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2017年09月10日
カムイ TP-XF フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは KAMUI TP-XF フェアウェイウッド の3番 です。

シャフトは Tour AD F-75 です。
ロフトは14.5度、クラブ長さは43インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は77g、トルクは3.2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は340gです。

とてもシブくてカッコいい、カムイのFWです。
カムイのクラブはあまり試打したことがないのですが、FWはおそらく初めてだと思います。
そう思えるくらい、FWの印象がありません。
それくらい、ドライバーの印象が強いともいえるのですが・・・。

シャロー感のあるヘッドです。
それほど立体的な感じはしませんでした。
こういったところは、今のFWの流れのように思います。
ディープタイプのFWを探す方が難しくなりました。

トゥ側

ヒール側
トゥ側とヒール側には、それぞれウェイトが配置されていました。
よく見られる工夫です。
近くでよく見てみたのですが、数字が刻印されていなかったので、何グラムかは分かりませんでした。
専用の工具を使えば簡単に取り外せそうですが、交換式ではないのかもしれません。
このまま『固定』なのかもしれません。

DAT55Gという文字がありました。
これはおそらくフェース面に使われている素材のことだと思います。
これまでもよく出会ってきましたし、何よりマイドライバーと同じなので、すごく期待感が高まってきました。
今は色々な素材が使われるようになりましたが、このDAT55Gはとても優秀だと思います。
フェース面にはとても適していると、実感しています。
フィーリングもそうですし、飛距離性能が高いことを、私は数多く経験しています。
様々な実験による計測データも大切ですが、実際に使ってみて、またそれを長く使い続けたうえでの経験といいますか、それを集約データはとても大切なのではないでしょうか?
短期的データよりも長期的データを、どのメーカーも欲しがっていると思います。
それはゴルフクラブに限らず、様々な分野のメーカーにいえることではないでしょうか?
私の経験上では、DAT55Gはとても優秀だと思っています。
これまで、色々なクラブを手にしてきた私の感想です。
かなり高価になってしまうのが『玉にきず』ですが・・・。

このカムイのマークもオシャレです。
派手さは無いですが、いいインパクトになっています。
全体的な質感も良く、高級感があります。

ネックの長さは、まずまずでした。
3Wということを考えると、昔であればショートになると思うのですが、今はこれくらいの長さは主流だと思います。
ネックに調整システムは搭載されていませんでした。
ドライバーだけでなく、FWにも調整機能を求めておられる方には物足りないところがあるかもしれませんが、私はこのままでいいと思っていますし、今は一時期に比べ、このシステムを重要視しておられる方も少なくなってきているのではないかな?と思っています。
色々と調整できるのは確かに便利ではありますが、便利であるが故に余計な迷いのようなものも出てくるのかもしれません。
FWに調整機能をつけるよりも、私はアイアンやウェッジが、個人個人にピッタリ合うようになればいいな・・・。といつも思っています。
それは軟鉄素材を使えばとても簡単なことですし、昔から行われていますが、ステンレスタイプのアイアンなども昔からあるので、そういった点が難しくなると思います。

いい顔をしていました。
カムイのドライバーの顔は好きなので、おそらくFWもいいだろうと思っていたのですが、その通りでした。
クセのない、シュッとした顔です。
少し面長な感じです。
フェースも被っていなくて、ピュアな感じです。
最近は被っているものが多いので、余計にこのFWが純粋といいますか、自然な感じがしました。

素振りをしてみても、好感がもてました。
タイミングを取りやすく、シャープに振っていけました。

ボールを前にして構えてみても、いい感じでした。
リラックスして構えることができました。
最新モデルだそうですが、この構え感は昔からありますし、名器と呼ばれるクラブに共通した構えやすさです。
最新モデルではあっても、昔から積み上げてきた経験が活かされるのはとても嬉しいことです。
最初は『手探り』ではなく、最初から『全開』でいけるところがいいです。
ラインもイメージしやすく、頭の中がクリアでした。
イメージしづらいと、頭の中がモヤモヤした感じがすることもあるのですが、このクラブは違いました。
しっかりと目標を定めることができました。
『ラインの幅』に、しっかりと乗せていけそうに感じました。
シャロータイプのスプーンですが、それが強調されすぎていないのがいいな・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで良いです。
ソフトですが、ボヤけた感じはなく、しっかりとインパクトを感じとることができたのがいいです。
球の質感をはっきりと感じとることができたので、方向性への不安は全く無く、ヘッドアップにもつながりにくい感じがします。

