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2017年04月15日
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ピン i200 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ピン i200 アイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは33度、長さは37インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は129g、トルクは1.6、クラブ総重量は434g です。

ピンの新しいアイアンです。
ピンらしい『合理性』を感じさせるデザインになっていて、柔らかそうな雰囲気もあります。

オーソドックスな感じのフルキャビティアイアンです。
最近はポケットタイプが多いので、新鮮に感じられます。

彫りの深さもたっぷりあります。
日頃、ポケットタイプを使用しておられる方も、これくらいの深さがあれば親近感が湧きやすいのではないでしょうか?

バックフェースにある、このパーツもお馴染みです。
アイアンだけでなく、ウェッジにも採用されています。

ソール幅は広めでした。
ピンらしいソール幅といえるのかもしれません。
それよりも、『7』の数字が『白抜き』のようになっているのがよく目立っていました。
ピンでは珍しいような気もします。
この表示方法もいいですが、私はどちらかというと前のほうが好きです。

ネックは、やや短めでした。
短めですが、『寸胴』のようになっていないのがいいな・・・。と思いました。

フェース面にミーリングはありませんでした。
ごく普通のフェース面です。
ピンは、ウェッジにはミーリングを採用していますが、アイアンに採用していないということは、アイアンではミーリングの効果はあまり期待できないということなのでしょうか?
それとも次回以降のモデルでは採用されるのでしょうか?
メーカーによって色々な違いがあるので、面白いです。
過度なスピンは期待しませんが、フライヤーになりにくい『実用的な』スピン性能なら大歓迎です。

フェース面に番手が表示されているのも、ピンの個性といっていいと思います。
他のメーカーのアイアンでは見られません。
こうすることにより、コースでも番手を間違えてバッグから抜いたとしても、アドレスしたときに間違いに気づけるという利点があるのかもしれません。

このネックの凹みも、ピンのアイアンだけに見られる特徴です。
ピンのアイアンには、いつもこの凹みがありますが、ウェッジには見られないので、ウェッジには必要ないということなのでしょうか?

トップラインは、やや厚めでしたが、極端ではなく見慣れた感じがします。

オリジナルグリップは、いい感じです。
ピンのクラブにはよく採用されているグリップです。
ラバータイプらしいソフトさがありながら、機能性も感じさせます。
ただバックラインがあったので、私は無いほうがいいな・・・。と思いました。

リーディングエッジには適度な丸みがありました。

トレーリングエッジは削られているのが分かりました。

ボールを前にして構えてみると、いい感じでした。
クセの無い易しさが感じられました。
オーソドックスな構え感ですが、シャープ過ぎないので親しみやすさを感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
輪郭に丸みがあって、易しそうな雰囲気が伝わってきます。
スコアラインの一番下に白い線がありました。
よく見られる工夫です。
私は無いほうが好きですが、この白い線が一本あるだけで、ターゲットに対してすごく構えやすいという方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
今は一本だけでなく、二本あるアイアンもあります。
この白い線はよく目立っていましたが、邪魔に感じることはありませんでした。
グースの効きも強くなく、優しく包み込むイメージが出せました。
『フワッと運ぶ』といったらいいでしょうか?
優しいタッチでボールとコンタクトしてみよう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は、しっかりしていました。
ソフトというよりもしっかり感がありました。
『ど真ん中のストライク』ではありませんが、好感のもてる打感です。
手に嫌な衝撃が残ることもありませんでした。
球の乗りも、なかなかいい感じだな・・・。と思いました。

球はあがりやすいです。
オーソドックスでカッコいいキャビティアイアンですが、タフなタイプではないと思いました。
球はよくあがってくれましたし、弾道も高めでした。
グリーンを上から攻めていけるイメージが出せました。

『安定性』も高いです。
フルキャビティらしい易しさがありました。
大らかさがあって、美しいアイアンだと思いました。

『飛距離性能』は、なかなか高いですが、今のアイアンの中ではノーマルなほうといえるかもしれません。
私の感覚では6番アイアンに近い距離なのですが、今はもっと飛ぶアイアンがたくさんあります。
飛距離の『番手ずらし』が、今は当たり前のように起きています。
番手を表す数字の意味が、昔ほど無いのかもしれません。

『操作性』は、まずまずでした。
左右に曲げることは難しくなかったですが、どちらかというと安定性のほうが勝っている感じがしました。
とてもいい雰囲気があって、セミオートマチックタイプのアイアンだと思いました。

フルキャビティの易しさと、暴れにくい高安定性シャフトとのコンビはとてもいいと思いました。
打点も安定していました。
普通に打っている限り、なかなか大きなミスにはなりにくいように感じました。

ピンのクラブの長所として、かなり高い機能性をもちながら、それが嫌みになっていないというところがあります。
機能性が上手く溶け込んでいる・・・。といいますか、邪魔になっていないように思います。

『易しさ』を追求すると、時には違和感を生じてしまうこともあると思いますし、感性とは真逆に進んでしまうこともあるかもしれません。
私はこれまで色々なピンのクラブに接してきましたが、大らかさを感じることは多くても、それが嫌みになっていなくて、むしろ『長所』であり『個性』であると感じることが多いです。

私はどちらかというとマニュアルタイプのクラブが好きなのですが、ピンのクラブがもつ『オートマチック性』に任せてもいいかな・・・。と思うことがあります。

このアイアンもそんな感じがしました。
易しさが第一のウリだと思いますが、そこに感性が入り込むすき間がありますし、長く使っていけそうな感じがしました。
一口に『海外メーカー』といっても、色々なタイプがあるな・・・。と思いました。
試打はするけど、あまり好感がもてないな・・・。と思うこともありますし、購買意欲が全く刺激されない物も少なくありません。
ピンは海外の有名な老舗メーカーですが、どこか『温かみがある』といいますか、日本的なところを感じることが多いです。
日本市場向けと海外仕様向けとは大きく違うのかもしれませんが・・・。

ここが特別凄い・・・。というような、飛び抜けて性能をもっているのではなく、バランス良くハイレベルが実現できていると思いました。
『まるい性格』をもったアイアンといったらいいでしょうか?

また機会があれば、何度でも試打してみたいと思いました。
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