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2017年06月14日
アキラプロダクツ ADR ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは アキラプロダクツ ADR ドライバー です。

シャフトは Speeder EVOLUTION III 661 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は66.5g、トルクは3.8、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は298g です。

アキラADRシリーズのニューモデルです。
毎年同じ名前のドライバーを試打しているような気がするのですが、今年で何代目だろう?と思いました。
デザインは多少変わっていても、ベースとなるものは同じような気がします。
このドライバーを一目見て、アキラADRのニューモデルだということが分かりました。

ラージサイズのドライバーです。
今の主流といえる形状です。

トゥ側とヒール側には大きな凹みがありました。
ウェイトがあるのかな?と思い、よく見てみましたが、ありませんでした。
これも、絶妙な重量バランスによるものなのでしょうか?

ソールにはひとつだけウェイトがありました。
専用の工具を使えば、簡単に取り外せそうです。
数字が刻印されていなかったので、何gなのかは分かりませんでした。

ソール形状は完全なフラットではなく、微妙に凹凸がありました。
今は溝のあるドライバーも多くなってきましたが、このドライバーには無く、比較的シンプルでした。

トゥ側にはアクセサリーのようなものがありました。
一瞬、ウェイトかな?と思いましたが、おそらくアクセサリーだと思います。

ネックの長さは平均的です。
調整システムは搭載されていませんでした。

シャロータイプのヘッドです。
見慣れた形状です。
聞くところによると、このドライバーは世界初の素材・製法なのだそうですが、こうして見ていても、それを感じとることはできませんでした。
おそらく見えない部分に色々な工夫がされているのだと思います。

なかなかいい顔をしていました。
予想していたよりも、いい感じでした。
もっと強いクセがあるのかと思いましたが、そうではありませんでした。
こういったところは最近のドライバーの、特徴のひとつといっていいように思います。
ラージサイズでも親しみやすいものが多くなりました。
大らかそうな顔をしていました。
いかにもオートマチックぽく見えます。
クラウンが艶消しになっていて、シブさが増していました。
このクセの無さも、このドライバーの特長だと思います。
親近感が湧いてきました。

オリジナルグリップはソフトなフィーリングで好感がもてます。

素振りをしてみた感じはまずまずでした。
それほど重量感はなく、ハードなタイプではありませんでした。
『ジャパンスペック』の、ほぼ中央くらいかな?と思いました。
『平均値』というよりは『中央値』という感じがしました。

ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。
ちょっと独特な感じがしたのですが、苦手意識は全く芽生えませんでした。
むしろ、どんどん緊張感が和らぎ、リラックスできました。
方向性に対しての不安はありませんでした。
かなりオートマチック感があったので、こちらのイメージを出し過ぎず、『サラッと』通り過ぎるような感じで打っていければいいのかな?と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は、しっかりめでした。
『ゴツン系』といっていいかもしれません。
打つ前に予想していた打感とは大きくかけ離れていたので、少し意外でした。
もっとソフトな打感を予想していました。

『音』は、はっきりしているのですが、高すぎず大きすぎず、いい感じでした。
これまでたくさん耳にしてきた音です。

球のあがりやすさは、なかなかいい感じでした。
タフな印象は全くありませんでした。

『安定性』は高いです。
なかなか曲がる気配がありませんでした。
一旦ボールが飛び出したら、そこから大きくブレにくいので、しっかりとライン取りさえできていれば、かなりまとめやすくなる感じがしました。
ミスヒットに対しての寛容さも高いですが、それよりも強く感じたのが、『球のつかまりの良さ』です。
フェースが強く被っているようには見えなかったのですが、球はとてもつかまりやすいです。
しかも、こちらがつかまえにいくのではなく、自然につかまってくれる感じです。
これまでの経験から、こういうタイプはこちらから少しつかまえにいかないと右に抜けてしまいそうな感じがしていたのですが、実際はそうでもありませんでした。
ヘッドが自然につかまえてくれる感じでした。
こちらがやることはあまり多くないと思いました。
これはヘッドのつかまりの良さもありますし、シャフトがよく仕事をしてくれているのではないかな?と思いました。

『飛距離性能』も、いい感じでした。
期待以上でした。
イージー系ではありますが、ヤワな感じはしませんでした。
弾道が力強く、途中からグンと伸びていきました。
球はあがりやすいですが、それほどフケる感じはしませんでした。
ポテンシャルの高さを感じました。
ハードなセッティングではないですが、結構振っていけるドライバーだと思いました。

『操作性』という点では、正直あまり秀でていないと思います。
直進性のほうが勝ってしまう感じでした。
このオートマチック性を活かしたほうが良いと思いました。
何とか右にも曲げてみたのですが、なかなか大きく曲げられませんでした。
あまり極端なことをやりすぎてしまうと、大きなミスにつながりそうだったので自重しました。
細工をするタイプではなく、大らかさを活かして気持ち良く振っていきたいドライバーです。

イージー系ではありますが、頼りなさのようなものはあまり感じませんでした。
むしろ、しっかりしている感じがしました。

このドライバーの一番の特長は『安定性の高さ(球のつかまりの良さ)』です。
先ほども書きましたが、最初のライン取りさえしっかりできていれば、そこから大きく暴れることにはなりにくいので、安心していける感じがします。

方向性に不安がないので、気持ち良く振っていけますし、その結果距離も伸ばしていけそうです。
弾道も軽い感じではなく、力強さもあったので、頼もしく感じました。

いわゆる『ゴチャゴチャ系』ではなく、比較的すっきりしたデザインになっていますが、かなり深い研究がされているのだと思います。
先ほどの『世界初の素材・製法』というのも、この好結果の要因のひとつなのかな?と思いました。

ドライバーに調整機能を求めておられる方には物足りないところがあるかもしれませんが、求めておられない方で高い安定性を求め、しっかり振っていきたい方には是非試していただきたいドライバーです。
『易しさ』と『しっかり』の両立ができている、バランスのいい秀作ドライバーです。
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