Post
≪ミズノ JPX 900 フェアウェイウッド | HOME | テーラーメイド M2 ドライバー≫
2017年03月03日
キャロウェイ STEELHEAD XR PRO アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは キャロウェイ STEELHEAD XR PRO アイアン の7番 です。

シャフトは N.S.PRO 950GH です。
ロフトは31度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS です

キャロウェイスチールヘッドシリーズの新しいアイアンです。
先日、違うモデルを試打したのですが、また違うモデルが発売されたようです。
黒いヘッドがとてもカッコいいです。
通常のメッキタイプのアイアンもすごくカッコいいのですが、黒いアイアンはそれに加え『シブさ』があります。
黒という色は、ウッド系やもちろん、アイアンにも合う色だと改めて感じました。

フルキャビティ+ポケットタイプのアイアンです。
全体的な輪郭もシャープなタイプではなく、丸っこさがあります。
キャロウェイらしいアイアンです。
『洋のタイプ』といっていいかもしれません。
『和のテイスト』ではありません。

彫りの深さはたっぷりあります。
スチールヘッドアイアンは昔からありますが、こういうところを見ると、やはり最近のアイアンだと思いました。

中にはパーツのような物がありました。
これは以前も見たことがあります。
PINGのアイアンを思い出しました。

トップラインは厚く、輪郭も丸さがありました。
こういったところも、キャロウェイらしいです。
キャロウェイは昔から、このようなタイプが多いので、見慣れた感じもします。
私はもっと細くてシャープな感じが好きなのですが、これくらいの厚さと丸っこさがあったほうが易しく感じるという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

ソール幅はワイドでしたが、今のアイアンの中では平均的といえるかもしれません。

ネックは短めでした。

スルーボア構造になっているのが分かりました。
これもキャロウェイのアイアンには昔から採用されています。
他のメーカーには見られない、キャロウェイ独自の工夫です。
ここの部分を見るだけでキャロウェイだと分かります。
一時期見かけなくなっていたのですが、最近は少しずつ見かけるようになりました。
一世を風靡した『ビッグバーサ時代』を思い出します。

フェース面にミーリングはありませんでした。
ごく普通のフェース面ですが、黒いからでしょうか?
いい味が出ているな・・・。と思いました。

このオリジナルグリップは、キャロウェイらしい硬めのグリップです。
キャロウェイといえば、このグリップを最初に思い出します。
私が好むタイプとは違うのですが、このグリップを好まれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

ボールを前にして構えてみると、予想していたよりも構えやすいので、少し驚きました。
以前試打したモデルのようにグースがきついタイプだと思っていたのですが、そうではありませんでした。
グースが弱いので、構えやすいです。
苦手意識も芽生えてきません。
いいイメージが出せました。
見とれてしまうほど美しいとは、正直思わなかったのですが、いつも通り自然に構えることができました。
完全なストレートというよりは、セミグースタイプといっていいと思います。
トップラインの厚さも目に入りますが、違和感があるというほどではありませんでした。
この構え感が、以前試打したモデルとの大きな違いなのは間違いないと思いました。
試打を開始しました。

『打感』は、『しっかりめ』でした。
ソフトというよりはしっかりしている印象をもちました。
『ど真ん中のストライク』ではありませんでしたが、好感のもてるフィーリングでした。

球はあがりやすいです。
タフな感じは全くしません。
ポケキャビらしい弾道の高さがありました。

『安定性』も高いです。
すごくイージーなアイアンだと思いました。
名前に『PRO』と付いていますが、シビアさは全く感じませんでした。
フルキャビティ+ポケキャビの易しさを充分感じることができました。
構えやすさもあったと思います。
以前試打したモデルよりも、私はこちらのほうが易しいと感じました。

『飛距離性能』も充分です。
『スタンディングロフト』らしい、飛び性能の高さがあります。
昔は『PRO』と名前が付いたアイアンだと、あえて飛ばさないように、『ノーマルロフト』な物が圧倒的に多かったのですが、時代の流れによって、そういったことが変わってきました。
今は飛ぶプロモデルがたくさんあります。
球が充分に上がってくれたので、キャリーもしっかり稼ぐことができました。

『操作性』は、まずまずでした。
左右に曲げるのも難しくありませんでしたが、どちらかといえば寛容さのほうが少し勝ってしまうかな?と思いました。
易しさもあり、扱いやすさもあるアイアンだと思いました。

今、世の中にどれだけ『PRO』と名の付くアイアンがあるか、分かりませんが、このアイアンはそれらの中でも間違いなく『トップクラス』に入るだけの易しさをもったアイアンといっていいと思います。
黒いヘッドですしそれほど大顔タイプではないので、難しそう・・・。と感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はそんなことはないので、多くの方に試していただきたいと思いました。

以前試打したモデル『キャロウェイ STEELHEAD XR アイアン』の顔を好まれる方でしたら、そのままでいいと思いますが、あのグースネックがどうも合いづらい・・・。という方もいらっしゃると思います。
そういった方には、こちらの『PRO』のほうが合いやすいのではないでしょうか?

今は『ストレート』や『強いグース』よりも、『セミグース』が一番多いように思います。
おそらくセミグースタイプが、一番人気があるのではないでしょうか?
色々なアイアンを試打していて、そのように感じます。

軟鉄マッスルバックやハーフキャビティのようなアイアンの人気も盛り返してきたように思いますし、このアイアンのような『易しさ』と『構えやすさ』の両立ができているアイアンの人気も高いです。
ゴルファー自身が、アイアンにどのようなものを求めるかによって、選ぶアイアンも自然と決まってくると思います。

このアイアンはステンレスということなので、私は購入することはないですが、昔からステンレスは人気がありますし、耐久性もあります。
調整せずにジャストフィットしたときは、長く使っていける相棒になってくれるかもしれません。

キャロウェイの『Xフォージド』というアイアンに出会うまでは、私はずっとキャロウェイのアイアンには苦手意識があり、敬遠してきたこともあったのですが、このアイアンに出会っていたら、苦手意識がもっと緩和されていたような気もします。
これからのキャロウェイアイアンに期待したいです。
コメント