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2017年08月17日
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ピン G400 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは PING G400 ドライバー です。

シャフトは ALTA J CB です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはS、クラブ総重量は305g です。

ピンG400シリーズのドライバーです。
先日G400 LST というドライバーを試打したのですが、このドライバーはシンプルにG400という名前だけです。
おそらく、このモデルがメインといいますか、スタンダードなタイプなのだと思います。

シャロー感があって、大きく見えますが、黒という色がよく効いていて、シブさがあります。
色々な工夫は見られますが、比較的シンプルでまとまっています。
機能性ドライバーにありがちな、ゴチャゴチャした感じはありませんでした。

ソールにはウェイトがありました。
これはLSTと同じですが、それぞれの位置が逆になっていました。
どういう意味があるのでしょうか?
重心深度などが変わっているのかもしれません。

ネックは短めですが、PINGらしい長さといっていいのかもしれません。
最近のPINGのドライバーは、これくらいの長さでずっときているような気がします。

ネックには調整機能が搭載されていました。

試打するのは、この『0』のポジションです。

顔はいい感じでした。
先日試打したLSTの顔は好感を持っていたので、このドライバーにも期待していましたが、期待通りでした。
ヘッドは大きく見えましたが、艶消しのブラックということもあったのか、少しキュッと締まっているように見えました。
店員さんから、このドライバーは460ccよりも少し小さいんですよ・・・。と説明を受けました。
LSTは確かに小さく見えましたが、このドライバーは460ccくらいに見えました。
シャロー感があったからかもしれません。
今は460ccのヘッドが圧倒的に多く、間違いなく主流といっていいと思います。
日本のメーカーでは小振りなドライバーを発売することもありますが、海外のメーカーでは全くといっていいほど見られません。
460ccが当たり前といいますか、『460ccありき』で設計がされているように感じます。
460ccは『ルール上の最大値』であって、必ずしも『誰にでも合う最適な大きさ』とはいえないと思っています。
ルール上は上限10ccまで許容範囲が決められているので、460ccよりも大きいヘッドが普通に出回っているということも以前訊いたことがあります。
ドライバーが大きくなって易しくなったと感じておられる方は多いと思いますが、アイアンやウェッジなどと比べると、大きすぎるような気もします。
地面の上から直に打つクラブのアイアンやウェッジ、またはFWやUTもヘッドが大きくなりすぎてしまうと逆に難しさがでてしまいます。
これだけクラブが大きくなったのだから、それに合うようにボールも大きくなれば・・・。ということになりますが、ボールはクラブ以上に厳しいルールが決められていて、大きさの上限も決まっています。
クラブばかりが大きくなってきているのが現状といえるのかもしれません。
ドライバーだけが大きくて、あとのクラブがノーマルサイズで、ドライバーを難しく感じてしまい、使う頻度が少なくなってしまった・・・。という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
とはいっても、今は『460cc』が殆どなので、私たちラストユーザーにはあまり選択の余地がありません。
今ある道具の中で使っていくしかありません。
そういったことを考えると、このドライバーには好感がもてました。
PINGがどのような設計意図をもっているのか分かりませんが、このような大きさにしてくれているのはとてもいいと思いました。
必ずしも大きければ大きいほどいいというわけではないと思います。
先ほども書きましたが、460ccはあくまでも『ルール上の上限』であって、必ずしもベストな大きさ(体積)ではないと思いますし、その人に合った大きさというものがあるように思います。
ヘッドが大きくなりすぎて、逆にドライバーが難しくなった・・・。と感じておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ヘッドを大きくすればシャフトも長くしたくなりますが、クラブの長さも上限が決まっているので、これ以上大きくする必要もないのかもしれません。
先日試打したLSTや、このドライバーに出会い、『PING=460cc』という構図は崩れそうです。
小顔タイプは難しそう・・・。と敬遠される方もいらっしゃるかもしれませんが、このドライバーはそれほど小ささが強調されているタイプではないので、普通の460ccと同じように感じられるのではないでしょうか?
小さくて不安にさせる要素は無いと思います。

クラウンには独特の突起物がありました。
これはLSTと同じです。
これにもし色が付いていたら邪魔に感じたと思うのですが、同じ色ですし、艶消しになっているので、あまり気にならないのがいいです。

バックフェース寄りにも、独特のドットのような模様がありました。
LSTと同じです。

シャロータイプのヘッドです。
昔のPINGのドライバーはディープな印象が強かったですが、今はもうこのタイプがすっかり定着しています。
低重心を感じさせますし、重心の深さもありそうです。

フェース面の仕上げもいい感じです。
指で触れてみたのですがLST同様、ザラザラしていました。
『粗仕上げ』な感じです。
ボールをしっかりつかまえてくれそうですし、インパクトのときに結構摩擦力も発生するのではないかな?と思いました。
これまでも同じようなフェース面のドライバーにいくつか出会ってきましたが、それらに共通しているのは、『飛びに長けている』ということです。
かなり仕事をしてくれそうなフェース面です。

