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2017年05月22日
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プロギア SUPER egg ドライバー LONG-SPEC

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは プロギア SUPER egg ドライバー LONG-SPEC です。

シャフトは M-37 です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは46.75インチ、シャフトフレックスはR、トルクは6.7、クラブ総重量は281gです。

プロギアエッグシリーズのドライバーです。
以前スーパーエッグを試打したことがあるのですが、このドライバーは長尺仕様だと聞きました。
それと高反発仕様だということも聞きました。
長尺と高反発。
飛ばしの為の二大要素が、このドライバーには採用されています。
長さはルール適合ですが、反発力はルール適合外という組み合わせです。
ルールでは、48インチを超えてはならないということなので、このドライバーは1インチちょっと余裕があります。
最初からルール適合外モデルを作っているのだから、長さもルール適合外なのかな?と思いましたが、そうではないようです。
ただ、長くなりすぎてしまうと、バッグに入りきらないこともありますし、他の番手とのバランスが崩れてしまうこともあります。
そして、何より練習場で危険を生じてしまうかもしれません。
打席と打席との距離がしっかりと確保されていたり、高さもしっかりとある練習場であればいいのですが、長尺に対応している練習場は、それほど多くないように感じます。
特に昔からの古い練習場は窮屈に感じるところも多いです。

大型でシャロー感の強いヘッドです。
ウェイトや溝などは見られませんが、たくさんの工夫が組み込まれているのだと思います。

ネックは短いです。
調整機能は搭載されていませんでした。

顔はちょっと個性的でした。
昔のキャロウェイのドライバーで見た顔に似ているな・・・。と思いました。
ヘッド後方の膨らみが目立っています。

このクラウンの突起部分も目立っていました。
これは、以前試打したモデルにも見られました。

かなりシャローなヘッドです。
重心が低そうですし、直進性も高そうです。
目的がはっきりしている感じがして、好感がもてます。

このフェース面のデザインも独特な感じがします。
弾きが良さそうです。

このオリジナルグリップも、なかなかいい感じです。
ラバータイプの柔らかさがありながら、適度なグリップ力もありました。
耐久性はそれほど高くないような気もしましたが、それは仕方ないことだと思いました。
使わなくても劣化していくのは、ラバーの宿命といえるのかもしれません。

素振りをしてみると、かなり軽量感があったのですが、これまでもたくさん経験しているので、特に気になることはありませんでした。
少し長さをもてあましてしまっている感じはありましたが、ビュンビュン振っていきました。
シャフトが、かなりしなりました。

ボールを前にして構えてみた感じは、まずまずでした。
ヘッドの大きさとバックフェースの膨らみがよく目立っていたので、大らかさと曲がりにくさを感じました。
ややつかまえ系の顔に見えました。
長尺だからでしょうか?
自分とボールとの『距離感』を少し感じました。
ちょっと遠くに感じましたがラージサイズヘッドのおかげで、不安を感じさせないようになっているのかもしれません。
試打を開始しました。

初球から、いきなりダフってしまいました。
しかも、最近では記憶にないくらい、大きくダフってしまいました。
このクラブのスペックを考慮しないまま、振りすぎてしまったようです。
何あせってんだよ。もっとゆっくり振っていこう・・・。と自分自身に言い聞かせました。
一旦打席を外して深呼吸をし、『ゆったり感』を出していこう・・・。と思いました。
最初からフルスイングするのではなく、まずは150ヤードの看板を狙うように、大きくゆったりした感じで振っていくことにしました。
タイミングを整え、再び試打を開始しました。

『打感』は、しっかりしていましたが、硬すぎないので好感がもてました。

『音』も、いい感じでした。
こういうスペックのドライバーは、今でも甲高い音のイメージが強いのですが、最近のドライバーは必ずしもそうとはいえません。
むしろ、落ち着いた感じの音が多くなりました。
このドライバーもそうでした。
はっきりしていますが、大きすぎず高すぎず好感がもてました。

球はとてもよくあがってくれました。
あがりすぎな感じもしましたが、それもこのドライバーの特徴だと思います。
高弾道タイプで、スピンも結構あるように感じました。
低スピン系のあの力強い弾道とは違いますが、キャリーをしっかり稼いでいけるので頼もしく感じられる方も多いのではないでしょうか?

『安定性』という点では、ヘッド自体の寛容さは感じたのですが、このシャフトのスペック(長さ・軟らかさ・軽さ)に、なかなか慣れることができず、少し苦戦しました。
しかし、決してシビアなドライバーではないと思います。
スイートエリアも広そうです。
球も右に逃げず、しっかりつかまえてくれました。

『飛距離性能』は、このスペックが合う方には、かなり有利に働くと思いました。
長尺と高反発の相乗効果はとても大きいと思います。
最初からルール適合外のモデルを目指して作っているので、適合モデルにはできないことを、このドライバーにギュッと凝縮して詰め込んでいる感じがします。
『ルールにとらわれない飛び』といっていいでしょうか?
高反発モデルらしく、かなり弾きがいいですし、初速も速いです。
今のルール適合モデルも、かなりルールギリギリに作っているものが多いので、極端な反発性能を感じることはなかったのですが、この弾きの良さはアドバンテージだな・・・。と思いました。

『操作性』という点では、少し苦労しました。
あまり操作するタイプではないと思います。
細工をすると、大きなミスになってしまう感じがしたので、自重しました。
こちらの意思がなかなか伝わりづらい感じがしましたが、クラブに任せて振っていけばいいのだと思いました。

メーカーがターゲットにするゴルファー層がはっきりしているのがいいと思いました。
調整機能を付けて、一本のクラブでなるべく多くのゴルファーに対応していけるのも素晴らしいと思いますが、このドライバーのようにはっきりした性格も魅力的です。

ターゲットを絞り込んでいるからこそ、それに合った思い切った設計ができると思います。
高反発仕様ということもありますし、目的が『飛び一本』に絞っている感じがします。
高反発仕様なので、競技に使うことはできませんが、競技に出場しない一般アマチュアゴルファーで、ある程度年齢を重ねた方には、頼もしい存在になってくれるのではないでしょうか?
競技ゴルフも素晴らしいですが、エンジョイゴルフも素晴らしいです。
ゴルフは難しいですし緊張もしますが、とても楽しいスポーツです。

飛ばしに特化している部分はありますが、顔など変なクセも見られなかったですし、いい設計がされているな・・・。と思いました。
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