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2017年05月02日
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ピン i BLADE アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは PING i BLADE アイアン の5番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは27度、長さは38インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は129g、トルクは1.6、クラブ総重量は422g です。

ピンのカッコいいアイアンです。
ピンのアイアンはどちらかというと、個性的な形状をしているイメージもありますが、このアイアンはとてもシンプルですっきりしています。
最近は、あまり見かけなくなったハーフキャビティアイアンです。

大顔ではなく、適度にコンパクトです。
昔ながらのアイアンといった感じがします。
まさに『ブレード』という名に相応しいです。

彫りの深さも浅めです。
深いタイプのアイアンを見慣れているせいか、新鮮に感じられます。
しかし、昔はこういうアイアンがほとんどでした。

バックフェースには、アクセサリーのようなものが組み込まれていました。
これは以前試打したアイアンやウェッジと共通する部分です。

トップラインはちょっと厚めで、細いという印象はありませんでした。

ソール幅は、狭い方だと思います。
このようなソール幅・形状は昔のアイアンを見ているようで懐かしくなってきます。
今はアスリートモデルと呼ばれるアイアンでも少しずつワイドになってきていますが、このアイアンは違うようです。

ネックの長さは普通でした。
ロングというほどではありません。

ネックには凹みがありました。
これはピンのアイアンに見られる個性といっていいと思います。
他のメーカーでは見られません。

フェース面には細かなミーリングがありました。
非常に細かいですが、このミーリングにも大きな効果が期待できるのだと思います。

オリジナルグリップはソフトなフィーリングで好感がもてます。
PINGではお馴染みのグリップです。
バックラインがありました。
私はバックライン無しのほうが好きですが、ニューモデルはバックライン有りのほうが多いので、それだけ支持されているのだと思います。

素振りをしても、好感がもてました。
適度な重さがあって、タイミングも取りやすいです。
重さを利用してヘッドを落としていけるのがいいな・・・。と思います。
軽すぎると自分から振っていかなくてはいけませんが、適度な重さがあると重力が大きな味方をしてくれます。
重力はいつも一定なので、その重力に任せるところは任せておけば、スイングの精度も高められます。

ボールを前にして構えてみると、いい感じだな・・・。と思いました。
昔ながらの馴染みやすいタイプです。
『5鉄』らしい顔をしているな・・・。と思いました。
今はセッティングに5番を外しておられる方も多くなってきました。
アイアンは『7番から』という方も多いように思います。
確かに今は、それほど存在感が大きくないのかもしれませんが、実は5番アイアンというのは実戦でもとても幅広い活躍してくれるクラブです。
普通の場面でもそうですが、林に入ったときの脱出などトラブルの時にも活躍してくれますし、アプローチでも活躍してくれます。
私は普段、ランニングアプローチは5番を使うことが多いので、こうして構えていても、ノーマルショットを打つのと、アプローチをするイメージの両方が色々と出てきました。
低く抑えて打てそうなところもいいです。
少しグースが効いていますが、これくらいであれば、苦手意識は全く芽生えませんでした。
試打を開始しました。

『打感』は好感がもてました。
しっかりとした打感でした。
硬すぎず、適度な柔らかさもありますが、球の重さをしっかりと感じて運ぶことができました。

『球のあがりやすさ』という点では、明らかにタフなほうだと思います。
番手が5番ということを考慮しても、今のあがりやすいタイプのアイアンとは大きく違う感じがしました。
もしこのアイアンの7番を試打していても、この感想は変わらなかったと思います。
明らかにヒッター向けのアイアンといっていいと思います。

『安定性』という点では、正直なタイプだと思いました。
寛容さはあまり見られませんでした。
今主流の『易しさ重視』のアイアンとは大きな違いがありました。
PINGのアイアンはイージー系のイメージも強いですが、このアイアンは違っていました。
明らかにターゲットを絞り込んでいるようです。

『飛距離性能』はノーマルです。
ノーマルですが、今のアイアンの中では飛ばないほうだと思います。
『5番らしい飛び』といっていいのかもしれません。
飛距離最優先の方には合いづらいところがあるかもしれません。

『操作性』は良いです。
構えたときにいい感じがしていたのですが、実際に打ってみても、その通りでした。
左右にクセがなく、同じように曲げてくれました。
少しグースが効いているな・・・。と思いましたが、打ちづらい感じはしませんでした。
この『ちょっとのグース』が球をつかまりやすくしてくれているのかもしれません。
ドローヒッターの方にもフェードヒッターの方にも合いやすいアイアンといえるのではないでしょうか?

いい意味でPINGらしくないアイアンだと思いました。
シンプルさが際立つアイアンです。

ただシンプルなだけでなく、そこにはメーカーの工夫も見て取れますが、それは必要最小限に抑えられているように感じます。
アイアン好きのヒッタータイプの方が、『邪魔に感じない機能』といったらいいでしょうか?
色々なものが邪魔せず、フリーに打っていける感じがしました。

PINGは海外の老舗メーカーですが、このアイアンは海外メーカーらしいところがありながらも、日本人ゴルファーを意識しているようにも見えました。
個性がありますが、それが主張し過ぎていないところに好感がもてました。

いわゆる『イージー系』ではないので、幅広い層に対応しているとはいえないかもしれません。
しかしターゲットを絞り込んでいるからこそ、そこに当てはまる方にはたまらないアイアンといえるのではないでしょうか?

ウッド系クラブよりもアイアンやウェッジが好きな方。
まだまだ5番アイアンをバッグに入れてプレーしたい・・・。という方にも試していただきたいと思いました。

PINGらしい工夫が見られましたし、面白いアイアンだな・・・。と思いました。
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