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2017年06月11日
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プロギア SILVER-BLADE BB SB-01 BB パター

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは PRGR SILVER-BLADE BB パター です。

シャフトは オリジナルスチール シャフトです。
ロフトは3度、クラブ長さは34インチ、クラブ総重量は551gです

プロギアの新しいパターです。
それほど多く試打しているわけではないのですが、プロギアパターの好感度は高いです。
王道を突き進みながら、常に進化している印象があります。
ドライバーからパターまで、プロギアのクラブは高性能で使ってみたいといいますか、『使う価値があると思えるクラブ』が多いです。
私はこれまでプロギアのクラブをいくつか使ってきたのですが、とてもいい思い出があります。

タイプとしては、オーソドックスなPING型です。
特に変わったところは見られません。
大きさも普通です。

ネックの長さは少し長めに見えましたが、極端ではありませんでした。
昔、スコッティキャメロンのロングネックパターが流行ったことがありますが、ルールによって禁止になり、今のような落ち着いた長さになりました。
このパターは、今あるPING型パターの中では、やや長い方に入るかもしれません。

『PING顔』のパターですが、とても変わっています。

トゥ側

ヒール側
トゥ側とヒール側に大きな『開口部』があります。
これは重量配分をしていて、慣性モーメントを高めているのだろうということが安易に予想できました。
これまでも同じようなコンセプトのクラブに出会ったことがあります。

ソールには『Back weight Big M.O.I.』の文字がありました。
『M.O.I.』は確か、慣性モーメントを英語にした略だと思うのですが、定かではありません。
もし慣性モーメントという意味だとすると、『バックウェイト 大きな慣性モーメント』という意味になるのだと思います。
この開口部の工夫を表しているのだと思います。
それと『I33』の文字がありました。
I33を見て、以前試打したことのあるエポンのパターを思い出しました。


フェース面には独特の模様といいますか、パターンがありました。
これまでもよく見られた工夫です。
球の食いつきが良さそうだな・・・。と思いましたし、アルミを使っているのだということが、この質感から分かりました。
プロギアのパターはアルミのイメージも強いですし、今回も採用されています。
私は昔からアルミのパターには慣れ親しんだところがあって、初めて出会ったのはニック・プライス選手が使って人気になったボビーグレースの『ファットレディー』というパターでした。
当時では驚くような大きさで、今の『ネオマレットのはしり』といっていいかもしれません。
私はその大きさや形状が馴染めず購入することはなかったのですが、同時期に発売された姉妹モデル『キュートキッド』に出会ってすごく気に入りました。
デパートのゴルフ用品売り場にあったのですが、数球転がしただけで即決して購入しました。
アルミ独特のフィーリングと球の乗りに魅了されました。
それまではPING型をずっと使い続けていたのですが、マレット型に変えてから『オーバースピン』をイメージして球を転がすことができるようになりました。
ボールを『上から』ではなく、『後ろから』見て転がすことができるので、よりラインが鮮明になりました。
コースでも、いい思い出がたくさんあります。
昔は『カマボコ型』といわれていたこともありましたが、今ではマレット型が一般的です。

このオリジナルグリップは、オーソドックスなタイプです。
昔から採用されている馴染みあるグリップです。
PINGのパターを愛用していた頃を思い出しました。
今は『スーパーストローク』の人気も凄いですし、色々なグリップが登場しています。
しかし、このグリップはとてもオーソドックスですし、クラシカルな感じがします。
私は好きですが、スーパーストロークを好まれる方でしたら、細く感じられるかもしれません。

ボールを前にして構えてみると、いい感じでした。
『空洞部分』が目立つので、やや個性的な顔ではありますが、これまでたくさん経験してきたPING型パターと同じ感覚で構えることができました。
イメージも自然に湧いてきます。
プロギアらしい工夫が見られますが、構え感を邪魔していないのがいいと思いました。
とてもリラックスできました。
試打を開始しました。

『打感』は好感がもてました。
アルミらしいソフトなフィーリングと軽さがありました。
『ドッシリ』『ガツン』というよりは、ソフトでライトなフィーリングです。
『スピード感』は、まずまずでした。
結構大きめにストロークして転がしていける感じがしました。
球足が速い感じはしませんでした。