装着されているグリップは、ソフトなフィーリングで好感がもてました。
LSTと同じグリップです。

素振りをしてみると、なかなかいい感じでした。
つい先日経験しているので、その感覚のまま振っていけばいいのだと思いました。

ボールを前にして構えてみても、いい感じでした。
変なクセは見られませんでした。
ロフトが10.5度ということもあるのだと思いますが、フェース面が上を向いているのがよく分かりました。
おそらく『リアル』だと、もっと寝ているだろう・・・。と思いました。
こうして構えてみても、やはり普通の『460cc』くらいに見えました。
小振りな感じはしませんでした。
ヘッド後方の膨らみが大きく見えたからなのかもしれません。
球もあがりやすそうですし、方向性への不安もありませんでした。
大らかそうなドライバーだな・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は良いです。
しっかりとした手応えがありました。
ボールの重さを感じることができました。

『音』も良いです。
はっきりとした金属音です。
何といったらいいでしょうか?
『スイングを良くしてくれる音』といったらいいでしょうか?
伸び伸びと振っていくことができました。
はっきりしていますが、心地いい音でした。
これまで、インパクトが緩んでしまったり、スイングが萎縮してしまったりする音を発するドライバーに出会ったこともありましたが、この音は違いました。
飛ばす為のクラブであるドライバーは、やはり伸び伸びと振らせてくれる音でないといけないな・・・。と思いました。
このドライバーの音は好感がもてました。

球はあがりやすいです。
すごくイージーな感じがしました。
艶消しのブラックがシブくてカッコいいですが、タフなドライバーではないと思いました。
構えたときにフェース面がよく見えていたので、球はあがりやすそうだな・・・。と思っていたのですが、その予想通りのあがりやすさでした。
先日試打したLSTよりは、こちらのほうが明らかにあがりやすい印象をもちました。
LSTのロフトは10度で、このドライバーは10.5度なので、わずか『0.5度』の違いではありますが、かなり違うと思いました。
違うメーカーで、10.5度のタフなドライバーもありましたが、このドライバーはそんなタイプではなく、受け皿の大きい親しみやすさのあるドライバーだと思いました。

『安定性』も高いです。
スイートエリアも広めで、かなり弾く感じが強いです。
その弾くエリアも広く感じました。
少しトゥ寄りにヒットして、コスってしまったかな?と思うこともあったのですが、意外なほど球の伸びが良く、方向性も保たれていました。
大らかなタイプのドライバーだと思いました。
こういうタイプのドライバーは、PINGの得意とするところだと思います。
シビアさは全く感じませんでした。

『飛距離性能』も優れています。
易しさのあるドライバーですが、そこに『頼りなさ』のようなものは感じませんでした。
高めで力強く、『熱い感じ』の弾道でした。
これまではイージーだけど弾道が弱い感じで、物足りなさを感じたことはたくさんありましたが、このドライバーは違いました。
易しさと力強さのバランスが取れているように感じました。
調整機能は一応付いていますし、ウェイトもありますが、それ以外は結構シンプルな感じのするドライバーです。
それでいて、この飛距離性能があるということは、見えないところにかなりの工夫がされているのだと思います。
ただ、私にはちょっと上がりすぎる感じがしましたし、先日試打したLSTの印象が強烈に残っているので、私にはLSTのほうが合いやすいのではないかな?と思うところはありました。
今度機会があれば、打ち比べてみたいと思います。

『操作性』という点では、オートマチック性を感じたのですが、一応左右に曲げることもできました。
ただ大きく曲げるのは難しく感じたので、小さい曲がり幅で勝負していくタイプのドライバーだと思いました。
できるだけ真っ直ぐに近いイメージをもって打っていくのもいいのではないかな?と思いました。
左右どちらかでいえば、私は少し左のほうが易しく感じました。
球のつかまりはいいように感じました。
それは、今のドライバーの多くに共通しているところです。

『易しさ』と『飛び』に長けているドライバーです。
易しいですが、ただ易しいだけでなく、力強さがありポテンシャルの高さを感じました。
上級者の方はもちろんですし、まだキャリアは浅くて球が少し散らばってしまうけど、体力には自信がある・・・。という方にも試していただきたいと思いました。
力強いスイングを支えてくれる『懐の深さ』のようなものを感じましたし、この力強い飛びは実戦でも多いに役立つのではないでしょうか?

先日試打したLSTと見た目はとてもよく似ているように感じていたのですが、実際に打ってみると、結構違う感じがしました。
どちらも弾きが強くて力強い弾道ですが、LSTのほうが、よりしっかりしている感じがして、効率よく飛ばしていける感じがしました。
弾道の好みも分かれると思います。

LSTは普段一桁ロフトを使っておられる方でも、まずは10度を試していただきたいと思いましたが、このG400はそのままでいいと思いました。
球がちょっと上がりすぎるかな?という方もいらっしゃるかもしれません。

構えたときに方向性への不安が無いですし、実際に大らかさをもったドライバーなので、方向性を気にせず気持ち良く振っていけるのもいいです。
こういった特長は、これまでのPINGドライバーに共通したところです。
易しいだけのドライバーではなく、そこには大きな理由があり高い性能をもったドライバーです。
ドライバーにはまず易しさを求めていたけれど、やっぱり飛距離も譲りたくないな・・・。という方もいらっしゃると思います。
そんな方にも試していただきたいと思いました。

今のPINGの充実振りが伺える、秀作ドライバーです。
このドライバーが出現してその性能を体感し、『PINGデビュー』される方も多いのではないでしょうか?
昔のPINGのドライバーはタフな物も多く、必ずしも日本人に合っていないようなところもありましたが、ここ数年は日本人にすごくフィットしたドライバーが増えてきたように思います。
このドライバーもそんなタイプのドライバーだと思いました。
とても気に入ったので、また何度でも試打したいと思いました。
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