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2017年03月28日
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ピン Glide 2.0 ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは PING Glide 2.0 ウェッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは56度、クラブ長さは35.25インチ、シャフト重量は129g、トルクは1.6、クラブ総重量は474g です。

シンプルで美しいウェッジです。
ピンらしい、艶消しな仕上げになっています。
最近はよく見かけるようになった、キャビティタイプのウェッジです。

奇をてらったところは無くてオーソドックスな感じがしますが、輪郭はシャープではなく、丸みを帯びていて柔らかそうな雰囲気があります。
『柔和なイメージ』といったらいいでしょうか?

ソール幅は少しワイドに見えましたが、SWとしては標準的といえるような気もします。
ウェッジのソールを見ていると、このウェッジは『滑り』が良さそうだ・・・。とか、『砂の弾き』が良さそうだ・・・。とか、ベアグランドにも強そうだ・・・。と感じることがあるのですが、このウェッジはどちらかというと砂の弾きが良さそうだな・・・。と思いました。
バンカーだけでなく、色々な場面で活躍してくれるオールマイティタイプのような気がしました。

ネックの長さは充分ありました。
ウェッジには維持して欲しい長さが、このウェッジにはありました。
ショートタイプもありますが、私はある程度長さのあるほうが、親しみがもてます。
PINGのアイアンはネックが凹んでいますが、このウェッジにはありません。
あの凹みはウェッジには不必要ということなのでしょうか?

バックフェースにある、このパーツはウェイトでしょうか?
ピンのクラブには、よく見られる工夫です。

トップラインはちょっと厚めに見えましたが、今のウェッジの中では標準といえるのかもしれません。
フォーティーンのウェッジのように、少しだけテーパーになっていました。
適度な重心の高さが計算され尽くしているのでしょうか?

リーディングエッジの削りは特に見られませんでした。
最近は削られている物が圧倒的に多いので、珍しいな・・・。と思いました。
昔はこのようなタイプばかりでしたが、今はできるだけ易しくなるようにと、色々な工夫がクラブにされています。

バンスは結構利いていました。
トレーリングエッジの削りも目立っていました。
ヒール側の削りが目立っていたので、抜いていくのが易しそうだな・・・。と思いました。
私は開いて使うことが多いですし、ヒールから入れていきたくなるので、このウェッジの形状は好感がもてました。
こうして見ているだけで、いいインスピレーションが湧いてきます。


とても細かくて、なかなか写真には写りきらないのですが、フェース面には細かなミーリングがありました。
指で触れてみると、それほど強い『ザラザラ感』は無かったのですが、『ホールド性』が高そうだな・・・。と思いました。
フェースに上手く乗ってくれたときは、強いスピンが掛けられそうだな・・・。と思いました。

このオリジナルグリップも、PINGではお馴染みです。
ソフトなフィーリングで良いのですが、バックラインがあるのが不満でした。
私はどの番手のクラブも全てバックライン無しを使っているのですが、特にウェッジはフェースを回して使うことが多いので、必然的にグリップも回ります。
なので、バックラインがあると、ちょっと難しそうだな・・・。と思ってしまいます。
しかしバックライン有りを好まれる方もたくさんいらっしゃると思いますし、ウェッジでも採用しておられる方も多いと思います。

ボールを前にして構えてみると、いい感じでした。
とても構えやすいです。
据わりがいいな・・・。と思いました。
バンスは結構利いていますが、ヒール側が落とされているので、据わりがいいのではないかな?と思いました。
バンスが邪魔する感じはありませんでした。
スコアラインの一番下が白く塗られていましたが、私は白くないほうが好きです。
しかし、この白い線があったほうが目標に対して構えやすいという方もたくさんいらっしゃるのだと思います。
ほんの少し『出っ歯』タイプでした。
私が好むタイプでした。
グースがきつくても出っ歯が強すぎても、苦手意識が芽生えてしまうことがありますが、このウェッジはちょうどいい感じでした。

