Post
≪DOCUS DCI703F アイアン | HOME | ダンロップ スリクソン Z565 TG ドライバー≫
2017年05月13日
ONOFF DRIVER KURO

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ONOFF DRIVER KURO です。

シャフトは SMOOTH KICK MP-617D です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は61g、トルクは3.9、キックポイントは中調子、バランスはD2、クラブ総重量は306g です。

精悍な感じの、カッコいいオノフニュードライバーです。
昨年試打したAKAのイメージが今でも強く残っているのですが、今年はKUROのニューモデルの登場です。
オノフのブランドイメージといってもいいと思うのですが、オシャレさがありながら、機能性を感じさせるデザインになっています。

シャローな感じではなく、ディープなタイプです。
これまでのKURO同様、『塊(かたまり)感』があります。
見るからにアスリート仕様といった感じがします。

ネックは短めでした。
ウェイトも調整機能も搭載されていません。

ソールにある、この溝が大きな存在感を放っていました。
昨年試打したAKAの個性を引き継いでいる感じがします。
AKAには3本の溝がありましたが、このニューモデルのKUROは2本です。
この数にも、大きな意味があるのでしょうか?

2本の溝を見比べてみると、幅も深さも違っていました。
これも計算され尽くしてのことだと思います。
とはいっても、また次のモデルでは、溝の数や幅なども変わってくるのかもしれません。
ゴチャゴチャした感じはなく、全体的にシンプルなヘッドではありますが、この溝が一番の特徴といっていのだと思いました。

ディープタイプのヘッドです。
KUROはディープで、AKAはシャローなイメージがありますが、今回もその流れを汲んでいるようです。
一昔前のディープと違い、今は親しみやすいディープもあります。
逆にしっかりとしていて頼れるシャローもあります。
このドライバーのディープなどうなんだろう・・・?と思いました。

フェース面には、細かなミーリングがありました。
ウェッジではよく見られるミーリングですが、ドライバーではあまり見かけません。
真っ先にブリヂストンのドライバーを思い出しますが、このドライバーのミーリングにも大きな意味があるのだと思います。
雑な感じはなく、とても綺麗に仕上げられています。
こういったところも、日本メーカーの真摯な姿勢といいますか、丁寧さが感じられて好感がもてます。
雑な感じもチープな感じもしません。
作り手のプライドが感じられます。

いい顔をしていました。
オノフ黒らしい、引き締まった顔です。
投影面積の大きいラージサイズのドライバーを好まれる方には、ちょっと小さく感じられるかもしれません。
このドライバーのヘッド体積は450くらいかな?と思っていましたが、460とのことでした。
ディープさが、コンパクト感を高めているのかもしれません。

ソールだけでなく、クラウンにも溝がありました。
この溝を見ていたら、以前試打したことのあるロッディオのクラブを思い出しました。
この溝にも大きな意味があるのだと思いますが、まだ採用しているメーカーはそれほど多くありません。

オリジナルグリップも好感がもてます。
ベルベットタイプでとてもソフトなフィーリングです。
このしっとり感がたまりません。
アイアンやウェッジはともかく、ドライバーでこのグリップが採用されているのはちょっと珍しい感じがしますが、私は大好きです。

素振りをしてみると、なかなかいい感じでした。
見た目の印象よりはハードなタイプではないと思いました。
重さもそれほど感じないですし、シャフトもよくしなりました。
動き過ぎる感じはしなかったので、タイミングもすぐに合わせることができました。
写真を撮り忘れてしまったのですが、ボールを前にして構えた感じは、とても良いです。
ライナー系の強い弾道をイメージできました。
フェースの向きも中立な感じで、方向性への不安もありませんでした。
試打を開始しました。

『打感』は、とても良いです。
心地いいフィーリングで、何度でも打ちたくなりました。

『音』は、少し大きめですが、全く問題ないです。
できれば私はもう少し小さめの音のほうがいいな・・・。と思ったのですが、苦手には感じませんでした。
むしろ、これくらいはっきりと耳に届いてくる音のほうが好きだという方も多いのではないでしょうか?

『球のあがりやすさ』という点では、中弾道タイプだと思いました。
弾道もしっかりしていて、ライナー系に近い強い弾道でした。
見た目通り、ややタフなタイプのドライバーだと思いました。
ある程度のHSが無いと、球が浮ききらないかもしれません。
ロフトは10度ですが、しっかりしたタイプのドライバーだと思いました。
オノフの黒は、メーカーもある程度ユーザー層を絞り込んでいるのかもしれません。
幅広い層に対応しているタイプではないと思いました。

『安定性』という点では、どちらかというと正直な感じがしました。
寛容さはあまり感じませんでした。
今のドライバーの中でも、かなり正直さが感じられると思います。
特にスライサーの方には、球がつかまりきらずに右に出てしまいやすくなるかもしれません。

『飛距離性能』という点では、優れているな・・・。と思いました。
スピンを抑えた強い球がでました。
『落ち際』に強いタイプだと思いました。
急激にあがって急激に落ちるのではなく、『強い時間』が続きました。
叩いていけるドライバーだと思いました。

『操作性』は、なかなかいい感じでした。
一球目から、いい感じのドローボールが出ました。
球がそれほどつかまり過ぎず、右に曲げるのも簡単でした。
最近は右に曲げるのが難しいと感じるドライバーも増えてきましたが、このドライバーは違っていました。
つかまり過ぎないので、私たちフッカーには易しいドライバーといえるのかもしれません。

オノフの男前なドライバーですが、その実力も一本筋が通っているように感じました。
軟弱なタイプではなく、骨太な感じのドライバーです。

振り心地などは、それほどハードな感じはしませんが、実際に球を打ってみて、しっかりしているな・・・。と思いました。
最近はヘッドよりもシャフトの印象が強いドライバーもありますが、このドライバーは違いました。
シャフトよりもヘッドの印象のほうが強く残りました。

オノフらしい、カッコ良さと実力の高さのあるドライバーです。
コメント