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2017年07月16日
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カタナ VOLTIO NINJA FG 829Ti BLACK ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは KATANA VOLTIO NINJA FG 829Ti BLACK ドライバー です。

シャフトは Speeder 361 です。
ロフトは10度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはR、バランスはD1、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は280gです。

久し振りに出会った、カタナのドライバーです。
カタナのクラブはどれも高級感があって美しく、目で楽しませてもらったことがたくさんあります。
見た目の美しさだけでなく、基本性能もしっかりしている印象があります。
スペック的に、私には合いづらいと感じることが多いので、まだ購入には至っていないのですが、いいイメージがあります。
そのカタナのニューモデルに出会い、ワクワクしてきました。

ラージサイズのドライバーで、ヘッドも大きく見えます。
ディープというよりはシャローな感じがします。
カタナはゴールドのイメージが強いですが、このドライバーのように黒くてシブい物もあります。
私はゴールド系よりは、どちらかというと黒いほうが好きです。

バックフェースには大きな2つのウェイトがありました。
これまでのモデルと比べると数が少ないですし、よりシンプルになった感じがします。
この2つで充分ということなのでしょうか?
ウェイトには刻印のようなものは見られなかったので、重さは分かりませんでしたが、専用の工具を使えば簡単に交換できそうです。

ソールのデザインもオシャレです。
センスのいいデザインです。
手裏剣のように見えますが、これが新しいマークなのでしょうか?

ソールには溝のようなものがありました。
ただ、これは単に溝というよりは、あくまでも『ソールのデザインの一部』のように見えます。
今のドライバーの多くが、ソールはフラットではなく、このように微妙な凹凸があったりして、色々な工夫がされています。
これも飛距離の為なのでしょうか?

ネックの長さは適度にありました。
ショートという感じはしません。
調整機能も付いていないですし、この適度な長さもあって、とても美しいな・・・。と思いました。
すっきりしています。

セミシャローヘッドといっていいと思います。
今はシャロー系が多いですが、このドライバーはそこまでシャローとはいえないような気もします。
適度な厚みもあります。
かといってディープでもないですし、セミシャローというのが一番合っているように思います。
カタナは昔から、このような形状が多いです。

フェース面のデザインもシンプルでカッコいいです。
真ん中にある手裏剣のようなマークが目立っています。
かなり弾きが良さそうな感じがします。

トゥ側には『829Ti』と表示されていました。
829チタンということなのでしょうか?
あまり聞かない名前なので、特別なチタンなのかな?と思いました。
このドライバーは高反発ですよ・・・。と店員さんに言われたので、適合モデルを探そうとしたのですが、このドライバーは高反発な適合モデルなのだと説明を受けました。
ちょっと何が何だか分からない感じがしましたが、ルールの範囲内での反発力をもったドライバーなのだと聞き納得できました。
ということはルールギリギリまで反発力を高めているのだろう・・・。と思いました。
こういうギリギリな反発係数をもったドライバーは、ルールが施行されてからも度々登場しています。

『顔』は、まずまずでした。
結構強めのフックフェースに見えました。
私は左へのミスが怖いので、あまり得意なタイプではないですが、このフックフェースを好まれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
元々カタナはフックフェースのものが多いので、このドライバーも特別なものではないのかもしれません。

オリジナルグリップはソフトなフィーリングで好感がもてました。
バックラインがありました。

素振りをしてみると軽量感がありますし、シャフトが動く感じがします。
Rフレックスということですが、かなり軟らかく、そして動きが激しい感じがしました。
見た目の印象とは違う振り心地に少しとまどってしまいましたが、これまでも経験しているので、すぐに慣れるだろう・・・。と思いました。
見た目はハードそうでカッコいいけど、実は振りやすくてソフトスペックに仕上がっている・・・。というのが、メーカーの狙いなのかもしれません。

ボールを前にして構えてみると、正直構えづらい感じがしました。
全て左に行きそうだと感じました。
右から回す感じで『ハイフック』をイメージして打つことにしよう・・・。と決めました。
そうしないと、なかなかテークバックのタイミングがとれないと感じました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、この独特な音です。
全く馴染めませんでした。
全く合わない音だな・・・。と思いました。
これは合わない・・・。一球で試打を止めようかと思いました。
最近、音でこのように感じたのは珍しいです。
何年か前に試打したホンマのドライバーを思い出しました。
それくらい、このドライバーの発する音に苦手意識をもちましたし、違和感がありました。
やや高めで大きすぎないのがいいのですが、何といいますかちょっと表現が悪いかもしれませんが、『中身のない音』のように聞こえました。
空洞に近い音といったらいいでしょうか?
伝わってくるものが少ないように感じました。
球を打つ前は、こちらのイメージをクラブに伝えスイングし、その『返り』を打感や音で感じとるのが普通だと思いますが、今日はそれができませんでした。
どのような強さで、どのような高さで飛んでいったのか?どの方向に飛んでいったのか?など、音から伝わってくるものがありませんでした。
これは合わないな・・・。打っても楽しくないな・・・。と思いました。
私は音をすごく大切にしています。
それは昔から今まで、全く変わっていません。
とはいっても、音に対する許容範囲が狭いほうだとは思いませんし、だいたいの音なら受け入れられると思うのですが、この音は自分には全く合わないと感じました。
これは譲れないところです。
何故、このような音なんだろう・・・?メーカーもあえてこのような音にしているのか、それとも製造過程でこのような音になってしまったのか分かりませんが、カタナにこのようなイメージは無いので意外でした。
この音がいい・・・。という方もいらっしゃると思いますが、私は全く馴染めませんでした。
1球だけで止めようと思ったのですが、それでは他のところが分からないので、もう少し打ってみることにしました。

『打感』は、ややしっかりめですが、ズシリとくる感じではなく、軽めでした。

『球のあがりやすさ』は、なかなかいい感じでした。
タフなドライバーではないですが、しっかり振っていきたい感じがしました。

『方向性』という点では、最初からフックが出てしまいました。
思っていた以上に『つかまり度合い』が強く感じられました。
もっと極端に右から回していく感じでないと、うまくいかないな・・・。と思いました。

『安定性』は、なかなか高いと思いました。
スイートエリアも広めで、シビアさはありませんでした。
私は安定してフックを打ちました。
右へは逃げにくい感じがしました。

『飛距離性能』は、まずまずだと思いました。
これまでのカタナのドライバーと同じように弾きが強く初速が速い印象をもちましたが、特別凄いという感じしませんでした。
それはこのドライバーの性能というよりは、私が気持ち良く振り切れなかったのが一番の原因ではないか?と思いました。
スイング中、どこかに複数のブレーキをかけてしまったような気がします。
私の、このドライバーの発する音に対応していけないところが、飛距離に出てしまったのかもしれません。

『操作性』という点では、圧倒的にフックのほうが出やすいと感じました。
右に曲げるのが難しく感じました。
このつかまりの良さに好感を持たれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

顔を見たときも苦手意識が芽生えてしまいましたし、実際に打ってみて、その独特な音によって、さらに苦手意識が増長されてしまったような気がします。

正直、もういい・・・。と思いました。
いつもはもっとたくさんの球数で試打をするのですが、今日はかなり少なめで終えることにしました。
最後まで、この音には馴染めず、試打を楽しめませんでした。

外見はカタナらしく、とてもカッコいいのですが、とても残念に思いました。
これまで試打したカタナのドライバーの中で、おそらく最も残念に思ったのではないかな?と思いました。

カタナの次のモデルに期待したいです。
予定の球数と時間を大幅に縮小し、アプローチ練習場に行きました。
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