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2017年05月07日
ミステリー 211MF ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ミステリー 211MF ウェッジ のSW です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは57度、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。

ミステリーのとてもカッコいいサンドウェッジです。
先日、黒いウェッジを試打したのですが、今日はこのメッキタイプです。
メッキタイプとはいっても、ピカピカ光るタイプではなく、艶消しになっていて、落ち着いた雰囲気があります。
見るからに柔らかそうな感じがします。
とても美しくて、丁寧に作られているな・・・。と思いました。

シンプルでオーソドックスなウェッジです。
今はウェッジも色々なパーツが付けられるようになって『ハイテク化』が進んでいるようにも見えますが、このウェッジはとてもシンプルです。

ヒール側には『Milled Face』の文字がありました。
他のメーカーのウェッジには、なかなか見られない特別な工夫がされているのだと思います。
黒いウェッジにもありましたが、この工夫が大きな効果を発揮しているのを実感しています。

ワイドソールでした。
今のSWはワイド化が進んでいるように思いますが、それを考慮しても、このウェッジはワイドな部類に入ると思います。
サンドウェッジにはワイドソールタイプを好まれる方は多いと思いますし、今の流れに乗っているような気がします。
トゥからヒールにかけて殆ど真っ直ぐでした。
テーパーになっているとマニュアル性を感じさせますが、このように真っ直ぐに近いとオートマチック性を感じさせます。

リーディングエッジが削られていました。
今は削られているウェッジが多く、その種類は様々です。
あまり大きく削られていない物もありますが、このウェッジは、はっきりしていました。
一目で削られているのが分かりました。

バンスの利きはまずまずでした。
平均的といっていいと思います。
それほど目立った感じはしませんでした。
ハイバンスタイプを好まれる方には、やや物足りなく感じられるかもしれませんが、私はそれほど強いバンスの利きを求めていないので、ちょうどいいな・・・。と思いました。

ネックの長さは標準的です。
しっかりとスピンを掛けていけそうです。
好感のもてる長さです。
ワイドソールだからでしょうか?
少し『頭でっかち』に見えました。

黒いウェッジ同様、ホーゼルには『MADE IN JAPAN』の文字がありました。
日本製ということで好感度が高まりますし、贅沢だな・・・。と思えてきます。
訊くところによるとこのウェッジは、ゴルフクラブの聖地ともいえる兵庫県で作られているということで、さらに魅力的に思えてきました。
生産地だけでクラブの性能が決まるわけではありませんが、やはり気になるところです。
クラブは長く使っていく大切な相棒なので、やはり愛着の湧くものをそばに置いておきたくなります。

トゥ側には『S』の文字がありました。
面白いところに刻印されているな・・・。と思いましたが、実際にラウンドしていてバッグから抜くときに、この位置にあると、とても見やすいだろうな・・・。と思いました。
『S』と『A』を見間違うことは無いですが、これもメーカーの細かな配慮だと思います。

トップラインの厚さは普通です。
特に薄いとか、厚いという感じはしませんでした。

フェース面にミーリングはありませんでした。
しかし、先日試打した黒いモデル同様、とても丁寧に仕上げられているのが分かります。
球の乗りも良さそうですし、スピンが掛かりそうな感じがします。
ミーリングは無くても、このフェース面とスコアラインが全てを語っているように見えました。
『雑さ』とは全く無縁の、『丁寧』『細かな』『繊細』といった言葉が浮かんできました。
落ち着きのある感じがしたので、穏やかな印象を受けました。

ボールを前にして構えてみた感じもいいです。
とても構えやすいです。
『据わり』がいいな・・・。と思いました。
私はSWを『カット』で使うことも多いのですが、このウェッジはカットのイメージが出しやすいので易しそうな印象をもちました。
微妙にグースになっていますが、極端ではなく、あくまでも『微妙』といった感じで、球も拾いやすそうです。
大顔タイプではなく適度に小顔で、ボールとの大きさのバランスもいいです。
いいイメージがどんどん湧いてきました。
大顔過ぎると、イメージが弱かったりボヤけてしまったりすることもあるのですが、このウェッジでは強くていいイメージが湧いてきました。
頼もしいな・・・。と思いました。

フェースを開いて構えてみたのですが、なかなかいい感じでした。
ソールをスッと滑らせてボールが高く舞うイメージが湧いてきました。
ロブ系のショットにも強そうなウェッジだな・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで好感がもてました。
想像していた通りのグッドフィーリングでした。
『球持ち』も良く、『乗せて運ぶ』ことができました。

