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2017年06月22日
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Orion SPY-1 WED PROSPEC ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは Orion SPY-1 WED PROSPEC ウェッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは56度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、クラブ総重量は473g です。

久し振りに出会った、Orionのウェッジです。
そのあまりの美しさに圧倒されそうでした。
他のウェッジもたくさんあったのですが、このウェッジの存在感は際立っていました。
何とも言えない、いい雰囲気がありました。
今日は、何かいいFWが無いかな?と思っていたのですが、このウェッジを一目見て、試打することを決めました。
FWはまた次回にすることにしました。

オーソドックスなタイプのウェッジです。
シンプルな形状が美しさを際立たせているように感じました。
ミラー仕上げのウェッジです。
ピカピカ光る感じです。
私は艶消しのほうが好きなのですが、このメーカーはずっとミラー仕上げにこだわっているようです。
ミラー仕上げのほうが、サテン仕上げよりも好きだという方も、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

ヒール側には『PRO SPEC』の文字がありました。
プロが求めるスペックということなのでしょうか?

ソール幅は少し広く見えますが、SWとしては標準的です。

ネックの長さは、しっかりとありました。
適正な長さといっていいと思います。
ソール形状や顔など、ウェッジにはこだわりたいところがたくさんありますが、私はネックの長さをすごく気にします。
適度な長さのあるウェッジのほうが、スピンを掛けやすそうに感じますし、親近感が湧きます。

ホーゼルには『MADE IN JAPAN』の文字がありました。
日本のメーカーで、日本製ということで、好感度がさらに増します。
日本のメーカーでも海外製のクラブは多いですが、日本製のこだわってくれているところに好感がもてますし、興味が増します。

フェース面にミーリングはありませんでした。
ノーマルな美しいフェース面です。
Orionのウェッジを試打するのは、まだ3本目ですが、ミーリングは見られなかったので、これがメーカーの方針なのだと思います。
ウェッジに、積極的にミーリングを採用しているメーカーも多いですが、採用していないメーカーもたくさんあります。
どちらがいいとは、一概に言えないのかもしれません。

トップラインの厚さは普通でした。
ここの厚さや形状で、構えたときの印象が大きく変わってしまうこともありますが、このウェッジはとてもいいだろう・・・。と思いました。
『イメージの出しやすさ』という点でも、トップラインの厚さや形状は大切です。

リーディングエッジの削りは特に見られませんでした。
最近のウェッジでは珍しいです。
昔のウェッジやアイアンのように、使いながらそのプレイヤーにあった形にしていく・・・。ということなのでしょうか?
今のクラブはウェッジに限らず、何から何まで親切過ぎるのかもしれません。
昔と違い、自分に合うようになるまで、使い込んでいく・・・。という発想はあまり無いのかもしれません。
ゴルファーとクラブが共有する時間(月日や年月)は、昔と今とでは比べものにならないような気もします。

バンスはよく利いていました。
こういったところは今のウェッジの特徴のように感じます。
一時期、ローバンスが流行りましたが、今は少数派といっていいと思います。
ハイバンスタイプが多くなったということは、それだけアプローチよりもバンカーに比率を持っていったウェッジが多くなったのかもしれません。
とはいっても、今のハイバンスウェッジは昔のようにバンスが邪魔することが少なくなったような気もします。

ボールを前にして構えてみると、好感がもてました。
構えやすいです。
少しだけグースが利いているように見えましたが、苦手意識が芽生えるほどではありませんでした。
カットに打っていくイメージも出せました。
極上の『セミグース形状』といえるでしょうか?
今はアイアンもウェッジも『セミグースタイプ』が最も人気があると思います。
『顔の大きさ』も適正でした。
ウェッジはアイアンよりは『大顔タイプ』は多くないですが、このウェッジも適正な大きさでした。
大顔タイプはイメージがボヤけてしまうこともありますが、このウェッジはそんなマイナスはありませんでした。

『開きやすさ』も、いい感じでした。
バンスが邪魔に感じず、そのまますっと滑らせていけそうでした。
これ以上グースがきつくなると、開いて打つのが難しそうに感じるのですが、これくらいだと普段の感覚で打っていけるだろうな・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は良いです。
とても柔らかい打感です。
心地良いですし、この柔らかさがあるから、シビアに落としどころを狙っていけるように感じました。

スピン性能は、なかなかいい感じでした。
強烈にギュッと止まる感じではなかったのですが、計算しやすい適度な止め性能をもっていると思いました。
止まりすぎたり、逆に止まらなかったり・・・。といったことにはなりにくい、安定したスピン性能といっていいように思います。
『PROSPEC』という名前が付いているので、かなり強烈なスピン性能があるのかな?と打つ前は思いましたが、そんな感じはしませんでした。
以前試打したタイプと変わらないような『親しみやすいスピン性能』だと思います。

球は拾いやすくて、いい感じでした。
高さもしっかり出せました。
不自然さは無く、イメージに合いやすい、自然な感じのあがりやすさでした。

『安定性』は普通です。
ウェッジらしい方向性の出しやすさがありますが、特別寛容なタイプでもないと思いました。
PROSPECではありますが、特別シビアだとは思いませんでした。

『距離感』は出しやすいです。
構えやすさと極上のフィーリングが、この距離感の出しやすさの大きな要因だと思います。
予想しない飛びをしないので、きちんとボールをターゲットまで運ぶことができました。
『狙う楽しさ』を味わえるウェッジです。

『操作性』はとても高いです。
色々な球で遊ぶことができました。
細工をしていけるマニュアルタイプのウェッジです。
このウェッジ一本で、色々な寄せを堪能できるだろうな・・・。と思いました。
『業師の為のウェッジ』といっていいでしょうか?

Orionのウェッジを試打したのは、まだ3本目なのですが、このウェッジにもいい印象をもつことができました。
これまで試打したのは、『ストレートタイプ』と『グースタイプ』。
そして、この『セミグースタイプ』の3つです。
この3つのネック形状で、おそらく殆ど全てのゴルファーをカバーできるのではないでしょうか?

人によって、ネック形状の好みは大きく分かれますが、私は最初に試打したストレートタイプが一番気に入りました。
すぐにでもコースで使ってみたいウェッジです。

PROSPECという名前なので、すごく難しいタイプのウェッジかな?と思いましたが、そんなことは全くなく、むしろプロの色々な意見が反映されて出来上がった、実戦的で『易しいウェッジ』といえるのではないかな?と思いました。

ウェッジが良ければ、アプローチ練習が楽しくなります。
楽しみながら練習をすると、技術が身につきます。
他人にはない、『自分だけの感覚』が活かせるようになると思います。

アプローチが良くなれば、スコアは劇的に良くなります。
今はいいウェッジがたくさんあるので、アプローチの精度を高められ、スコアを作りやすい、いい時代になったと思います。

ゴルファーならば誰もが知っているような大手有名メーカーのウェッジも素晴らしいですが、日本にはそれほど有名ではなくても、その品質や性能が全く負けていないといいますか、逆に勝っているメーカーもあるので、私は日本に住んでいて、とても幸せ者だと思います。
いいクラブがたくさんあるので、クラブを選ぶときに迷ってしまうこともあるかもしれませんが、それもまたゴルフの楽しみのひとつではないでしょうか?
高品質なクラブに出会うことによって、その人のゴルフも高められることもあるように思います。
このクラブを試打していて、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
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