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2009年12月26日
エポン 208K GX ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは エポン 208K GX ウェッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは58度、クラブ長さは36.5インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子、バランスはD2です。

初めて手にする『エポン』のウェッジです。
これまでドライバーやアイアンは手にすることができたのですが、なかなかウェッジを見かけることがなかったので、今日はとても嬉しく思いました。
ウェッジを試打するのに、これだけテンションが上がってしまうのは珍しいことです。
初めて出会ったウェッジですが、とても見慣れた感じの『スタンダードウェッジ』だと思いました。
ウェッジに要求されるものは、全て取り入れられているような気がしながらも、余計なものは一切付け加えられていない感じのする高品質なウェッジ・・・。という感じがします。

『ソール幅』は、サンドウェッジとしては、標準的な感じがします。
『バンス』も適度に効いている感じがします。
あまりにも効きが強すぎて、出っ張ってしまっているものは使いづらそうな感じがするのですが、適度な『丸み感』もあって、結構打ちやすそうな印象を受けます。

この角度から見ても、扱いやすそうな感じのするサンドウェッジです。
ウェッジには『飛距離性能』を全く求めないので、『操作性』や『構えやすさ』といった点が特に問われるところだと思います。
『操作性』が求められ、『ロフト』の寝ているウェッジには、極端過ぎる『低重心』は不必要だと思います。
この『ホーゼル』が安心感を与えてくれています。

ボールを前にして構えてみると、この独特な『丸顔』がすごく印象的でした。
『和製ウェッジ』そのものの『顔』です。
『ティアドロップ型』と『丸型』がウェッジにはあると思いますが、このウェッジは明らかに『丸型』です。
とても操作性の良さそうな、これまでも馴染みの深い顔をしていると思いました。
メーカーは違えど、このような顔をしたサンドウェッジには、これまでもたくさん出会ってきたので、とても懐かしい感じがします。

素振りをしてみても、この『適度な重量感』がいい感じだと思いました。
軽すぎるウェッジは、難しさを感じてしまい、微妙なフィーリングも伝わらずミスをしてしまう確率が上がってしまうものですが、これくらいの重量感だとそういった不安を感じません。
精度の高いショットを約束してくれている感じがします。
私はサンドウェッジを複数所有していますが、メーカーはそれぞれ違えど、こういった『重量感』には、とてもこだわっています。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その『打感』と同時に『食いつき感の良さ』です。
打感がいいのは、こういったウェッジですし予め約束されていた部分だとは思いますが、ボールに対しての『食いつき感の良さ』をすごく感じました。
『角溝ウェッジ』独特の食いつき感です。
インパクトの時に、上手くボールをキャッチしてくれながらも強烈なスピンを掛けてくれているのが実感できます。
こちらがスピンを掛けようとしなくても、ボールを拾いさえすれば、自然と『ハイスピン』を掛けてくれるウェッジです。
こういったことは、これまでの他のメーカーのウェッジにもいえるところだと思います。
打ちながら、
かなりボールのカバーが傷ついているんだろうなあ・・・。
などと考えていました。
私は練習場で、バンカーショットやアプローチの練習ばかりをやっている為、私のウェッジは慢性的に溝が丸くなったり、すり減っている状況が続いていて、今も2本調整に出しているのですが、こういった新しいウェッジを試打してみると、改めてその『スピン性能の凄さ』を実感してしまいます。
私はあまり強く掛かりすぎるものは、あまり好まないので適度な感じのものがいいのですが、やはりこれくらいの『ハイスピン』を求めておられる方もたくさんいらっしゃるのだと思います。
以前も書きましたが、私のなかでは『ウェッジは消耗品』という認識があるので、こういったスピン性能も使っていくたびに落ちてくるのは仕方ないことだと思いますが、これまでの経験上、全くの新品な状態の時よりも、少し溝が丸くなってきたくらいのほうが寄せやすく感じることも多いです。
適度にボールを止めてくれます。

