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2017年11月24日
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タイトリスト 718 CB アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは タイトリスト 718 CB アイアン の7番 です。

シャフトは N.S.PRO 950GH です。
ロフトは34度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は414gです。

タイトリストのニューアイアンです。
先日MBを試打しましたが、今日はCBを試打する機会に恵まれました。
タイトリストは2年に一回、同時に色々なタイプのアイアンを発表しますが、毎回好感度の高いものが多いです。
このCBも、いい印象が残っています。

オーソドックスなハーフキャビティです。
これまでのCBアイアンと大きな違いは無いように見えます。
今はハーフキャビティが少なくなってきていますが、フルキャビティでもポケットキャビティでもない、ハーフキャビティにしているというのが、メーカーのこだわりといえるでしょうか?

彫りは、かなり浅いですが、ソール中央部分が一番肉厚になっているので、重心の低さや打感の良さを考慮しているのかな?と思いました。
何気ない形状ですが、メーカーの深い研究があるのだと思います。

ソール幅は狭いです。
これは先日試打したMBもそうでしたし、前のモデルも同じでした。
今はアスリートモデルでも、少しずつワイド化している傾向があるように思うのですが、この狭いソール幅も、メーカーの狙いがあるのではないでしょうか?
ソールを広くしなくても、重心の低さは充分確保できるよ・・・。といっているようです。
今のワイドソールタイプのアイアンを使い慣れておられる方は、狭すぎてあまり好感がもてないかもしれません。

ネックの長さは普通でした。
ワイドソールでショートネックの、いわゆる『頭でっかち』タイプのアイアンも増えてきましたが、このアイアンはそのようなタイプではなく、オーソドックスですっきりした感じがします。

ヘッド全体がワンピース構造ではなく、ソールには異材がコンポジットされているのが分かりました。
これまでの経験から、おそらくタングステンが組み込まれているのだろうと思いました。
こういった工夫はよく見られますし、この工夫があるからこそ、あのソールの狭さがあるのだろうと、改めて思いました。

トップラインの厚さはノーマルでした。
ちょうどいい感じです。

フェース面にミーリングはありませんでした。
スコアラインの数や間隔も適正で、親しみがもてます。

素振りをしてみると、少し軽く感じましたが、装着されているシャフトNSPROも人気が高いですし、今のスタンダードといえるのかもしれません。
カッコいいハーフキャビティを使いたいけど、軽量スチールシャフトが好きだという方には、好感を持ちやすいのではないでしょうか?

ボールを前にして構えてみても、これまでのモデル同様、とてもいいです。
このタイトリスト顔を見ると、笑みがこぼれてしまいます。
大きさもちょうどいいですし、グースも弱く、いいイメージが自然と湧いてきます。
タイトリストのアイアンは、先日試打したMBやAP2、そしてこのCBというように、バックフェースのデザインの違いはあっても、構えやすさが共通しているところが好きです。
海外メーカーではありますが、とても日本的な感じがして親近感が湧きます。
しばらく、こうして見つめていました。
試打を開始しました。

『打感』はとてもソフトです。
予想していた通りのグッドフィーリングです。
マッスルバックと遜色ない、適度な厚み感と軟らかさがあります。
いわゆる『スカスカ』した打感ではないですし、バーンと弾くタイプでもありません。
中身がギュッと詰まった打感です。
フェースにしっかりとボールが乗ってくれる感じがありました。

『球のあがりやすさ』という点でも、なかなかいい感じでした。
外見から、かなりのアスリートモデルだということが分かりますが、それほどハードルを上げていない感じがしました。
『異材』もよく効いているのかもしれないですし、装着されているシャフトも大きく関係していると思います。
ヒッター向けであることに変わりないですが、そのハードルは高すぎないと思いました。
タフなタイプではなく、『標準的な』あがりやすさという印象をもちました。

