ヨネックス EZONE GT ドライバー - ゴルフクラブ試打日記。


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2017年11月28日
  

ヨネックス EZONE GT ドライバー

                 
ヨネックス EZONE GT ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ヨネックス EZONE GT ドライバー です。



REXIS for EZONE GTカーボン
シャフトは REXIS for EZONE GTカーボン です。

ロフトは9度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は47g、バランスはD2、クラブ総重量は299g です。



正面
黒と赤が美しいヨネックスのニュードライバーです。


ヨネックスらしい、機能性を感じさせますが、これまでのモデルよりは少しシンプルになったような気もします。



側面
形状的にはディープというよりは、シャローなタイプです。


黒い色がよく効いているのでしょうか?


ピシッと引き締まった感じがします。


これがもし白い色だと、もっと大らかそうな雰囲気があるかもしれません。



ネック長さ
ネックはやや短めでしたが、今はこれくらいが標準といえるでしょうか?



ネックの調整システム
ネックには調整システムが搭載されていました。


今は少しずつ減ってきているように思うのですが、まだまだ根強い人気があるのだと思います。


私は調整システムを重要視していませんが、必要だと考えておられる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?



トゥ側のウェイト
トゥ側にはウェイトがひとつだけありました。


『2』という刻印があったので、おそらく2gだと思います。



バックフェース側のウェイト
バックフェースにもウェイトがあり、こちらには『8』の刻印がありました。



GT
『GT』という文字があって、カッコいいな・・・。と思いました。


車好きの私はすぐに『グランツーリスモ』を連想したのですが、このドライバーには、どんな意味が込められているのでしょうか?



ソール部分の凹凸
ソール全体はフラットではなく、凹凸がありました。


微妙な凹凸ではなく、はっきりしていました。


これにも大きな理由があるのだと思います。



フェース面のデザイン
フェース面のデザインはとても変わっていました。


スコアラインが全くありません。


とても珍しいです。


ヒッティングエリアだけスコアラインが無いのはよく見かけるのですが、このドライバーのようにフェース面全体に無いのは珍しいです。


ウェッジのようなロフトの多いクラブと違い、ロフトの少ないドライバーは、スコアラインが無いほうが、ボールとの接地面積が大きくなるので、スピンが掛かりやすくなると聞いたことがあるのですが、このドライバーもその効果を期待してのことでしょうか?


それともフェース面をギリギリに薄くして、強度を保つ為にスコアラインを無くしているのでしょうか?


他にも理由があるのか分かりませんが、これにもメーカーの深い研究と実験によるところが大きいのだと思います。


何にせよ、クラブには個性が欲しいと思っているので、この工夫はとても好感がもてました。



シャローヘッド
シャローバックタイプのドライバーです。


最初見たときは、ディープタイプかな?と思いましたが、そうではありませんでした。


一時期、ヨネックスはディープタイプのドライバーも発表していましたが、最近は全く見なくなりました。



顔
予想していたよりもクセが無くていい顔をしていて、少し意外でした。


最近のヨネックスのドライバーはちょっとクセのある顔が多いように感じていたのですが、このニュードライバーはそのような感じではありませんでした。


何の違和感も無く、普通に打っていけそうです。


私はフェース面が左を向いているタイプのドライバーを苦手に感じることが多く、ヨネックスのドライバーは親しみづらいところがあるな・・・。と思うこともあったのですが、このドライバーにはそんなことは全くありませんでした。



カーボンコンポジット
ヨネックスといえば、『カーボン』です。


昔からカーボンヘッドのドライバーを採用していましたし、私は昔『エアロナ300』というドライバーを愛用していました。


当時としては『長尺』と呼ばれていた45インチでしたが、とてもよく飛んでいました。


このドライバーのクラウンはカーボンコンポジットでした。


カーボンコンポジットといえば、プロギアのイメージが強いですが、ヨネックスにも多く採用されているので、ヨネックスのイメージもあります。


TR DUOが発売されてかなりの年月が経ちましたが、今でも採用されているということは、それだけ優れた構造なのだと思います。



クラウンマーク
クラウンマークも独特でした。


タイトリストのクラウンマークを思い出しました。


よく似ています。



装着されているグリップ
装着されているグリップはオーソドックスでシンプルなタイプです。


ソフトなフィーリングで好感がもてます。


最近のヨネックスのクラブのグリップは、溝のあるようなものの印象が強いのですが、このグリップには採用されていません。


また新たな観点から設計されているのでしょうか?


