
やはりイメージだけ持っているよりも、こうして実際に手にしてみることで、その印象は大きく変わってくるものだと思いました。

これからもおそらく、それほど多く出会う機会に恵まれることはないような気もしますが、また出会う機会があれば是非手にしてみたいメーカーだと思いました。
昨年はドライバーからフェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアンで、あまりにも素晴らしいクラブにたくさん出会ってきたので、とても印象深い年になりましたが、今年はいったいどんな年になるのでしょうか?
私の苦手な『異型ドライバー』も、今年再び登場してくるのでしょうか?

『マスダゴルフ』というメーカーのクラブは、それほど多く目にはしませんが、有名メーカーですし、品質の高いクラブをつくるという印象をもちました。
もっと『独自路線』でクラブ開発をしているイメージもあったのですが、意外とオーソドックスな感じもしました。
このドライバーは昨年の夏に発表されたそうですが、今後もマスダゴルフのクラブに注目していきたいです。
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