Post
≪ダンロップ ゼクシオ テン ドライバー | HOME | ヤマハ RMX ユーティリティ≫
2017年11月12日
PR
A.F.D ST-508 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは A.F.D ST-508 ドライバー です。

シャフトは Speeder 757 Evolution IV です。
クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は77g、トルクは3.1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は320gです。

久し振りに出会った、AFDのドライバーです。
これまで試打した数は多くないのですが、いい印象が残っています。
日本の地クラブメーカーらしい、高級感が漂っていて、美しさもあります。
ゴルフクラブは、まず目で楽しみたいと思っているので、いい目の保養ができました。
既に『やる気スイッチ』が入っていました。

平たいタイプのドライバーが多いなか、このドライバーには立体感があります。
少しずつ、こういうタイプも見かけるようになりましたが、まだまだ少数派です。
最新ドライバーではありますが、昔ながらの懐かしい感じもします。

ウェイトがひとつだけ配置されていました。
複数配置されているドライバーが多いので、ひとつだけというのはシンプルな感じがします。
専用の工具ではなく、普通の六角レンチさえあれば、簡単に取り外せそうです。
数字は刻印されていなかったので、何グラムなのかは分かりませんでした。
交換するタイプではないのかもしれません。

『Always Fine Distance』という、AFDの意味が記載されています。
この言葉のように『いつもファインディスタンス』であればいいのですが、私は打ち損じもするので、距離をロスすることも珍しくありません。
いつも『行き当たりばったり的』な『結果オーライゴルフ』で、実力に見合わないスコアが出ることも多いので、幸運なゴルファーだな・・・。といつも思います。
世界一幸運だと思っています。

ソールには溝がありました。
多くのメーカーで採用されていますが、メーカーによってもそれぞれ個性があるので興味深いところでもあります。
どの形状の溝がベストなのか分かりませんが、効果があるのは間違いないと思います。

ディープタイプのヘッドです。
シャロー系を好まれる方は親しみづらそうに感じられるかもしれません。
人それぞれ好みが分かれるところだと思いますが、私はディープ系のヘッドは昔から好きなので、この適度な厚みを見て、好感度があがりました。
今はシャローでもしっかりした物もありますし、ディープでも結構あがりやすい物もあるので、外見だけでは区別しづらいところもあります。
こういったところは、設計自由度が高くないアイアンやウェッジとは異なる特徴だと思います。

ネックは、やや短めでした。
調整機能は搭載されていませんでした。

いい顔をしています。
『日本的美顔』といったらいいでしょうか?
『和の美しさ』がありました。
『逃がし顔』というよりは『つかまえ顔』に見えました。
この顔を好まれる方は多いのではないでしょうか?

フェース面のデザインが珍しいです。
とても個性的ですが、弾きが良さそうですし、美しさがあります。
仕上げも丁寧で、雑な感じはしませんでした。
この何ともいえない美しさを見て、そして全体的な雰囲気などから、以前試打したことのある『Lutin』というドライバーを思い出しました。
似ているように感じました。

素振りをしてみても、いい感じです。
軽量級のドライバーを試打することが多いせいか、この適度な重さ・振り切りやすさを感じ、親しみがもてました。
タイミングもすぐに合いました。
この黒いスピーダーは、先日試打したヤマハのUTにも採用されていましたし、『Ⅳ』という数字があったので、ニューモデルなのだということが分かりました。
初期のスピーダーはかなり走るイメージが強かったのですが、今は多様化していて、色々なタイプが増えてきました。
結構堪えてくれる物もあります。

ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。
構えやすいです。
大味な感じは全くなく、とてもコンパクトで、いいイメージが鮮明に浮かんできました。
そのイメージは決して濁ることはありませんでした。
構えたときにフェース面は見えましたが、見えすぎではないので、少し抑えていこう・・・。とか、細工をしたくなることもなく、そのまま打てばいいのだと感じました。
ディープタイプのドライバーですが、構えたときに『絶壁感』は感じなかったので、ライナー系というよりは、少し高めの弾道をイメージしました。
方向性へ不安はありませんでした。
それほど投影面積の大きさがあるモデルでもないですし、クラウンマークも無いので、少し物足りなく感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、私はこういうシンプルなタイプが大好きです。
できればもう少し逃がすイメージが欲しいな・・・。と思ったのですが、それは私がフッカーだからなのかもしれません。
試打を開始しました。

