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2018年02月16日
ピン G400 MAX ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは PING G400 MAX ドライバー です。

シャフトは ALTA J CB です。
ロフトは9度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはS です。

PING G400のニューモデルです。
シリーズとしては、4作目ということでしょうか?
PINGのドライバーは優れものが多いですが、特にG400シリーズには好感を持っています。
そのニューモデルということで、とても期待感が高まりました。
いい印象があるので、ワクワクしながら見ていました。

PINGらしく、かなり大型でシャロー感のあるヘッドです。
こういうところを見るとPINGのドライバーだとすぐに分かります。
最大限のラージサイズと超シャローが、PINGのこだわりといえるのではないでしょうか?
PINGの最新モデルなので、おそらくたくさんの機能が詰め込まれていると思うのですが、こうして見る限り、ゴチャゴチャしたところはなく、すっきりしています。

ネックは短めではありますが、これまでのモデルと変わらないように見えます。
かなり重心が低そうです。

ネックには調整機能が搭載されていました。
これも、これまでのモデルと同じです。

ソールにはウェイトが搭載されていました。
これも変わりません。
これまでのモデル(G400)と同じようなデザインで、どこが変わったんだろう?と思いながら見ていました。


すると、フェース面のデザインが変わっていることに気づきました。
はっきりとした違いでした。
これまでのモデルと同じくスイートエリアは広そうですが、機能性が加わったようなデザインになっています。
前のモデルはもっとシンプルでした。
フェース面に、おそらく新たな技術が加えられているのだろう・・・。と思いました。

フェースのトゥ側には『FORGED FACE』の文字がありました。
鍛造フェースは他のメーカーのドライバーでもよく見られますが、PINGでは珍しいのでしょうか?
これまでそれほど意識したことが無かったのですが、こういったところもメーカーのこだわりのような気がします。
PINGのアイアンはテーラーメイドと同じく、ステンレスの印象が強くて、それほど打感にこだわっているような感じはしないのですが、ドライバーは違うコンセプトで開発されているのでしょうか?

PINGらしい個性的な顔をしています。
この顔を見ても、すぐにPINGだと分かります。
おそらくG400と変わらないような気がします。
今度見比べてみたいと思いました。
大らかそうな顔をしています。
ヘッド後方が大きく膨らんでいて、少しフックフェースに見えました。


クラウンにある、この突起のような物も、これまでのモデルと同じです。
この突起にも、大きな意味があるのだと思います。

かなりのシャローヘッドです。
これ以上はもうシャローにできないといえるほどの『超シャロー』です。
今はディープタイプよりもシャロータイプのほうが圧倒的に多いですが、このPINGはその最たるものといっていいのではないでしょうか?

装着されているグリップはソフトなフィーリングで好感がもてます。
シンプルなタイプのグリップです。

素振りをしてみた感じはまずまずでした。
コンパクトヘッドだと、もっとシャフトの動きに敏感になれるのですが、ここまでヘッドが大きいとヘッドの動きという視覚的効果も大きく感じました。
もし、これが白いヘッドだったら、もっと目立っていただろう・・・。と思いました。
シャフト自体はハードなタイプではなく、今のスタンダードといえるような気がします。
他にも色々なシャフトがラインアップされているそうですが、このシャフトが『純正』といえるでしょうか?

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じした。
ヘッドがかなり大きくて、どこに当ててもボールが飛んで行きそうです。
ヘッドが大きくボールが小さく見えるので、ピンポン球のように弾け飛ぶイメージが浮かんできました。
PINGのドライバーを構えていると、よく感じられることです。
クラウンの突起が目に入りますが、邪魔に感じることはありませんでした。
そして、改めて艶消しのブラックは落ち着いて構えることができるな・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は好感がもてました。
予想していたよりもソフトでした。
打つ前はもう少ししっかりとした打感を予想していたのですが、違いました。
ただ、このソフトなフィーリングはPINGらしいな・・・。と思いました。
PINGのドライバーは大らかさが大きな特徴ですが、これまでもグッドフィーリングのドライバーはたくさんありました。
この打感の良さも『FORGED FACE』の効果でしょうか?