ヨネックスのクラブはいつも色々な工夫がされています。


色々なメーカーのクラブを試打していると、このメーカーは顔や打感や音などのフィーリングをとても大切にしているな・・・。と思えることもあれば、逆にこのメーカーはフィーリングよりも機能性や調整機能などを重視しているな・・・。と思えることもあります。


ヨネックスはどちらかといえば、後者のほうだと思います。



振り感
素振りをしてみると、全体的な重さはまずまずなのですが、シャフトがすごくよく動きました。


フレックスは『S』ということですが、硬さは全く感じませんでした。


シャフト全体がよく動き、といいますか、よくしなり、ヘッドの可動域が大きいように感じました。


なるべく暴れないよう、体の正面から外れることなく、タイミングを重視して振っていくことにしました。



構え感
ボールを前にして構えてみても、なかなかいい感じでした。


クセがなく、普通に構えることができました。


変なクセがあると、少し工夫して構えることもあるのですが、今日はそれが不要でした。


方向性への不安は全くありませんでした。


フックフェースを好まれる方は、球がつかまりづらく見えて、構えづらいところがあるかもしれません。


シャロータイプのヘッドだな・・・。と思いましたが、こうして構えてみても、『大顔』ではない感じがして、好感がもてました。


叩いていくイメージも出せました。


クラウンの『カーボン模様』が目立っていましたが、邪魔に感じることはありませんでした。


カーレースで見かけるレース旗を思い出しました。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』は硬めでした。


ソフトというよりは、明らかに硬く、『ゴツい』感じがしました。


最近では珍しい打感ですが、昔から経験してきたように思います。


球の重さをはっきりと感じとることができました。



打球音
『音』は大きめで、少し左耳に響いてきましたが、それほど嫌な感じはしませんでした。


甲高くないので、インパクトが緩むこともなく、しっかりと振り抜くことができました。



トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、結構しっかりとしたといいますか、今のドライバーの中ではタフなほうだと思いました。


どちらかといえばヒッター向けのドライバーといっていいと思います。


球が低くてドロップする感じではなかったのですが、ややライナー系に近い感じで飛んでいきました。


試打したドライバーは9度ということだったので、また違うロフトで試せばもっと弾道も高くなると思いますし、調整機能を使えば違う結果も得られるとは思いますが、最近のヨネックスのドライバーの中では、結構叩けるタイプのドライバーだと思いました。


シャロータイプだったので、もっとあがりやすいだろうと思っていたのですが、結構しっかりしているな・・・。というのが正直な感想です。



バックフェース
『安定性』が高く、少し意外でした。


構えたときに少しシビアなタイプなのかな?と思うところもあったのですが、実際はそんなことはなく、スイートエリアも広めで、大らかさをもっているように感じました。


フェース全体がスイートエリアということはないですが、かなり広いのは間違いないと思いました。


シャフトが結構動くタイプでしたが、球筋は安定していました。


フックフェースではありませんが、球はしっかりとつかまりました。


ただ、スライスを撲滅してくれるような性能は持ち合わせていないので、どうしてもクラブでスライスを無くしたい・・・。という方には合いづらいところがあるかもしれません。



飛距離性能
『飛距離性能』は、なかなかいい感じでした。


初速が速く、球が強く前に飛んでいきました。


弾道は少し抑えられている感じがしましたが、ドロップすることも無かったですし、低スピンタイプではないように感じました。



操作性
『操作性』という点では、まずまずだな・・・。と思いました。


クセの無い顔をしていますが、できればあまり細工をせずに打っていきたい感じがしました。


左右に曲げて操作するタイプではないように感じました。


こういったところは、今のドライバーの共通する特徴といいていいのかもしれません。



ヒール側
ソールのウェイトやネックの調整機能は、これまでもよく見ているので驚くようなことはなかったのですが、フェース面のデザインが一番印象に残りました。


スコアラインはありませんでしたが、ボールが滑る感覚もなく、しっかりと食い付いてくれました。


メーカーの深い研究があるのだと思います。



YONEX EZONE GT DRIVER
ここ数年の、ヨネックスのドライバーの中では、一番親近感がもてたような気がします。


一番の要因は構えやすさで、構えたときに方向性に対する不安が無かったのが大きく、顔もそれほど大きく見えなかったところも好感がもてました。


今の主流はラージサイズでフックフェースだと思うので、このドライバーは、それほど幅広い支持は得られないかもしれません。


メーカーもある程度ユーザー層を絞り込んでいるような気もしますが、決してシビアではなく、方向性に対しての大らかさをもっているので、気難しいタイプではないと思いました。



YONEX EZONE GT DRIVER
ヨネックスには、ヨネックス独自の開発を期待したいですし、昔のようなワクワクするようなクラブを、これからも待ちたいと思います。


                         
        
                         

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