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2017年04月17日
三浦技研 MB-5003 アイアン & マスダゴルフ ファストマッスルアイアン

<左> ファストマッスル <右>MB-5003
今日は、この2本のマッスルバックアイアンを試打しました。
試打クラブは 三浦技研 MB-5003 アイアン と マスダゴルフ ファストマッスルアイアン の7番です。

シャフトはどちらもダイナミックゴールドS200です。
<右>三浦技研 MB-5003 アイアン のスペック
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200 です。
<左> マスダゴルフ ファストマッスルアイアン
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200 です。

三浦技研とマスダゴルフの素晴らしいマッスルバックを同時に試打する機会に恵まれ、とても嬉しく思いました。
早くもテンション全開といったところです。
こうしてふたつのアイアンを見ていると、ゴルフクラブというのは、やはり目で楽しむものだな・・・。と思います。
色々なパーツが組み合わさっていない、ワンピース感がたまりません。
どちらもフォージドアイアンですが、『削り出し』が一番贅沢な方法なのかもしれない・・・。と思いました。

<左> ファストマッスル <右>MB-5003
どちらも、かなりいい顔をしています。
極上の美顔といったらいいでしょうか?
こうして見比べてみると、ファストマッスルアイアンのほうが、輪郭がシャープな印象を受けました。
よりつかまりにくい、『逃がす』イメージを出しやすいのは、MB-5003のほうです。
どちらも小顔タイプのアイアンですが、MB-5003のほうが、より小顔に見えました。

<左> ファストマッスル <右>MB-5003
ソール幅は、ほぼ同じですが、ファストマッスルのほうが狭いです。

<左> ファストマッスル <右>MB-5003
ネックの長さは大きな違いはありませんが、ファストマッスルのほうが少し長いです。
こうして見ていると、改めてロングネックタイプの美しさを感じました。
いいイメージしか浮かんできません。
実際に球を打つ前から既に勝負は始まっているんだな・・・。と思いました。
いわゆる『今風(いまふう)』のアイアンではありませんが、この時を超えた感じのするアイアンの美しさに気持ちの高まりを抑えることができませんでした。

<左> ファストマッスル <右>MB-5003
トップラインは明らかにMB-5003のほうが狭いです。
これは一目瞭然でした。

MB-5003

ファストマッスル
ボールを前にして構えてみると、どちらもとても良いのですが、敢えて私の好みでいいますと、MB-5003に軍配を挙げたいと思いました。
しかし、これはどちらもとても優れていて、『優劣』という分け方ではありません。
あくまでも私の好みによるものです。
MB-5003に比べ、ファストマッスルは少し『エラ』が張っている感じがしました。
もう少しネック周りがスッキリしているといいな・・・。と思いました。
しかし、今はこういう感じのアイアンが多いですし、このほうが親しみやすいという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
かなり気分が高揚したまま、『涼しい時間』が過ぎていきました。
試打を開始しました。

<左> ファストマッスル <右>MB-5003
『打感』はどちらもかなりハイレベルですが、あえていうなら私はMB-5003のほうが好きです。
MB-5003のほうが少し打感に厚みがあるかな?と思った程度ですが、この厚み感が球を押していきやすくしてくれます。

<左> ファストマッスル <右>MB-5003
『球のあがりやすさ』はどちらもとても似通っていて、優劣をつけることができませんでした。
共通していえるのは、より自然で適度な高さがあるので、グリーンを上から攻めていけるということです。

『安定性』も、同じような感じで差が見つけられませんでした。
とても正直なタイプです。
しかし、この正直なところがまた魅力でもあります。
セダンタイプの安定性とは違う、スポーツカーというよりはF1マシンのようなレスポンスの良さといったらいいでしょうか?
極端にいってしまえば、大型のバスやトラックなどのハンドルの大きさとF1マシンのハンドルの大きさの違いといったらいいのかもしれません。
かなり小振りな分だけ、より敏感に反応してくれるので、プレイヤーは動かす部分が小さいまま扱いやすいということになるように思います。

<左> ファストマッスル <右>MB-5003
『飛距離性能』という点では、どちらも飛ばすタイプのアイアンではありません。
正確に狙ったところに落としていくタイプのアイアンです。
縦の距離感で勝負していけるアイアンです。
アイアンに飛距離を求めておられる方には合いづらいかもしれません。
こうして2つのアイアンを打ち比べてみても、飛距離の優劣がつけられませんでした。
予想以上に飛びすぎないところに、大きな安心感を得ることができました。
この安心感がコースで、アグレッシブに攻めていきやすくしてくれます。
どれだけ飛んでしまうのか分からなければ、不安が残りますし、ずっと保険を掛けっぱなしになってしまうかもしれません。
アイアンに求めるものが人によって大きく分かれていくところだと思います。

『操作性』はとても高く、一球一球噛みしめるように楽しんで打つことができました。
今の『主流』と呼ばれるアイアンでは、なかなか味わえないような反応の良さに、『球を操る楽しさ』を味わうことができました。
これだけ小振りで反応がいいから、いわゆる『逆球』はかなり出にくいように思います。
今は特にドライバーが大型化して、スイートエリアや反発エリアは広がったものの、逆球が出やすくなってしまった・・・。という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ヘッドが大きければ大きいほど易しいとは一概に言えないような気がします。
アイアンはドライバーほど大型化していないので、ドライバーとの大きさの格差が生じてしまいます。
ドライバーの打ち方とアイアンの打ち方を昔よりもさらに極端に変えていかなくてはならないと感じておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今は球を曲げにいく時代ではないのかもしれません。
アイアンもなるべく真っ直ぐな軌道で攻めていくのがトレンドなのかもしれません。
しかし、この2つの素晴らしいアイアンで球を打ってみて、改めて曲げる楽しさを味わうことができましたし、飛んでいくボールに自分の意思が伝わった感じがして嬉しくなりました。
球を打つ楽しさがいつもの試打の何倍にもなったような気がします。
どちらも以前試打したことのあるアイアンですが、この2つのアイアンを貸してくれた友人に感謝したいと思います。
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