『音』は、はっきりしていますが、甲高くなく大きすぎないので、好感がもてます。
インパクトをしっかりと感じとることができましたし、緩んだり減速したりすることなく、気持ち良く振り切ることができました。

球はあがりやすいです。
タフな感じは全くなく、弾道も高めでした。
構えたときに浮かんできたイメージ通りの弾道でした。
浅重心のドライバーではなく、明らかに深重心のドライバーだと思いました。
ロフトが立っていても、球をしっかり浮かせてくれる易しさがありました。
色々と好みが分かれるとは思いますが、このような重心の深いドライバーのほうが、私たち日本人には合いやすいのではないでしょうか?
簡単そうに見えて実は難しそうなクラブと、逆に難しそうに見えて実は易しさ満点のクラブ。
どちらも見ためとのギャップがありますが、嬉しいギャップといえるのは後者のほうではないでしょうか?
このドライバーはそんな易しくてハードルの低いドライバーだと思いました。

『安定性』も、かなり高いです。
PINGのドライバーは元々、安定性が高くブレにくいイメージが強いので、この高い安定性は予想していましたが、その予想通りでした。
かなり大らかでイージーなドライバーです。
構えたときにイメージしたラインの幅に忠実に乗せてくれ、途中から方向性がブレることもありませんでした。
この安定性の高さは、実戦でも大きな武器になるのは間違いないと思いました。
高安定性ドライバーですが、顔が崩れていないのも魅力的でした。
安定性を高める為に敢えてフィーリング(構えやすさ)は無視して徹底的に『物理的性能』を追求したであろうドライバーにも、これまでたくさん出会ってきました。
それらは確かに曲がりにくいのだろうけど、好感がもてないな・・・。と思えるものが殆どでした。
クセが強すぎて、違和感のあるものが多くありました。
そういった点でも、このドライバーは好感がもてました。
物理的性能が高くても、決してフィーリングを邪魔しないのがいいです。
こういった細かいところも、PINGの得意分野だと思います。

飛距離性能も高く、好感がもてました。
弾き感があって、ボールの勢いが強いです。
『オートマ性』があるので、方向性を気にせず思いっきり振っていけるというところもあるのだと思います。
キャリーもしっかり稼いでいけるタイプです。
ハイレベルな飛距離性能ですが、これまでのモデル(G400)も優れているので、大きな違いはないのではないかな?と思うところもありました。
G400よりも大きく飛距離が伸びているとは、正直思いませんでした。

『操作性』という点では、難しい感じがしました。
明らかに大らかさが勝ってしまい、曲げるのが難しく感じました。
敏感に反応するタイプではありませんでした。
構えたときに曲げるイメージが出せなかったということもあるのですが、実際に曲げようとしても上手くいきませんでした。
フェースは少し被っているように見えていたのですが、実際には殆どストレートという弾道で飛んでいきました。
少々の左右のブレは、全てヘッドが吸収してしまっている感じでした。
見た目は比較的シンプルですが、見えないところ(ヘッド内部)に、色々な工夫がされているのではないでしょうか?
打ち出しの方向さえしっかりと出していくことができれば、あとはそのままボールは突き進んでいくので、大きなミスにはなりにくいですし、落下地点まで行ってボールを探すのも楽になるだろうな・・・。と思いました。
かなり直進性が高いので、真っ直ぐなホールだと最大限の力を発揮してくれそうです。
逆にドッグレッグホールでは、少し工夫が必要かな?と思いました。

今のドライバーの中でも最高レベルといえるほどの高い安定性があり、飛距離性能も優れているので、日本のメーカーではリョーマとイメージがダブるところがありました。
リョーマほど高価ではないので、コストパフォーマンスという点では、こちらのPINGのほうが高いといえるような気もします。
どちらもシャロータイプで重心の深い、日本人ゴルファーに合いやすい高性能なドライバーです。

前のモデルといっていいのか分かりませんが、G400のマイナーチェンジモデルといっていいと思います。
しかし、そのモデルチェンジがしっかりと形になっているな・・・。と思いました。
易しいモデルをさらに易しくしているという印象をもちました。

PINGは、プロはもちろん、競技志向のアマチュアゴルファーにも人気が高いですし、幅広い層に対応できていると思います。
易しく飛ばすということに長けているドライバーが多いです。

アイアンやウェッジではもっと丁寧にといいますか、繊細に狙っていきたいけど、ドライバーショットはある程度大らかさをもって、いい場所にアバウトに運んでいきたい・・・。という方も多いのではないでしょうか?
緊張するティショットを無難にやり過ごすことができれば、リズムに乗りやすくなりますが、それにはこのようなイージー系ドライバーが役に立つのではないかな?と思いました。

最初見たときは、このシャロー感・ラージサイズに驚くこともあったのですが、たくさん試打してきて、理に適っているな・・・。と思えるところもありますし、大きな支持を集めているのも分かるような気がします。
易しくて大きく飛ばしていけるという『分かりやすい』ドライバーです。
これだけ性格がはっきりしているところも、このドライバーの長所のように感じました。
『分かりやすい』というのも性能の一部といえるのではないでしょうか?
PINGのドライバーはプロモデルというイメージもあり、難しそうと敬遠しておられる方がいらっしゃるかもしれませんが、決してそんなことはないので、多くの方に試していただきたいと思いました。
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