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2017年09月08日
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キャロウェイ GBB EPIC STAR アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは キャロウェイ GBB EPIC STAR アイアン の7番 です。

シャフトは N.S.PRO ZELOS 7 です。
ロフトは26度、クラブ長さは37.5インチ、シャフトフレックスはS です。

キャロウェイエピックシリーズのアイアンです。
ドライバー同様、斬新なデザインでカッコいいです。
『ピュア』『ナチュラル』『ワンピース構造』というよりは、色々な物が組み合わさった集合体といった感じがします。
高い機能性を感じさせるデザインです。

大きさはノーマルな感じでした。
ラージサイズではありませんでした。
シャープな感じはなく、輪郭も丸みを帯びています。

彫りの深さはそれほど無く、ハーフキャビティのようにも見えますが、結構膨れて見えたので、おそらく中空構造なんだろうな・・・。と思いました。
軟鉄の質感ではなく、ステンレス系の質感でした。
アイアンの素材は大きく分けて、軟鉄とステンレスに二分されるでしょうか?

トップラインは厚めでした。
海外メーカーらしい厚さだな・・・。と思いました。

ソール幅は少し広く見えましたが、今のアイアンの中では標準的といっていいように思います。

バックフェースからソールにかけて、このパーツが目立っていました。
おそらくウェイトの役目を果たしているのだろう・・・。と思いました。

ネックは少し短めでした。
結構太く見えたので、重心も低そうです。

フェース面にミーリングは見られませんでした。
ごく普通の、大量生産っぽい質感でした。
キャロウェイのアイアンはスコアラインの間隔が狭くて、本数が多い印象もありますが、このアイアンはノーマルでした。
最新モデルでこのフェース面を採用しているということは、今の段階ではこれがベストといえるのかもしれません。

装着されているオリジナルグリップは、なかなかいい感じでした。
滑りにくさがあって、雨の日でも活躍してくれそうです。

ボールを前にして構えてみると、正直あまり好きなタイプではなかったのですが、これまでもたくさん経験しているので、特に不安に感じることはありませんでした。
グースがよく効いていますし、トップラインの厚さも目立っています。
『キャロウェイ顔』のアイアンといっていいと思います。
これが、キャロウェイの好む顔なのでしょうか?
それともキャロウェイファンの方の多くが、こういうタイプを好まれるのでしょうか?
私はあまり親近感が湧かなかったので、少し距離を感じました。
気持ちを入れず、淡々と打っていくことにしました。
試打を開始しました。

『打感』はあまり馴染めませんでした。
もうひとつだと思いました。
ソフトというよりは、しっかり感がありました。
優しくフェースに乗るタイプではなく、硬くてゴツゴツした感じでした。

『球のあがりやすさ』は、普通だと思いました。
打つ前は、もっとあがりやすいだろうと思っていたのですが、結構しっかりしていました。
もちろんタフなタイプではないですし、ハードルの高さは感じないのですが、イージー系という印象はありませんでした。

『安定性』は、まずまずでした。
それほど易しいという感じはしませんでした。
見るからに機能性が高そうなデザインではありますが、それほど易しさに特化したタイプではないと思いました。
ビギナーの方よりは、ある程度キャリアを積まれた方のほうが合いやすいかもしれません。

『飛距離性能』は、かなり優れていました。
完全なる『飛び系アイアン』といっていいと思います。
最近は、こういうタイプのアイアンが多くなりましたが、ここまで性格がはっきりしていると逆に気持ちいいです。
7番アイアンのキャリーではありません。
完全に『番手ずらし』です。
しかも、2番手以上のズレがあるように感じます。
『距離感破壊のアイアン』といっていいでしょうか?
アイアンには距離感よりも飛距離をまずは求めていきたい・・・。
そこから距離感を掴んでいきたい・・・。という方には魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?
7番アイアンでここまでロフトを立ててしまうと、それよりも小さい番手のロフトピッチはどうなってしまうのだろう・・・?と思いました。
かなり大きくなってしまうのではないでしょうか?
どれかひとつをとれば、別の何かが犠牲になるのは仕方のないことなのかもしれません。

『操作性』は、もうひとつといった感じがしました。
ヘッドの大きさはなかなか良かったのですが、グースがきついですし、フェースがバーンと弾く感じなので、なかなかコントロールする感じがしませんでした。
いい意味で大雑把に・・・。といいますか、アバウトな感じで攻めていくのがいいのかな?と思いました。
グースがよく利いているせいか、球のつかまりはいいと思いました。
ロフトを立てて球がつかまりにくくなるデメリットを上手く消しているように思います。

かなり性格のはっきりしたアイアンだと思いました。
同じシリーズのドライバー同様、このアイアンも飛距離を最優先に開発されていると思います。

バランスのとれた性能というよりは、完全に偏った感じがします。
フィーリングなどは、正直後回しになっているように思います。

飛距離性能は、かなり優れていますが、『誰にでも』というハードルが低いタイプのアイアンではなく、ある程度のHSがあったほうがいいパフォーマンスを発揮してくれるように感じました。
アイアンには距離感よりも飛距離を求め、グースネックを好まれるアスリートゴルファーの方に合いやすいクラブをいえるような気がします。

軟鉄素材ではないので、ライ角やロフト角の調整はおそらく難しいと思いますが、ピッタリと合う方にはたまらない魅力をもったアイアンといえるのではないでしょうか?

素材もそうですし、顔や『距離の出すぎ』など、私がアイアンに求めたいものと違う部分も多いので、正直、このアイアンに魅力を感じることはありませんでした。
強く印象に残ることもないかもしれません。
これまでたくさん試打してきた、ディスタンス系アイアンのひとつということになってしまうかもしれません。
アイアンに限らず、どの番手のクラブでも、このクラブはどんな感じなんだろう?顔は?フィーリングは?などと興味津々で試打することが多いのですが、このアイアンにはあまり興味がもてず、ずっと淡々と試打して、予定の球数で終えてしまいました。
ただ、このアイアンが良くないのではなく、あくまでも私の好むタイプではないということに過ぎません。
ここまではっきりした性格のアイアンを好まれる方もたくさんいらっしゃると思います。

7番アイアン(本当は4.5番アイアンくらい)でこれだけ飛んでしまうのだから、アイアンの本数を少なくしてUTやFW、あるいはウェッジを増やす選択肢があってもいいのかもしれません。
今は、ウェッジは『3本派』が主流だと思いますが、4本あるいは5本ということになってしまうかもしれません。
アイアンで距離が出るのであれば、ウェッジもそのようになっていくのかもしれません。
本来ならば『4番』か『5番』の刻印があるのが普通だと思ったのですが、『7』にしてあるということは、それだけ別のところで歪みのようなものが出てくるのではないかな?と思いました。
『7』と刻印するのはいいですが、その横に『正確なロフト』を刻印してもいいと思ったのですが、ゴルファー心理というものがあるので、採用するメーカーは無いかもしれません。
以前も書きましたが、『番手の距離』というよりは、『ロフトの距離』を把握しておいたほうがいいのではないかな?と思いました。
『スタンディングロフト系』アイアンを試打すると、いつもそのように思ってしまいます。
アイアンのロフトは、いったいどこまで立ってしまうのでしょうか?
もちろん、このアイアンの飛びはロフトが立っているだけでなく、弾きの良さなども大きく影響しているとは思うのですが・・・。

キャロウェイのニューモデルアイアンでしたが、親しみづらさがずっと残ってしまったので、次のモデルに期待したいです。
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