Post
≪ホンマ Be ZEAL 535 アイアン | HOME | ダンロップ ゼクシオ テン ドライバー≫
2017年11月19日
PR
キャスコ Power TORNADO Ut-WEDGE ユーティリティ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは キャスコ Power TORNADO Ut-WEDGE ユーティリティ のU6 です。

シャフトは Stabil Shaft です。
ロフトは25度、クラブ長さは39.25インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は46g、トルクは3.9、バランスはD0、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は336g です。

キャスコパワートルネードのニューモデルです。
これまで、パワートルネードはいくつか試打してきましたが、とても打ちやすくていい印象が残っています。
キャスコはゴルフグローブがあまりにも有名ですが、ゴルフクラブではパワートルネードが一番のヒット作ではないでしょうか?
今日はそのニューモデルを手にすることができて、嬉しく思いました。

個性的で斬新なデザインです。
キャスコらしいデザインといっていいように思います。
個性的ではありますが、チープさなどは無く、雑な感じもしませんでした。
形状的にはオーソドックスというよりは、やや特徴が見られます。
これにもメーカーの狙いがあるのではないでしょうか?

ソールにはウェイトのようなアクセサリーがありました。
位置からいって、ウェイトだと思うのですが、詳しくは分かりません。
ウェイトではなく、単なるデザインなのかもしれません。

『Rudder Blade』と表記されていました。
ラダーブレードとはどういうことなんだろう?と思いました。
キャスコの新たな技術なのかもしれません。

ネックの長さは適度にありました。
ショートではなく、ノーマルという感じです。

フェース面はシンプルです。
奇をてらった感じのデザインではなく、オーソドックスです。
仕上げも綺麗でした。
今はメーカーによっては、他のところは綺麗でも、フェース面の最終仕上げが雑に見えてしまうクラブも結構ありますが、このクラブにはそのようなことは感じませんでした。
丁寧さがありました。

シャロータイプのヘッドです。
球がよくあがりそうです。

装着されているグリップは黄色で、よく目立っています。
ヘッドのデザインと統一性をもたせてあるのでしょうか?
私はオーソドックスな黒をマイクラブには全て挿していますが、このようなカラフルなのもいいな・・・。と思っています。
構えたときに邪魔にならないですし、オシャレなデザインがあってもいいと思います。
こういう色によって、軽さを感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
白と黄色の組み合わせが合っていると思いました。

素振りをしてみると、予想通り軽量感があって、かなり親しみやすいスペックになっていると感じました。
シャフトのフレックスが『R』ということもあり、とても軟らかく感じました。
先が動きやすい感じもありました。

ボールを前にして構えてみると、オフセットが利いていて、私が好むタイプとは異なるのですが、こういう形状はよく見かけますし、今の主流といっていいのかもしれません。
この構え感を好まれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
球があがりやすそうで、拾いやすそうな印象も与えてくれます。
私はドライバーからUTまでの『ウッド系クラブ』はある程度の重心の深さがあるので、構えたときに『絶壁感』が欲しいと思っています。
なるべく打ち出しを低くイメージしていきたいです。
絶壁感があっても、球はしっかりと浮いてくれることを数え切れないほどたくさん経験し、体に染みついているのかもしれません。
なので、このクラブは私にとっては『見えすぎ』になってしまうのですが、この番手(U6)では仕方ないことなのかな?と思いました。
クラウンマークの代わりに文字が記されていました。
とても珍しいです。
『Ut-WEDGE』と記されていました。
どういう意味なのでしょうか?
このクラブはユーティリティなので『Ut』は解るのですが、『WEDGE』の意味が解りません。
ユーティリティはある程度飛距離を求めていくクラブだと思います。
アイアンの距離をもっと易しく上げやすくしてくれる性能が求められています。
対してウェッジは、飛距離よりも距離感や微妙なフィーリングが求められ、シビアな場面で使うことも多く、敏感に反応することが求められます。
ボールとの『摩擦』を求めたいときもありますし、逆に滑らせるように使いたいときもあります。
ヘッドをカツンと強めに入れていくこともあれば、上にフワッと浮かせるような使い方をすることもあります。
ひとつのクラブで色々な使い方をすることが求められるクラブです。
ユーティリティとウェッジは相違点も多いように思うのですが、これにもメーカーの狙いがあるのだろうと思いました。
試打を開始しました。