『音』は静かで控えめな感じでした。
『カツン』という響きが心地良いです。
パッティングで音は距離感を掴むのにとても重要ですが、この音はしっかり打っていくのに適した音だと思いました。
集中力を高めていける音です。

球の転がりはいいです。
フェース面にある、独特の模様がよく効いているのだと思います。
ボールをしっかりとキャッチしてくれ、転がしてくれました。

『安定性』という点では、なかなかいいと思いました。
PING型パターの中では、かなり安定性が高いほうだと思います。
『空洞分』の効果が発揮されているのは間違いないと思います。
イージーなパターだと思いました。
ただネオマレット型のような寛容さといいますか、ブレにくさは無い感じがしました。
ミスヒットに対する寛容さは、普通のパターとそれほど変わらないような気がします。
ちょっとトゥ側に外して打ってみたのですが、ボールの転がりが極端に悪くなり、距離もばらつきました。
方向性は安定していました。
以前、『かなり極端な感じの直進性が高いパター』を試打したことがあるのですが、それとは明らかに性格が違っていると思いました。
パターに寛容さを第一に求めておられる方には、難しく感じられるところがあるかもしれません。
そういう方には、違う形状のパターのほうが易しく感じられるような気がします。
ただ、普段からPING型やL字型を愛用しておられる方には、このパターの易しさは充分伝わるのではないでしょうか?

『球の転がり』は、なかなかいいです、
強いといいますか、速いオーバースピンが掛かるというよりは、ややゆっくりめな感じでした。
今日の練習グリーンはちょっと荒れていたせいか、球の転がりがもうひとつのように感じられました。
綺麗に整備されたベントグリーンなら、もっといい転がりをしただろうな・・・。と思いました。

『距離感』はすぐに合いました。
球の転がりはなかなかいい感じですが、強く出過ぎないのがいいと思いました。
『優しく撫でるように』ではなく、どちらかといえばしっかりと球を乗せる感じが合っているように感じました。

『操作性』は、なかなかいい感じです。
PING型の、そして適度な大きさのパターらしい扱いやすさがありました。
大きすぎるパターだと、グリーンの傾斜によっては、かなり構えづらくなってしまうこともありますが、このパターではそういったことにはならないだろう・・・。と思いました。
私のホームコースでは『ポテトチップス』や『馬の背』グリーンがあるので、このような扱いやすいパターが活躍してくれます。

このパターの総重量は551gということで、PING型パターの中では結構重量があるほうだと思いますが、実際に球を転がしてみて、重さはあまり感じませんでした。
むしろ、やや軽めに感じられました。
だからしっかりと打っていけたのかもしれません。
『重すぎる』『食いつき感が合わない』パターだと『ビビるタッチ』になってしまうこともありますが、このパターではそんなことにはなりづらいように感じました。
『クラッチパット』でも、勇気を持って転がしていける感じがしました。

私はパターの練習をよくやるのですが、昔から(といいますか、ビギナーの頃から)、何故かフックラインのほうが得意です。
逆にスライスラインはどうも苦手です。
フックラインの1.5mよりも、スライスラインの80cmのほうが緊張します。
構えていても、胸がドキドキしているのが分かります。

どうしてそうなるのか、私にも分かりません。
フックラインだと入るイメージが湧いてくるのですが、スライスラインではそれがなかなかできません。
すごく緊張しますし、無難に置きにいってしまうこともあります。
今までのスコアカードには、パッティングの数だけでなく、『上り下り』や『フックライン・スライスライン』を記録しているのですが、成績が悪いのは圧倒的にスライスラインです。
いつも『上りのフックライン』にボールを落としていければ、もっとスコアが良くなると思うのですが、私にはそのような技術がありません。

今日も苦手なスライスラインを重点的に練習しました。
いい感じで転がってくれるのですが、プレッシャーが掛かったときでは、きっと苦労するだろう・・・。と思いました。
それは、このパターがどうこうというよりも、私の技術の未熟さと気持ちの弱さからくるのは間違いありません。

久し振りにPING型パターを試打して、改めていいな・・・。と思いましたし、アルミパターの魅力も感じました。
このPING型もいいと思いましたし、他にも色々な形状のパターがラインアップされているということなので、次は是非そちらも試してみたいと思いました。
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