『安定性』という点では、ハーフキャビティらしいところはありました。
小顔タイプですし、打点のズレにはそれほど寛容ではないと思います。
MBを使い慣れたおられる方でしたが、キャビティタイプの易しさを感じやすいと思うのですが、アイアンに寛容さを最優先して求めていきたい方には、親しみづらさのようなものがあるかもしれません。
しかし、こういったタイプでしっかりと打ち込みをし、球筋や高さが安定してきたら、ゴルフがより楽しくなってくるのではないでしょうか?
クラブの正直さは、プレイヤーの向上の手助けをしてくれることが多いです。
自分の足りないところや、修正すべきポイントを直に教えてくれます。
ゴルファーにとって、ゴルフクラブはかけがえのない相棒ですが、見方を変えてみればコーチのような側面も持ち合わせているのではないでしょうか?
難しければいいというものでもないと思いますが、易しすぎすぎて何でもいいよ・・・。といってくれているようなクラブはどうなのかな?と思うことはよくありますし、自分がミスしたと分かっているのに、ボールが真っ直ぐ飛んで行ってしまうのは怖く感じることもあります。

『飛距離性能』という点では、普通だと思いました。
アスリートモデルらしい、『抑えた距離』という感じでした。
飛距離を追求するモデルではなく、あくまでも標準的な距離を刻むことに長けたアイアンだと思います。
アイアンに飛距離性能を求めておられる方には、あまり魅力的とはいえないかもしれませんが、飛びよりも縦の距離の正確性を高めたい方や飛びすぎを警戒しておられる方には、頼もしい相棒になってくれるのではないでしょうか?

『操作性』はとても高いです。
左右に敏感に反応してくれました。
今はクセのある感じのアイアンも増えてきましたが、このアイアンはクセのない、クリアな感じがしました。
自分の持ち球で勝負していけるアイアンです。
まさに『手の延長』として使っていけるアイアンだと思います。

今はドライバーを『オートマチックタイプ』にしておられる方が増えてきたように思います。
しかし、アイアンは今でもマニュアルタイプを使っておられる方がまだまだ多くいらっしゃるように見受けられます。
もちろん、オートマチック系のアイアンの人気も高いですが、マニュアルタイプのアイアンの人気もまだまだ健在です。
前はオートマチック系のアイアンを使っていたけど、今はマニュアルタイプに戻して使っているという方も多いのではないでしょうか?

ドライバーなどはある程度寛容さを求めて、よりシンプルで、いい意味での『アバウトさ』をもって球を運んでいきたいけど、グリーンを直接狙うクラブは、やはり操作性の高い物を使いたい・・・。という方も多いのではないでしょうか?
オートマチック系ではなかなか思うようにはいかない。
飛びすぎて、どうしてもスイングが小さくなってしまう・・・。という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

アイアンに対して求めるものが人によって大きく異なると思いますが、このアイアンは『過ぎない』のがポイントだと思いました。
正直なタイプですが、決して難しすぎない。
あがりやすさを強調しているタイプではないけど、決してタフ過ぎない。
飛びすぎない。

そういった『過ぎない性能』があって、長く付き合っていけるのではないでしょうか?
易しさを最重要視して造られたアイアンではないですが、先ほども書きました通り、『プレイヤーの上達』を手助けしてくれ、ゴルフをするのが楽しくなってくるのではないかな?と思いました。

前のモデル(716)のCBと、どこが進化したのか、正直よく分かりませんでした。
前のモデルも手にとって実際に見比べたり打ち比べたりすると違うが分かるのかもしれませんが、今日はそれができませんでした。

機会があれば比べてみたいと思いますが、ひとつ確実にいえることは、このアイアンはいいということです。
いわゆる『イージー系』のアイアンではないですし、敬遠される方もいらっしゃるかもしれません。
このようなタイプは一生使わないという方も、ひょっとしたらいらっしゃるかもしれません。
人によってクラブに求めるものは違いますが、このようなカッコ良くて男前でグッドフィーリングなアイアンはやっぱりいいな・・・。と思いましたし、楽しむことができました。
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