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2017年03月05日
ミズノ JPX 900 フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ミズノ JPX 900 フェアウェイウッド の3番です。

シャフトは0rochi Blue Eye F です。
ロフトは15度、クラブ長さは43インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は55g、トルクは4.0、キックポイントは中調子、クラブ総重量は324gです。

ミズノJPXのブルーが美しいフェアウェイウッドです。
先日はドライバーを試打することができましたが、今日はフェアウェイウッドを手にすることができました。
美しいブルーのインパクトがとても強いです。
『JPXブルー』といったらいいでしょうか?
艶消しの美しいブルーが目を楽しませてくれます。
『易しさ』と『美しさ』の両方が感じられるFWです。

シャロータイプのフェアウェイウッドです。
このクラブはスプーンですが、こうして見る限り、なかなかスプーンには思えません。
スプーンはクリークやバフィーなどと比べると、多少ディープなイメージが残っているのですが、最近のクラブはすっかり変わりました。
球のあがりやすさが強調されるようになりました。
これは、ボールの進化と関係が深いように思います。

ネックの長さは充分です。
今はショートネックが多いですが、このクラブのように適度な長さがある物も少しずつ見かけるようになりました。
ネックに調整機能が搭載されていないせいか、とてもすっきりしていました。

ホーゼルには『YORO Pure Tuning』の文字がありました。
岐阜県の養老工場で、純粋なチューニングがされているということでいいのでしょうか?
ゴルフクラブの聖地のひとつでもある、養老工場の名前があると、興味がさらに湧いてきます。
すごく贅沢だな・・・。と思えてきます。

ソールにはウェイトが配置されていて、移動できるようになっていました。
先日試打したドライバーと統一性が保たれているように思います。
ヘッドの大きさが違うので、ドライバーほどの複雑な調整はできないようですが、同じような設計になっているところに好感がもてます。
同じシリーズということもありますし、コンセプトは一緒なのではないでしょうか?

ウェイトのポジションは、この『2』の位置でした。
『HIGH』と『LOW』の中間ということになるようです。
このままでも充分あがりやすそうなのに、もし『HIGH』の位置にしたら、どれだけあがるんだろう・・・?と思いました。

ソールには大きな溝がありました。
これは、これまでのモデルと共通するところです。

かなりのシャロータイプです。
球があがりやすそうです。
薄い感じのフェアウェイウッドです。
このシャローヘッドに好感を持たれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?


フェース面のデザインは見慣れた感じがします。
今はフェース面の溝が無い物も多くなりましたが、このクラブにはありました。

なかなかいい感じの顔です。
ソールを見るとかなり機能的なのに、クラウンはとてもシンプルです。
最近はカーボンコンポジットタイプが復活してきたように思うのですが、このクラブはノーマルな感じがします。
少しつかまえ顔に見えました。

バックフェース付近にある、この白い線も目立っていました。
色がちょうど対称的な、テーラーメイドのグローレFを思い出しました。

クラウンマークもカッコいいです。
この『ランバードマーク』もいいですが、どうしても『陸上競技』のイメージが強いので、『ゴルフ部門での』といいますか、MPはMPの、JPXにはJPXのオリジナルマークがあってもいいのではないかな?と思いました。

このオリジナルグリップはソフトで、好感がもてます。
とてもシンプルなグリップです。

素振りをしてみた感じは、まずまずでした。
予想していた通りの、ソフトスペックに仕上がっていました。
タフな感じは全くしませんでした。

ボールを前にして構えてみると、なかなか良い感じでした。
球がよくあがりそうな印象を受けました。
左が気になるということもなく、普通に構えることができました。
試打を開始しました。

『打感』は、なかなか良いです。
ソフトという感じはあまりしなかったのですが、球の重さがしっかりと伝わってきて、インパクトを感じとりやすいです。

『音』も、いい感じでした。
はっきりしていましたが、インパクトを邪魔することはありませんでした。
気持ち良く振り抜いていくことができました。

球はとてもあがりやすいです。
予想していた通りでした。
ティアップせずにマットの上から直打ちで試してみたのですが、充分過ぎるほどあがってくれました。
今日は練習場で、風が時折アゲていたからでしょうか?
スピンは少し多めで『高さを上げられている』という感じがしました。
コースでプレーしていると、フォローの時には高さを抑えられる感じがすることもありますし、アゲている時にスピンと高さが多くなり過ぎて距離が出にくいと感じることもありますが、今日はそんな感じでした。
タフなタイプのFWではありませんでした。
シャローフェースの長所といっていいのか分かりませんが、フェースがボールをしっかりとキャッチすれば、あとは自然とあがっていく・・・。という印象をもちました。

『安定性』は高いです。
シビアさは全くなく、イージーなタイプです。
構えやすかったですし、ライン出しも易しくできました。

『飛距離性能』は、なかなかいい感じでした。
キャリーをしっかり出せるタイプです。
易しく、大らかさのある飛びといったらいいでしょうか?
性格の尖った飛びだとは思いませんでした。

『操作性』という点では、まずまずだと思いました。
あまり操作するタイプではないと思いましたが、左右に曲げることもできました。

美しさと易しさのバランスがとれているFWだと思いました。
FWとしては、かなり機能性の高いほうだと思いますが、それが性能を邪魔していない感じがしました。

機能性を求めすぎてしまうと、クラブ本来のもつ性能が発揮しづらいと感じることもありますが、このクラブにはそのようなマイナス的なことは感じませんでした。

ウェイトを移動できるタイプですが、このままでも充分だと思いました。
専用の工具があれば、色々と試してみたいと思いましたが、おそらく今のポジションがベストなのではないかな?と思いました。

同じミズノでも、MPは本格的な造りといいますか、『王道』を言っている感じがします。
なので、あまり『冒険』しづらいところもあるように思います。
カッコ良くなくては。フィーリングが良くなければ。という制約がMPにはあるのかもしれません。

しかし、JPXはある程度『冒険』ができるように思います。
MPで出来ないことを、JPXでやっている感じがします。
しかもミズノのイメージに合う、『美しさ』『カッコ良さ』『気品』というものは失っていないように思います。
私はMPのほうが馴染みがあるのですが、JPXもいいクラブがたくさんあるので、これからも注目していきたいと思いました。
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