次に感じたのが、その『距離感の合いやすさ』です。
私が普段使っているウェッジと同じロフトということもありますし、殆どスペックが同じせいか、一球目から狙ったところへ運んでいくことができました。
こうして打っていると、つくづく『ウェッジはボールをターゲット運ぶクラブ』なんだと思います。
勿論、どのクラブもそうなのですがドライバーなどに比べ、より『シビアな距離感』を要求されるウェッジはターゲットへの意識も強くなりますし、『運ぶ』という意識でショットしていけます。
番手が長くなるにつれ、その『誤差』も大きくなるものですし、それほどの『シビアさ』はありませんが、こういったシビアな感じで練習することはとても楽しいものだと思いました。
何となく『ルアーフィッシング』や『フライフィッシング』とイメージがダブりました。
狙ったところにルアーやフライを落とすことが出来ないと、その釣果に大きな差がでてしまいますが、そういったことも『ゴルフ』と『釣り』には大きな共通点があると思いました。

『球のあがりやすさ』という点でも、これまでの『58度ウェッジ』そのものです。
特に目新しいところは見当たりませんでした。
むしろ、いつもの感覚で打っていけるところに、とても好感をもつことができました。
いくら『高重心』になっているといっても、ウェッジで球があがりづらい・・・・。と感じておられる方は殆どいらっしゃらないのではないでしょうか?

『操作性』という点でも、予想通り抜群です。
すごく打ちやすいです。
こちらの要求を全て聞き入れてくれている感じです。
どのウェッジにも言えることだと思いますが、これくらいロフトが寝ているクラブというのは、アイアンなどに比べて左右には曲げづらいですが、やはり『フルショット』よりも『アプローチショット』にその真価が発揮されるような気がします。
フェースを開いても閉じてもノーマルな状態でも、すごく打ちやすいと思いました。
私は普段、ウェッジでショットするときは、若干開き気味に構えていることが多いのですが、このウェッジもそれがしやすい感じがしました。
私は『ローバンスモデル』をよく使っているのですが、このウェッジもいいフィーリングを感じました。
開いて構えてみても、それほど『バンス』が邪魔になる感じもしませんでした。
本来ならば『バンカー』で、このアイアンをテストしてみたかったのですが、『試打クラブ』なので、それが出来ないのが残念でした。
実際のコースでも『グリーン周り』や『ガードバンカー』など、グリーンに近づけば近づいていくほど、サンドウェッジは輝きを増すような気がします。

『安定性』という点でも、とても満足できるレベルにあるウェッジだと思いました。
ヘッドを『落とすだけ』で、ボールターゲットに運んでいってくれる極上のウェッジです。
なかなかボールが散らばりません。
こちらが余計なことをしなくても、ターゲットへと飛んでいくボールの『方向』や『スピード』をイメージするだけで、敏感に伝わりやすいウェッジだと思いました。
打っていてすごく安心感がありますし、すぐにでもコースで使っていきたい実戦的なウェッジだと思いました。

『飛距離性能』という点では、やはりこういったウェッジなので、それほど望めないのだと思います。
というか、ウェッジに『飛び』を求めておられる方は、殆どいらっしゃらないのではないでしょうか?
しかし、時々練習場でウェッジでも強く振り回していて、飛距離を出そうとしておられる方も見かけることがあります。
ドライバーは確かに飛べば飛ぶほどいいのだと思いますが、やはり番手が短くなるにつれ、『飛び』よりも『距離感』が重要になってくるのだと思います。
私はこのウェッジを試打していて、この『飛びすぎない性能』に信頼感を寄せることができました。