『打感』は、まずまずでした。
ソフトという感じではなかったのですが、大きな不満はありませんでした。

『音』は静かで好感がもてました。
フェース面を見ていたときは、少し大きめの音なのかな?と思っていたのですが、実際はそうでもありませんでした。
ユーティリティなので、ドライバーのように『叩く』イメージで打つことはないのですが、この静かな音であれば、叩いたとしても違和感などは無いだろうな・・・。と思いました。

球はとてもよくあがりました。
あがりすぎというくらい、よくあがりました。
少し『出っ歯』なタイプのUTですが、それが功を奏しているのだと思います。
球を拾いやすく、手前からソールを滑らせていけば自然に浮いてくれる感じです。
ソールの着地地点の寛容さがあるな・・・。と思いました。
少々手前をダフっても、なかなかミスにはなりにくい感じがしました。
ただ、今日は練習場のマットの上からなので、実際の芝で試してみないと詳しいことは分かりませんが、おそらく『順目』のライだと、かなり易しいだろう・・・。と思いました。
最近のアイアンやウェッジは『リーディングエッジの削り』が当たり前のように見られますが、いずれUTやFWなど『直打ち』するウッド系クラブにも、同じような工夫がされるのかもしれません。

『安定性』は、いい感じでした。
大らかさがありました。
ラインも出しやすく、ブレにくい感じがしました。
私にとっては、結構な『ライトスペック』なクラブなのですが、それほど頼りない感じはしませんでした。
何といますか、どのように打っても球を『フワッ』に近い感じで浮かせてくれる感じで、『球質の軽さ』のようなものを感じました。
『ガツーン』という感じではなく、『フワーッ』という感じでした。

『飛距離性能』という点では、正直それほど長けているとは思いませんでしたが、普通の範囲内に収まるかな・・・。と思いました。
性格の尖った飛びではなく、丸みのある飛びだと思いました。
キャスコパワートルネードは元々高性能な物が多くありましたが、このニューモデルはそれらを少し親しみやすく確実性をアップさせているのかな?と思いました。

『操作性』という点では、平均的なほうだと思いました。
球は逃がすよりは自然につかまる印象のほうが強いです。
どちらかといえばフックのほうが易しかったのですが、スライス系を打つこともできました。
あまり操作するタイプのクラブではないと思います。
こういったところは、今のクラブの共通した特徴のような気がします。

ちょっとクセのあるクラブですが、面白いな・・・。と思いました。
UTは苦手で、どうしてもFWを使ってしまうけど、できればUTをバッグに入れておきたい。
UTには距離よりも易しさ・安定性・確実性を求めていきたい・・・。という方は試してみられる価値があるのではないでしょうか?

ヒッタータイプの方よりはスインガータイプの方に合いやすく、それほどHSを必要としないところも長所だと思いました。
ハードルの低さも、このクラブの魅力といえるのではないでしょうか?

キャスコのクラブは、他のメーカーには見られない、独自の工夫がされていることが多いです。
最近では『ドルフィンウェッジ』を思い出しますが、このウェッジは大ヒットしたのだと聞きました。
ヒール側にフィンのようなものがあり、それが大好評なのだそうです。
以前試打したことがあるのですが、そのフィンはとても目立っていたので、よく覚えています。
そのフィンが多くの支持を集めたということで、メーカーの研究の勝利といえるのではないでしょうか?

同じようなクラブが多い中、個性を出していくのは難しいかもしれませんが、これからも他には無い個性的なクラブを発表して欲しいと思っています。

これまでのパワートルネードとは、少し印象が違いましたが、なかなか面白いクラブだな・・・。と思いました。
コメント