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2018年02月09日
ロイヤルコレクション RC STAR ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロイヤルコレクション RC STAR ドライバー です。

シャフトは STR-501D です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは44.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は55g、トルクは5.4、キックポイントは中調子 です。

久し振りに出会った、ロイヤルコレクションのニュードライバーです。
最近は出会う機会が減りましたが、いつも気になっているメーカーのひとつです。
昔から馴染みがありますし、思い入れも強いです。
今日はそのロイコレニューモデルを手にすることができて、とても嬉しく思いました。

全体的にシャローな感じのヘッドです。
ロイコレはディープなイメージもありますが、これも時代の流れなのかな?と思いました。
BBDとは違い、RCはイージー系のブランドなのかもしれません。
ロイコレといえば、このキャビティソールですが、もう何年も深いものを見たことがなく、このように埋められています。
キャビティソールの外見だけを残しているように見えます。
ひと目でロイコレドライバーと分かるのでいいですが、このほうがいいこともたくさんあるのだと思います。
ただ、それ以外にも何となく質感が違うように感じました。
黒とブルーの色使いは綺麗なのですが、ロイコレらしくない質感でした。
表現は良くないかもしれませんが、少しチープな印象を受けました。
しかし、それはこのクラブが良くないというのではなく、あくまでも昔からのモデルがあまりにもカッコ良かったので、その対比として、そう感じているのかもしれません。
このような質感のドライバーは、他のメーカーにもあります。

ネックの長さは標準的でした。
今主流ともいうべき、見慣れた長さです。

ネックには調整機能が搭載されていました。
意外でした。
ロイコレに調整機能のイメージが無かったからです。
これも時代の流れでしょうか?
多くのロイコレファンの要望に応えた形なのかもしれません。

試打するのは、この『STD』のポジションです。

HIGH

UPRT

LOW
他には『HIGH』『UPRT』『LOW』がありました。
『ハイ』と『アップライト』と『ロー』ということでいいのでしょうか?
比較的シンプルな調整機能です。

フェース面のデザインもシンプルです。
特に目新しい工夫は見られませんが、これまでもたくさん経験しているようなデザインなので、特に不満はありません。
タイトリストのドライバーを思い出しました。

シャロータイプのヘッドです。
今一番多い形状です。
他のメーカーの『超シャロー』とは違いますが、このシャロー形状に好感を持たれる方も多いのではないでしょうか?

顔は、まずまずでした。
『イージーさ』を感じさせる顔です。
ロイコレらしく、整った顔ですが、かなり易しさを醸し出しているように見えました。
これ以上やってしまうと、形が崩れてしまうのではないかな?と思いました。
ロイコレは美顔でないといけない・・・。という私の勝手な思い込みといいますか、要望があるので、これくらいまでが限界のような気がしました。
ロイコレに異型は似合いません。
男前であってこそのロイコレです。

装着されているグリップもシンプルなタイプでした。
よく見かけるタイプです。
ソフトなフィーリングで好感がもてます。
他のメーカーのドライバーにもいえることですが、調整機能付きのドライバーに装着されているグリップは比較的シンプルなタイプが多いように感じます。

素振りをしてみると、思っていた以上にシャフトがよく動く感じがしました。
フレックスは『S』だったのですが、かなり軟らかく感じました。
動く感じが強いので、少しコンパクトに振ってタイミングを整えることにしました。

ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。
『普通』といった感じでした。
特にクセのない顔で、方向性に対する不安はありませんでしたが、正直見とれるようなこともありませんでした。
淡々と、この顔を見ていました。
ロフトが10.5度だからでしょうか?
フェース面がよく見えて高い弾道が自然とイメージできました。
10.5度よりも、もうちょっと寝ているように見えましたが、あまり気にしないようにしました。
いい感じの『アバウト感』をもって試打することにしました。
試打を開始しました。

『打感』は、まずまずでした。
適度な手応えはあったのですが、ソフトという感じはしませんでした。
まあ、こんな感じかな?と思いました。

『音』は小気味いい感じでした。
大きくなく、高すぎず、インパクトが緩むことなく、振り切ることができました。

球はよくあがりました。
タフなタイプのドライバーではありません。
構えたときの印象通りの高弾道系ドライバーでした。
正直あがりすぎだな・・・。と思うほどでした。
スピンも、低スピンという感じはしませんでした。

『安定性』は高く、寛容さを感じましたが、今のドライバーの中では平均的といえるでしょうか?
特別曲がりづらいと感じるほどの直進性は無いように思いました。
標準的なイージー系ドライバーという印象をもちました。