『音』も良いです。
大きすぎず高すぎず、心地良い音です。
耳に優しく、気持ち良く振っていくことができました。
顔などもそうですが、音で、そのクラブの『品位』といいますか、『格』のようなものを感じることがあるのですが、このFWはとてもいい感じでした。
私は、いくら飛んでも、また真っ直ぐ行っても、音が良くないクラブは絶対に使いたくないですが、このクラブは使ってみたいな・・・。と思いました。

『球のあがりやすさ』は、まずまずでした。
装着されているシャフトも大きな影響を与えていると思いますが、ヒッター向けのFWだと思いました。
高弾道ではなく、中弾道系といったところでしょうか?
あがりすぎず強い球が打てました。
決してタフなタイプではないですし、直打ちでも充分あげてくれましたが、今のあがりやすいFWと比べると、しっかりとした印象をもちました。
ある程度HSがあったほうがいいように思います。
しかし、今回試打したのはスプーンですし、シャフトもしっかりしています。
クリークなど違う番手ではまた違った印象をもったと思いますし、シャフトを変えれば、まだまだハードルが下がるのは間違いないと思います。

『安定性』は、なかなかいい感じでした。
構えた通り真っ直ぐいきやすいですし、安定していました。
シビアな感じはしませんでした。
ラインも出しやすく、左右にブレる感じはありませんでした。
ヘッドに装着されているウェイトもよく効いているのだと思いますし、シャフトがしっかりして頼れる感じなので、それも良かった要因のような気がします。
合わせにいくのではなく、しっかり振り切ってラインを出していけるタイプのFWだと思いました。

『飛距離性能』は、なかなか優れていました。
これくらいは飛んでくれるだろうな・・・。という目標設定を軽くクリアしていました。
フェースの弾きもいいですし、弾道が力強いです。
とびきりのハイテク感はありませんが、『ツボ』はしっかりとおさえているように思います。
直打ちでもしっかりとした距離が稼げたので、コース(実際の芝の上)でも試してみたいと思いました。

『操作性』は、なかなかいい感じではありましたが、できればこの直進性を活かして自然なまま打っていきたいと思いました。
左右にも曲げることはできましたが、あまり細工をするタイプではないように思いました。
今は球のつかまりがいいFWがたくさんありますが、このクラブはそれらと比べると、球のつかまりは良くないかもしれません。
『極端な易しさ』はもっていないように思いますが、これくらいが『適正』といいますか『クセのない』易しさといえるのかな?と思いました。
使っていけばいくほど、変なクセが修正され、スイングが良くなっていくような気がしました。

気難しいタイプではありませんが、適度に正直さもあって、楽しむことができました。

最近は大手有名メーカーの派手なFWを試打してきたせいか、このFWがいい意味で地味な印象を受けました。
しかし、実際に打ってみるとすごく主張していると思いました。
外見ではなく、性能が主張していました。

いわゆる『易しさ全開』といったクラブではありませんが、このクラブのバランスの良さは強く印象に残りました。
直打ちでもいい感じで球をあげてくれたので、実戦でも使えそうだな・・・。と何度も思いました。

最近の『ゴチャゴチャ系』のFWからすると、かなりシンプルにも見えますが、それが魅力的でした。
とてもすっきりしていて好感がもてました。
使っていけばいくほど、いい味を出してくれそうだな・・・。と思いました。
ちょっと例えは違うかもしれませんが、『肉じゃが』のジャガイモに似たところがあるでしょうか?
作りたても美味しいですが、それよりも一日寝かせたほうが、味がよく染みて、より美味しさが増すのを思い出しました。
ジャガイモも美味しいですが、一緒に入れたタマネギも味が染みて美味しくなるな・・・。と思いました。
このクラブも使っていけばいくほど、いい味を出してくれるような気がしました。
多機能すぎてそれがプレイヤーの個性や感性を邪魔していると感じるクラブもありますし、そういったクラブの多くが飽きの来るのが早いような気がします。
このクラブは全く逆な感じがしました。
今は『味の染みにくい』クラブも多くあるような気がします。

カムイはドライバーの印象があまりにも強かったのですが、これからはFWにも注目していきたいと思いました。
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