Post
≪エポン AF-Tour CB アイアン & grindworks CB1-FORGED Cavity Back アイアン | HOME | ピン G400 クロスオーバー≫
2017年08月08日
PR
ピン G400 LST ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは PING G400 LST ドライバー です。

シャフトは ALTA J CB です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはS、クラブ総重量は307g です。

PING Gシリーズのニュードライバーです。
前のモデルは30でしたが、今回は400です。
数字にはどのような意味が込められているのかな?と思いましたが、あまり気にしないようにしました。
これまでのPINGのドライバーと違い、どこか重厚な雰囲気がありました。

シャロー系のドライバーです。
ラージサイズのドライバーです。
こういったところは、PINGらしいといえます。
ナチュラルというよりは、メカニカルなデザインです。

ネックは短めですが、見慣れた長さです。
今はこれくらいがスタンダードといえるのかもしれません。

ネックには調整システムが搭載されていました。
これは、これまでのモデルから継承されているところです。
最近は調整機能の付いていないドライバーも多くなりましたが、PINGはまだまだ採用するようです。
昔の小さいヘッド(パーシモンや初期のメタル)の頃は鉛を貼っても大きな効果が得られましたが、これだけヘッドが大きくなってしまうと、少し貼ったくらいではあまり効果が期待できないのかもしれません。
私も昔は同じ所に何枚か重ねてバランスを取っていたことがありますが、今は殆ど要らなくなりました。

試打するのは、この『O』のポジションです。
おそらく、この位置がニュートラルなのだと思います。
位置を変えたらどのように変わってくるのか、とても興味があります。

ソールにはウェイトとしてタングステンが組み込まれているのが分かりました。
配置されているのも、よく見かける場所ですし、オーソドックスな感じがします。
メーカーによっては『頭(フェース寄り)』を重くしてあるドライバーもありますが、このドライバーは昔ながらの『お尻(バックフェース寄り)が重たいドライバーのようです。
数字が無かったので、このウェイトの重さが何グラムなのか分かりませんでした。
交換するタイプではないのかもしれません。

シャローバックタイプのドライバーです。
これもPINGの特徴といっていいと思います。
昔のPINGはディープな物もありましたが、もう何年も見ていません。
このシャローなところが、今のPINGらしさといえるのかもしれません。

変なクセが無く、いい顔をしていました。
これまで出会ったモデルの中には、直進性を高める為でしょうか?
ヘッド後方が伸びている物もありましたが、このドライバーは違っていました。
オーソドックスな顔をしていました。
最初見ていたときはラージサイズに見えたのですが、こうして顔を見てみると、少しコンパクトな印象がありました。
PINGにしては珍しいな・・・。と思いました。
もっと大きめのサイズがPINGらしいといえるのですが、このコンパクト感は珍しく、ある意味新鮮でした。
しかし、私はコンパクトなヘッドが好きなので、この顔は好感がもてました。
クラウンが艶消しになっているのもいいです。
何ともいえない『まったり感』があり、落ち着いた雰囲気を醸し出していました。

独特なクラウンの突起も、見慣れました。
他のメーカーには見られない、PINGの個性です。
クラウンマークの代わりにもなるような気もするのですが、これには大きな意味があるのだと、以前聞いたことがあります。
空気抵抗を軽減させる効果があるのだそうです。
これによって、どれくらいHSがアップするのか、以前試打したときに感じとることはできなかったのですが、見た目が悪くなかったり、ルールに違反しないのであれば、こういった工夫はどんどん取り入れて欲しいと思っています。

フェース寄りだけでなく、バックフェース寄りにも細かなドットのようなものがありました。
これも空気抵抗を軽減させる効果が期待できるのでしょうか?
それとも単なるデザインなのでしょうか?
このドットのような模様は、おそらく初だと思います。

フェース面を見ていても、いい雰囲気があります。
いかにも弾きの良さそうな感じがします。
このフェース面を見ているだけで、力強い弾道がイメージできます。
指で触れてみると、適度にザラザラしていました。
ヒッティング部分にはスコアラインは無かったのですが、このザラザラした感じが、ボールが滑らずにきちんとキャッチしてくれる役目を果たしているのかな?と思いました。
何といいますか、目の粗いサンドペーパーで仕上げたような感じです。