『飛距離性能』は、普通でした。
驚くような飛距離性能は正直感じなかったのですが、いい感じでまとめやすい印象をもちました。
このドライバーは今ではかなり『短尺』といわれるような長さですが、せっかくこの長さにしているのだから、もっとしっかり『叩ける』スペックのほうがいいな・・・。と思いました。
短いので振り切りやすいですが、このようなイージー系のスペックにするのであれば、もう少し長さがあったほうが、距離が稼げるのではないかな?と思いました。
今は長尺でもタイミングが取りやすい高性能なシャフトがたくさんあります。
とはいっても、メーカーもあえてこの長さにしてあるので、振り切りやすさにこだわっているのかもしれません。

『操作性』という点では、まずまずでした。
どちらかというと、あまり操作するタイプではないように感じましたが、左右にも曲げることができました。
左右どちらかにクセがある感じはしませんでした。
『ニュートラル』なタイプだと思いました。

全体的にまとまっている感じはしましたが、これといって特徴を感じにくいドライバーだな・・・。と思いました。
ロイコレは大好きですし、試打するだけで心が昂ぶりますが、今日はそれほど盛り上がることなく、淡々とした感じで予定の球数を打って試打を終えました。

クラブの性能とは直接関係ないところですが、何球か打ったときに、私も前にひらひらと輝くものが飛び視界に入りました。
何だろう?と拾い上げたのですが、それはソールのバックフェース付近にある、この『RC STAR』と書かれたバッジのようなパーツでした。
簡単に剥がれ落ちて飛んでしまっていました。
接着が甘いことに気づきました。
特別ハードヒットしたわけでもないのですが、この接着の甘さは大きな不満が残りました。
全て満足な状態で使い続けるのが前提だと思うので、こういったことがあると魅力が失われてしまいます。
今日は練習場の打席だったので、すぐに気づき拾い上げることができましたが、もしコース場で飛んでしまったら見つけることは難しかったかもしれません。
しかも何年も使ってきたクラブではなく、新品の状態で、このようになってしまえば、そのクラブのオーナーの方のショックの大きさは測りきれません。
おそらく、愛着はもちにくいのではないでしょうか?
数え切れないほどたくさんのクラブに接してきて、こういったことは、これまでも何回か経験していますが、最近では珍しいです。
色々なパーツを付けるのはいいですが、このように正常な使い方をしていながら、パーツが落ちてしまったり飛んで行ってしまったりするのでは元も子もありません。
最初から無いほうがいいです。
こういったことは他のメーカーでも何回か経験してきましたがロイコレでは初めてです。
そのメーカーはやっぱりな・・・。と思える質感・仕上がり感があります。
昔、私の友人とラウンドしているときに、新品『ホヤホヤ』のドライバーを持ってきていて、初打ちだったのですが、今回のようなことが起こりました。
私たちも必死に探したのですが、飛んでいったパーツを探し出すことができませんでした。
彼の悲しそうな顔が忘れられません。
彼はそのクラブをすぐに手放して、違うドライバーを購入しました。
それ以来、二度とそのメーカーのドライバーを買うことはなくなりました。
試打することもなくなりました。
このドライバーの『バッジ』が飛んで、それを拾い上げて付けることはなく、予定の球数を打ち終えて貼り付けました。
また飛んで行ってしまうのが怖かったからです。
バッジは手で簡単に貼り付けることができました。
簡単だな・・・。とは思いましたが、すごくチープだな・・・。安っぽく作ってあるな・・・。と正直思いました。
昔からのロイコレファンの私としては、とても残念でした。
もちろん、たまたまこのドライバーだけでこのようなことがあり、他のドライバーには起こらないと思うのですが、同じ製造方法で作られている以上、同じことが起こらないとはいえません。
最近は少なくなりましたが、今でも時々クラブのリコールがあります。
今回のこともリコールの対象となるのかな?と思いました。
性能や安全性に問題は無いと思いますが、決して看過できないことだと思うので、メーカーにはしっかりとした最終的な確認や検品をして欲しいです。
おそらく、無料での保証の範囲内だとは思うのですが、今回のことはちょっとショックでした。
これまで経験してきた他のメーカーであればそうでもなかったのですが、思い入れのあるロイヤルコレクションなので信じられない気持ちもありました。
ロイコレに対するイメージが少し変わってしまいましたが、これからも昔のような、私たちをシビれさせてくれるようなクラブを期待したいです。
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