ドライバーからウェッジまで、とても完成度の高いクラブを作る『エポン』ですが、やはり今回もさすがだと思いました。
この『エポン 208K GX ウェッジ』も、かなり私の『購入意欲』を刺激してくれました。
もし購入したら、おそらく『バンス』を少し削ると思いますが、今日はかなりいいフィーリングのまま試打を終えることができました。
パターも発表しているそうですが、あいにく『限定品』ということで『品切れ』となっているようですが、出来れば私たち『エポンファン』の為にも『再販』して欲しいと思っています。
幸い、このウェッジは限定品ではないようなので、何とか購入できそうなので安心しました。
なるべく早くこのウェッジを購入できればいいな・・・。と思いました。
コメント
ラウンド納め
大阪kojiです。こんにちは。
今回の試打レポートもとても楽しく拝見しました。
さすが遠藤製作所製、きれいなウェッジですね!
かつてウェッジが大苦手であった私は、『ティアドロップ型』よりも『丸型』の方がボールを包み込むような独特な安心感があって愛用しています。これは気持ち(心)の問題ですが・・・。
できればこういう名器を手元に置いておきたいものです。もしかすると名刀をコレクションしたいという心境に近いものかもしれません。
私事で恐縮ですが、
先日23日(祝日)に関西の某コースでラウンド納めをしてきました。池は凍っていてウォーターハザードの意味を成しておらず、全て跳ね返って先のコース内に出てくれる一方で、打ち下ろしのショートホールではグリーンが凍っていたために、直接乗せるとこれまた跳ね返って『OB』という随分キテレツなラウンドとなりました。
こういった四季に応じたスコアメイクが必要になるゴルフというスポーツは他にあまり類を見ない難しい競技だと思いますし、その面白さに一層のめりこんで行っている次第です。
これからも考え楽しんでいく所存です。
この一年、随分と偉そうな内容のコメント投稿をさせて頂きましたが、その都度、暖かいコメントや励ましを頂き、本当にありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
よいお年をお迎えください。
では失礼いたします。
2009-12-27 09:46 大阪koji URL 編集
No title
今年も日々拝見させていただき、
感謝申し上げます。
悩み多き「・・・オブ・ザ・イヤー」が楽しみであります。
こちらは雪国でありまして、
「球春」は当分お預けであります。
新年もgolfdaisuki様 のご活躍を
心よりご祈念申し上げます。
よき年をお迎えください。
謹白
雪国ダッファーより
2009-12-27 17:34 健太郎 URL 編集
大阪koji様。今年一年どうもありがとうございました。
いつもコメントを寄せて頂きましてありがとうございます。
このエポンのウェッジはとてもいいですね。
私はすごく欲しくなってしまいました。
ティアドロップ型もいいですが、やはり丸型はとてもいいものですね。
ところで、冬のラウンドはお互い苦労しますね。
私も色々な失敗を繰り返しております。
春先から晩秋までのゴルフとは、また違った攻め方をしなければいけませんね。
「手前から」が、やはり鉄則のような気がします。
私のほうこそ、今年一年暖かいコメントを寄せて頂きまして、大変感謝しております。
いつも勇気を頂いていたような気がします。
大阪koji様から頂いたコメントは、いつも楽しく拝見しておりました。
とても心が和んでいました。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。
よいお年をお迎え下さいませ。
そして来年以降も、お互いゴルフを楽しんでまいりましょう!
それでは失礼致します。
2009-12-28 01:32 golfdaisuki URL 編集
健太郎様。来年もよろしくお願いします。
私のほうこそ今年一年お付き合い下さいまして、ありがとうございます。
そちらは、もうかなり雪が降っているのですか?
私は数年前まで、冬はスキーを楽しんでおりましたが、ここ最近は行っておりません。
板やブーツなど一式とりあえず所有しているのですが、倉庫の奥にずっと置きっぱなしです。
スキーもとても楽しいですが、行き帰りが大変なのと、土曜・日曜・祭日は『リフト待ち』などがあってなかなか思うように滑ることができません。
なので今はゴルフに夢中です。
下手ッピゴルファーですが、これからも楽しんでいきたいと思っております。
今年一年、お世話になりました。
来年もよろしくお付き合いくださいませ。
よい年をお迎え下さい。
それでは失礼致します。
2009-12-28 01:41 golfdaisuki URL 編集