このオリジナルグリップはソフトで良いです。
最近はドライバーのグリップも多様化してきたように思いますが、このグリップはシンプルなタイプです。
調整機能が搭載されているからでしょうか?
バックラインはありませんでした。

素振りをしてみてみると、なかなかいい感じでした。
適度な重さはありますが、ハードな感じはしませんでした。
動きとしては、速いというよりは少し緩やかといいますか、『振れ幅』が大きいシャフトだと思いました。
ちょっと待つ感じで、大きく振っていくのがいいのかな?と思いました。

ボールを前にして構えてみると、好印象でした。
構える前にクセがなくて、いい顔をしているな・・・。と思いましたが、こうして構えてみると、よりコンパクト感が際立ちました。
これまで出会ってきた『PING顔』といっていいのですが、ここまでコンパクトにまとまっているのは久し振りのような気がします。
『PING=460cc』というイメージが定着しているのですが、このドライバーはそうではないのかもしれません。
少しコンパクトな感じもありますが、決して気難しそうなタイプではなく、PING顔らしい大らかさもありました。
フェース面の色々な突起が目に入りますが、邪魔に感じることはなく、イメージがぼやけてしまうこともありませんでした。
変なクセはないので、方向性に対する不安もありませんでした。
ただ、『独特の据わり感』のあるドライバーだと思いました。
自然にそのままボールの後ろにヘッドを置くと、フェースが開いて少し上を向く感じがありました。
いわゆる『お尻の重たい』ドライバーに時々見られる傾向です。
このままでもいいのですが、少しアレンジをしてロフトを立てて上を向かないようにし、スクエアになるようにしました。
試打を開始しました。

『打感』は良いです。
適度なしっかり感とソフト感の『間(はざま)』にあるような打感といったらいいでしょうか?
とても心地いいフィーリングです。
大味で雑な感じのフィーリングではありませんでした。
ボールを包み込むようなフィーリングだな・・・。と思いました。

『音』も良いです。
こもった感じではなく、小気味いい音です。
甲高くなく大きすぎず、ちょうどいいです。
インパクトを邪魔しない音なので、気持ち良く振り抜いていくことができました。

『球のあがりやすさ』という点では、低スピン性能が高く、結構タフな印象をもちました。
かなりしっかりとしているといいますか、打つ前に予想していたよりも低めの弾道でした。
構えたときにフェース面もよく見えましたし、もっと高い弾道を予想していましたが、実際は違っていました。
いい意味での意外性がありました。
高弾道系ではなく、明らかに強弾道系です。
高く浮くというよりは、しっかりと前に進んでくれるタイプです。
スピン過多を気にせず、思いっきり叩いていきたいドライバーです。
以前試打した PING G30 LS TEC ドライバー を思い出したのですが、それに近い低スピン性能・タフさだと思いました。
しかし、PING G30 LS TEC ドライバーよりは性格が尖っていなくて、丸みがあるような気もしました。
ただ、ロフトなどスペックが違っているので、はっきりとしたことは分からないのですが・・・。
幅広い層をターゲットにしているのではなく、明らかにヒッターを対象に作られたドライバーなのは間違いないと思います。
球があがりきらない・・・。と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
普段一桁ロフトを使っておられる方も、まずはこの10度から試してみられるのがいいのではないでしょうか?

『安定性』は、まずまずでした。
高い安定性があって曲がりにくいというよりは、結構自然な感じといいますか、使う人の持ち球が出やすいと思いました。
私の場合はストレート系ではなく、いい感じのドロー系の球を打たせてくれました。
最初から真っ直ぐをイメージして打つよりも、小さい曲がり幅で勝負していける感じがしました。
自分の得意な球で打っていけるので、コースで頼りになる、実戦向きのドライバーだと思いました。
球筋に感情といいますか、思いを入れていきやすい・・・。といったらいいでしょうか?

