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2017年08月24日
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プロギア SUPER eggユーティリティ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは PRGR SUPER eggユーティリティ の5番 です。

シャフトは egg オリジナル シャフト です。
ロフトは20度、クラブ長さは39インチ、シャフトフレックスはM-37、クラブ総重量は322gです。

プロギアエッグシリーズのユーティリティです。
エッグというように、卵のような丸っこい形状が特徴的です。
改めていいネーミングだな・・・。と思いました。

ディープというよりは、シャローな感じのするヘッドです。
エッグシリーズらしい特徴です。

ソールにある、この溝がよく目立っていました。
今はFWだけでなく、ドライバーやUTにも採用されるようになりました。
初めて見たときは珍しいな・・・。と思いましたが、今は見慣れた感じがします。
多くのメーカーが採用しているということは、それだけ効果が大きいのだと思います。

ヒール側には『NON-CONFORMING TO R&A/USGA RULES』という文字があったので、ルールに適合していないモデルなのだということが分かりました。
全体的に黒でシブいデザインなので、適合モデルかと思っていましたが、そうではありませんでした。
エッグはずっと非適合モデルが登場してきているので、これもメーカーの戦略ではないでしょうか?
これまで何度も書いてきましたが、ルールに適合しないモデルがあってもいいと私は思っています。
全てのゴルファーが競技に出場しているわけではなく、むしろ出場していないゴルファーのほうが今は圧倒的に多いように思います。
競技に出場していても、参加者が少なくなってきているな・・・。と感じることはよくあります。
なので、競技に出場する人の為の適合モデルと、そうでない方の非適合モデルが登場するのは当然のことだと思います。
競技に出場はしないけど、適合モデルをずっと使い続けていきたい・・・。という方もたくさんいらっしゃると思いますし、今はまだまだ適合モデルのほうが数は多いように思います。
大切なのは、競技に出るか出ないかというよりも、ゴルフをエンジョイすることです。
競技に出場して、あの独特の緊張感を味わうのもいいですし、自身の技量の向上を目指してモチベーションを維持していくことも大切だと思います。
逆に、競技とは離れたところでの、ゴルフというスポーツの楽しさを仲間達と分かち合うのも大切だと思います。
ゴルフという素晴らしいスポーツが、もっと広まっていったらいいな・・・。と思っています。
ドライバーだけ非適合モデルを使って、あとは適合モデルを使うというのではなく、ひとつを非適合にするなら、FWもUTもアイアンもウェッジもパターもボールも全て非適合にするという考え方があってもいいのではないでしょうか?
アイアンやウェッジに角溝が復活しても面白いのではないか?と思いました。
それでゴルフを楽しくプレーできるのであれば、いいことだと思います。
ただ、そこには安全性が保たれていないといけないですが・・・。
性能にこだわるあまり安全性が無視されて、プレイヤーやその周りの人が怪我をしてしまったら元も子もありません。
安全が第一です。

いい顔をしていました。
好感のもてる顔です。
エッグシリーズはクセのある顔をした物も、これまでありましたが、このクラブは違いました。
オフセットや『出っ歯』もきつくなく、オーソドックスな顔をしています。
最近は違うタイプの顔をしたUTが多くなってきているので、少数派といいますか、『古風』な感じの顔といえるかもしれませんが、私はこの顔が好きです。

クラウンのこの突起も見慣れた感じがします。
飛びの為に効果があるのだと思います。

ヘッド自体は適度な厚みがありますが、シャローバックタイプです。
フェース高が結構あるので、『お尻』が重そうに見えます。

このオリジナルグリップは先日経験しましたが、機能性を感じさせます。
すごく柔らかくてしっとりするというよりも、グリップ感があって、滑りにくい感じがします。
かといって硬いタイプではなく、適度な柔らかさもあります。
このグリップのパターンを見て、タイヤメーカーとしての横浜ゴムを思い出しました。
自動車のタイヤを連想させるグリップです。
タイヤのノウハウが、このグリップにも取り入れられているのかな?と思いました。
雨にも強そうです。

素振りをしてみると、見た目の印象と違い、軽量感があり、シャフトも軟らかいです。
これまで通りのスペックだと思いました。
このスペックが、日本市場の平均値といえるのでしょうか?
それとも、中央値なのでしょうか?
ハードな感じは無いです。
ある時期を境に、クラブがどんどんソフトスペック化していっているような気がします。

ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。
かなりソフトなスペックですが、精悍な顔つきで構えやすいです。
ルール非適合モデルでありながら、アスリートモデルといってもいい構え感のあるクラブです。
いい感じのギャップがあるな・・・。と思いました。
クラブにはハードさよりも、軽量感や軟らかいスペックを求めていきたいけど、クセが無くていい顔つきを求めていきたい・・・。という方には、親しみやすさ感じやすいのではないでしょうか?
ヘッドも大きすぎないですし、ボールとのバランスもいいです。
シャロー系のクラブですが、こうして構えてみるとそれをあまり感じませんでした。
いつも通りの感覚で構えることができましたし、いいイメージも浮かんできました。
試打を開始しました。

『打感』は、まずまずでした。
柔らかいというよりは、しっかりしていました。
硬すぎないので、大きな不満はありませんでした。

『音』は、はっきりしていて、特徴的でした。
この音は珍しいように感じました。
しかし、インパクトが緩むこともなく、普通に振り抜いていくことができました。

『球のあがりやすさ』は、いい感じです。
打つ前に予想していたあがりやすさと、ほぼ一致していました。
カッコいいクラブですが、タフなタイプではありません。
打ち出しも高く、充分なキャリーを稼ぐことができました。
ロフトが20度前後のUTは人気が高く、よく使われていると思いますが、このクラブはそれらの中でもあがりやすいほうだと思いました。

『安定性』も、なかなかいい感じでした。
構えやすさが、高い安定性につながっていると真っ先に感じましたが、それ以外にも易しくなるような工夫が色々とされているのではないでしょうか?
あがりやすさ・打ち出しの高さも、この安定性に関係していると思います。
ラインも出しやすいですし、大きくブレる感じはありませんでした。
シャフトがかなりソフトスペックなので、強く振るというよりは、少し易しめにボールの横っ面をなでるような感じで打っていきました。

『飛距離性能』は優れていました。
プロギアのクラブということもありますし、ルール非適合モデルということで、期待していましたが、期待通りのパフォーマンスを発揮してくれました。
弾きが強くて、初速が速いです。
これがルールに適合しないクラブの真骨頂といえるのでしょうか?
高めの弾道でボールがグングン伸びていきました。
ただ、これまでもいくつか同様のモデルに出会っているせいか、前のクラブと比べて、驚くほど飛距離が伸びたとは正直思いませんでした。
飛びに長けたクラブだとは思いますが、あくまでも予想の範囲内という感じがしました。
それは、このクラブの性能が物足りないのではなく、これまでのモデルが高性能であるということでもあります。

『操作性』は、まずまずでした。
構えやすいので、いいイメージが出せましたが、弾きが良すぎる感じがするので、自在に操るというよりは、細工をせずに自然な感じで振っていくのがいいように感じました。
左右にも同じように対応してくれました。
方向性に対してのクセのようなものは感じられませんでした。

エッグシリーズらしい、『易しい飛び』に長けたクラブだと思いました。
飛びは、一握りのゴルファーの特権ではなく、なるべく多くのゴルファーに飛びを楽しんでもらいたい・・・。というメーカーの願いのようなものが感じられます。
それが、『ルール非適合』ということになるのではないでしょうか?

このルール非適合は、おそらく『反発係数』だけだと思いますが、それ以外にも非適合なところがあってもいいのではないかな?と思いました。
重複する非適合があってもいいのではないでしょうか?
どうせルールに適合しないのなら、もっと色々な部分でルールの上限を超えていこう・・・。という考え方があってもいいのかもしれません。

『高反発仕様』は、UTのようなヘッドが小さめのクラブよりも、やはりドライバーのようなヘッドが大きいクラブのほうがメリットは大きいのではないかな?と、このクラブを試打して感じました。
ただ飛距離性能が優れているのは間違いないですし、他の同じようなスペックの適合モデルのUTと比べると、大きな優位性を感じやすいのは間違いないと思います。
14本のクラブの中で、私はドライバーとスプーン以外は全て『狙うクラブ』だと思っています。
なので、UTも飛びよりは狙ったところに落としていきたい・・・。という願望があります。
飛びよりも確実性を求めています。
しかし、どのクラブでも全て飛びを求めていきたい・・・。という方はたくさんいらっしゃると思いますし、それが今の主流といえるのかもしれません。
その今の時代に合った答えが、このクラブにはあるのかもしれません。
ルールに適合しなくても、別に競技に出場するわけではないから、少しでも飛ばして優位性を築いていきたい・・・。という方の為のクラブといっていいのではないでしょうか?

オーソドックスでとても構えやすいですし、全体的なデザインなどから、最初はヒッター向けかと思っていましたが、そうではありませんでした。
カッコ良さがありながらも、親しみやすいタイプのクラブで、多くのゴルファーの支持を集めるだろう・・・。と思いました。
このエッグシリーズの人気が爆発し、多くのゴルファーに受け入れられたら、ルール非適合モデルがもっと増えてきて、他のメーカーも追随する動きが出てくるのではないでしょうか?
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