『打感』はソフトでした。
心地いいフィーリングです。
フェース面を見たときに感じていた柔らかさがありました。

『音』は静かです。
このドライバーの外観に合う、とても大人しい音です。
インパクトを邪魔されず、気持ち良く振っていくことができました。
自然に集中力も高まってきます。

『球のあがりやすさ』という点では、まずまずでした。
ディープなタイプですが、それほどタフな印象はありませんでした。
ヒッター向けのドライバーであることは間違いないですが、ハードルが高すぎるタイプではないと思いました。
球がドロップすることもなく、キャリーもしっかり稼ぐことができました。

『安定性』も、まずまずだと思いました。
決して『易しさ最優先』のドライバーではないですが、シビアさは感じませんでした。
バックフェースに配置されているウェイトがよく効いているのかもしれません。
私がフッカーということもあると思いますし、装着されているシャフトの特長も出ていると思うのですが、最初からフック系の球が出ました。
私は昔から左へのミスをすごく嫌うのですが、このドライバーは嫌な感じがしませんでした。
強いフックフェースの『不自然な』といいますか、愚直な感じのフックではなく、納得がいくといいますか、安心できるフックでした。
自分でいくらでも調整が利くフックボールでした。
『チーピン』はシャンクと同じように、一回でたら続けて出てしまうことも多いですが、このフックボールは悪い流れになりにくいように感じました。

『飛距離性能』は優れています。
フェースの弾きがとても良く、ボールが勢いよく飛び出していきました。
ある程度キャリーも稼げますが、球質がいいのでランも稼げそうです。
ポテンシャルの高さを感じました。

『操作性』は良いです。
私にはフック系のほうが明らかに易しい感じがしましたが、右に曲げることも簡単にできました。
こういったところはシャロー系には無い、ディープ系の良さといえるのかもしれません。
『小回りが利く』といったらいいでしょうか?
昔からこのようなドライバーはたくさんありましたし、そこに魅力を感じておられた方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
今はあまりにも曲がりにくい・直進性が高すぎるドライバーが多くなったのかもしれませんが、このドライバーは昔のドライバーのように『曲げやすい性格』をもっていると思いました。
インテンショナルなショットで遊ぶのが好きな私はとても楽しめました。

色々なドライバーを試打していると、このドライバーは、出だしはいいけど、途中からおじぎをしてしまうな・・・。とか、球が軽いな・・・。意思が伝わりづらいな・・・。などとマイナスのことを感じてしまうこともあるのですが、このドライバーにはそういったことを感じませんでした。
重厚な雰囲気のあるドライバーですが、それが球質にも表れていたように思います。

ゴチャゴチャした感じはなく、シンプルですが、かといって必要な機能はきちんと持ち合わせているように思いますし、ドライバー好きの方には、是非試していただきたいと思いました。
『易しさ最優先』のドライバーではないですし、ビギナーから上級者まで・・・。という幅広い層を狙ったモデルでないのは明らかです。
しかし、こういったところに魅力を感じられる方も多いのではないでしょうか?

何と言っていいのか分かりませんが、同じ飛びにも、『派手な飛び』と『大人しめの飛び』があるように思うことがあります、
どちらがいいというものでもないですし、それぞれ好みが分かれるように思うのですが、このドライバーは『大人しめの飛び』という印象をもちました。
派手は飛びに劣っているという意味ではなく、『縦の誤差が小さい飛び』といったらいいでしょうか?
『安定した飛び』といっていいのかもしれません。
そんな印象を、このドライバーにはもちました。
『打ち損じ』が小さいように感じました。

ドライバーを試打していて、期待外れだったな・・・。あまり良くないな・・・。と思うことは、正直あります。
そういったときは予定よりも早く試打を切り上げることもあるのですが、今日は予定よりも長い時間試打を楽しみました。
少しつかまりが良すぎるかな・・・。と思うところはありましたが、装着されているシャフトとの相性も決して悪くないと思いましたし、他のシャフトでも試してみたいと思いました。
大手有名メーカーのドライバーもいいですが、地クラブメーカーのドライバーもいいな・・・。と改めて実感しました。
爽やかな気分で練習場を後にすることができました。
コメント