『スピン性能』は高いです。
ボールをよく止めてくれました。
以前、黒いモデルを試打しているので、スピン性能には期待していましたが、その期待通りでした。
『激スピン』というタイプではなく、『親(しん)スピン』といったらいいでしょうか?
計算がしやすいので、親しみがもてます。
そんなスピン性能だと思いました。
丁寧に仕上げられているフェース面が大きな仕事をしているのは間違いないと思います。

球も拾いやすくて、いい感じです。
高くフワッとした球も打ちやすいです。
アプローチだけでなくフルショットでも、しっかりと高さを出していくことができました。

『安定性』は普通だと思いました。
他のメーカーの最新ウェッジのような、『易しさ』『寛容さ』が強く感じられるというタイプではないですが、これまでたくさん出会ってきた『慣れた易しさ』のようなものを感じました。
イメージした通りに球を運んでくれるので、私は易しいと感じました。

『距離感』はとても合いやすいです。
出球の高さのイメージが合いやすいので、あとはそこに強弱をつけていくだけです。
いい顔をした球持ちのいいウェッジと、安定性のあるシャフトが、いい結果を生んでくれているのだと思います。
サンドウェッジのロフトといえば、今は『56~58度』の人気が高いように思います。
それ以上ロフトのあるウェッジもありますが、だいたい『56』『57』『58』が主流といっていいと思います。
58度を選んでおられる方も多いと思いますが、実は56度が易しくて使いやすいという方も多くいらっしゃいます。
57度が、一番距離感が合いやすいという方もいらっしゃいます。
ウェッジはとてもシビアな場面で使うことも多いので、調整も必要になってきますが、軟鉄タイプだとそれがとても簡単にできるのがいいです。
ステンレス系のウェッジでは、そういったことが難しいと思います。

『操作性』は良いです。
バンスが気にならず、色々と細工をして遊ぶことができました。
神経質な感じのウェッジではないな・・・。と思っていたのですが、微妙な味付けもしやすく、楽しむことができました。
今日はできなかったのですが、また次回試打することがあれば、バンカーでも試してみたいと思いました。

いいウェッジだな・・・。と思いました。
打つ前からすごく魅力を感じていたのですが、実際に球を打ってみても、その印象が変わることはありませんでした。
最初から最後までずっと落ち着いて試打することができました。

番手(ロフト)も違いますし、『黒染め』『メッキ』という違いはありますが、先日試打した黒染めモデルとスピン性能はほとんど変わらないと思います。
それくらい高いレベルのスピン性能を、このウェッジにも感じることができました。
メッキタイプと黒染めモデル・・・。
それぞれ好みで選べばいいのかもしれません。

私はミステリーのクラブには魅力を感じていて、特にFWやドライバーの好感度が高いです。
まだ購入できていないのですが、是非購入したいと考えているミステリーのクラブがいくつかあります。
そして、このウェッジも黒染めモデル同様、購入できればいいな・・・。と思いました。

ゴルファーなら誰でも知っているような大手有名メーカーのウェッジもいいですが、たとえ知名度はそれほど高くなくても、日本には素晴らしいメーカーがたくさんあるのだと改めて感じました。
私たちゴルファーにとって、とても嬉しいことだと思います。
さすが『モノヅクリ大国ニッポン』といったところです。
いいクラブがたくさんあるので、選ぶ苦労がでてきてしまうかもしれませんが・・・。

ゴルフを楽しいと感じる瞬間はいくつかあると思いますが、その中に『自分自身の上達・スキルアップ』があると思います。
ゴルフは明確に数字で実力が反映されるスポーツです。
その実力を上げていくうえで欠かせないのが、プレイヤー自身に合ったクラブを使うということがあると思います。
ゴルファーの好みは様々ですし、メーカーも多くのデータを取り入れて、なるべく多くのゴルファーに対応できるようなクラブを発表し続けています。
自分に合うということも大切ですし、『好きなクラブ』『リスペクトできるクラブ』『長く相棒として付き合ってくれるクラブ』というのがとても大切になってくるのではないでしょうか?
私はこれまでゴルフを長く楽しんできましたが、その横にはいつも『好きなクラブ』がありました。
その優れたクラブたちのおかげで、今もゴルフを楽しめているのは間違いありません。

このウェッジを試打していて、そのようなことを考えていました。
ずっと長く付き合っていけそうだな・・・。
こちらの意思を上手く届けていけそうだな・・・。と思いました。
ゴルフクラブの性能や品質において、メーカーの大小は全く関係ないのだと思いました。
日本の『地クラブメーカー』の実力は相当高いです。
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2017-05-08 18:01 編集