『飛距離性能』は、かなり優れています。
一球目から、その弾道の素晴らしさ・力強さに頼もしさを感じました。
弾道・球筋に惚れる・・・。といったらいいでしょうか?
適度なあがりと強い弾道で、かなりのアドバンテージが得られるような気がします。
その強い弾道を目で追いながら、まるで『オーバースピン』が掛かっているように見えました。
もちろん実際はバックスピンが掛かりながら前に進んでいるのですが、そう思えるような弾道で、おそらくランも稼げるだろう・・・。と思いました。
グーンとあがって急速に落ちていくのではなく、落ち際が緩やかでなかなか落ちてこない感じ・・・。といったらいいでしょうか?
弾きも良く初速も速いのですが、『打って終わり』ではなく、その頼もしさがずっと続きました。

『操作性』は、まずまずだと思いました。
左右クセがなく、中立的な印象をもちました。
私の場合、自然に打つならフック系ですが、フェード系が持ち球の方も易しく感じられるのではないでしょうか?
適度に小顔なところもいいのかもしれません。
球のつかまりもいいですし、右に滑る感じもしませんでした。
あまり操作するタイプではなく、あくまでも『自然な曲がり幅(小さい曲がり幅)で勝負していける感じがしました。
適度な大らかさも持ち合わせているので、その性格を活かしていくのが得策のような気がしました。

その弾道・球筋に惚れたドライバーは、今年に入ってから3本目だな・・・。と思いました。
そんな弾道を打たせてくれるドライバーにも、必然的に惚れてしまいます。
このドライバーも含めて、その3本を思い出していました。
それらに共通するのは、弾道が力強くて高い飛距離性能がありながらも、決して難しすぎないで親しみやすい性格をもっているということです。

ここ数年、PINGのドライバーは『易しさ』に特化した物が多かったように思います。
もちろん、このドライバーもシビアな感じはせずにPINGらしい大らかさはありますが、『オールマイティ』ではなく、『スペシャリティ』といったらいいでしょうか?
よりターゲットを絞り込んだ専門的な要素もあるように感じました。

オールマイティではないので、人によっては合わない・難しい・・・。と感じられるかもしれません。
一般受けしやすいのは、別のタイプかもしれません。
ただ一般受けしにくい分だけ、ピッタリと当てはまる方には、たまらない魅力があるのではないでしょうか?

この力強い弾道と飛びのアドバンテージを多くの方に体感していただきたいと思いました。
PINGは老舗パターメーカーとしてあまりにも有名ですが、ここ数年のドライバーの充実ぶりを見ていると、パターとドライバーのメーカーといっても過言では無いような気がします。
アイアンなどはまだクセのあるものがあるので馴染みづらいところもあるのですが、このドライバーには魅了されっぱなしでした。

このLSTは素晴らしいドライバーだと思いましたが、このG400は『三兄弟』らしいので、違う2つのモデルにも期待しています。
テンションがあがりっぱなしで、試打をずっと楽しみました。
暑さは厳しいですが、木陰で涼風が吹き込んできたような爽やかさを感じました。
易しく低スピン系が打てるドライバーです。
今年のドライバー・オブ・ザ・イヤー候補がまたひとつ出てきたな・・・。と思いました。
購買意欲が刺激されてしまいました。
コメント
No title
他の方の試打レポでも評判が良いですね。ノーマルシャフトのままでも評価が高いから、きっとトータルバランスが良いのでしょうね。
久しぶりにどうしても気になるので、ネットショップで「買い物かご」に入れて、思案中です。
「フレックスSは決まりだが、8.5度にすべきか、それとも・・」って感じです(私は高弾道なんで)。
機会があれば試打してみます。
今回も参考になる投稿をありがとうございました。
2017-08-11 11:22 葬儀屋さん URL 編集
このドライバーはいいですね!
golfdaisukiです。
いつもありがとうございます。
また返信が遅れてしまい、申し訳ありませんでした。
今回のPINGのドライバーはいいですね。
とても気に入りました。
他のモデルも試打してみたいと思っています。
これからも記事を書いていきたいと思いますので、お時間がございましたら、また私の記事にお付き合いいただけると幸いです。
それでは失礼いたします。
2017-08-14 00:01 golfdaisuki URL 編集