フェースを開いて構えてみたのですが、いい感じでした。
このままロブショットも打てそうだな・・・。と思いました。
ウェッジは他の番手のクラブと比べても、『細工をする』といいますか、状況によって色々と変化させながら使うことも多いので、対応力の高いウェッジは魅力的です。
先ほども書きましたが、私はウェッジを開いて使うことが多いので、『開きやすさ』は重要なポイントです。
今は開きやすいウェッジが多くなりました。
昔は購入してから、グラインダーで削って使うこともありましたが、今は殆ど必要なくなりました。
試打を開始しました。

『打感』は、なかなかいい感じでした。
見た目から柔らかそうな印象があったのですが、実際に打ってみてもいい感じだったので、好感がもてました。
『球持ち感』もあって、コントロールしやすい打感だな・・・。と思いました。
雑な感じはしませんでした。
『どことなく』なのですが、『温かみのある』というよりは『クール』な打感だな・・・。と思いました。

球はあがりやすいです。
ストレートタイプで少し出っ歯なので、とても拾いやすいです。
少々『薄いライ』でも、いい感じで拾ってくれました。
季節は春になりましたが、まだまだ芝のコンディションが良くなく、荒れているところも多いです。
そういうときに、このようなタイプは頼もしく感じます。
グースタイプを好まれる方は合いづらいところがあるかもしれません。
人によって、好みが大きく分かれるところだと思います。

スピン性能は高いです。
今はルール適合モデルでもハイスピンなウェッジがたくさんあるので、特に目立つ感じはしませんが、ボールをしっかりとホールドしてスピンを掛けてくれました。
ボールへの『アジャスト』がいいといいますか、優しく接してくれる感じがしました。
『激スピン』タイプではありませんが、計算しやすいスピン性能だと思いました。

『安定性』は、なかなかいい感じでした。
大らかなところがありました。
オーソドックスな形状で、『易しさ最優先』という感じはしませんでしたが、キャビティ効果もあるのかもしれません。
シビアな印象はありませんでした。

『距離感』も合いやすいです。
ヘッドの優秀さもありますし、日頃使い慣れているシャフトということも大きいのだと思います。
暴れる感じがしないので、勇気をもって攻めていけそうです。

『操作性』は高いです。
色々と細工をして遊ぶことができました。
ボールを『掴む』時の音と、芝を滑る音がいいな・・・。と思いました。
距離感は色々なところで出していくと思いますが、『音』はとても大切な要素です。
インパクト音はもちろん大事ですし、芝と接する音も重要だと思います。
フェース面とソールで距離感を作っていく・・・。といってもいいのかもしれません。

派手さは無いですが、とても高機能なウェッジだと思いました。
ウェッジとしての基本性能はしっかりとありながら、易しさにも長けていると思いました。

ソールに傷がつくことを気にせず、バンカーでも心おきなく試して欲しい・・・。ということだったので、遠慮無く試してみました。
砂の弾き感がいいな・・・。と思いました。
砂を切るイメージよりも、弾くイメージのほうが合いやすいように思いました。
バンスが仕事をしているのだと思います。
今は『バンカー専用』といいますか、かなりバンカーに重点を置いて開発されているウェッジも見かけるようになりました。
このウェッジはオーソドックスなタイプですが、バンカーでも易しいので、多くの方に試していただきたいと思いました。

PINGはパターメーカーとしてあまりにも有名ですし、私もアンサー2というパターを愛用してきました。
しかし、ウェッジなどは苦手にしていました。
以前試打したこともある、EYE2 GORGE ウェッジのようなタイプが多くあったからです、
何とか打ちこなせるようになろう・・・。と練習を積みましたが、どうしても馴染むことができませんでした。
いわゆる『洋顔』のウェッジやアイアンは馴染めず、『距離感』を感じていました。

しかし今は違います。
『和顔』といいますか、親しみやすい顔をしたウェッジやアイアンがPINGからも発売されるようになりました。
親近感が一気に増しました。

このウェッジもそんなタイプです。
とても親しみやすいです。
初見から、いい印象をもっていました。

扱いやすいウェッジですが、どちらかといえばオートマチック的な印象を強くもちました。
自動的に易しい・・・。といったらいいでしょうか?
性格が尖っていなくて、丸い感じがしました。

易しいウェッジを使いたいけど、クセのあるタイプは嫌だ・・・。
グースタイプではなく、ストレートタイプを使いたい・・・。という方にも、試していただきたいと思いました。
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