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2017年02月12日
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grindworks Variant ONE Driver

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは grindworks Variant ONE Driver です。

シャフトは MULTI.AXIS です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスは6SR、クラブ総重量は308g です。

初めて手にした、grindworksという名のドライバーです。
私は知りませんでした。
ゴルフクラブの記事を書いていながら、知らないクラブが多いな・・・。と反省することが多いですが、今日も反省しました。
ゴルフクラブに対してのアンテナを張っていないので、不勉強だな・・・。と思います。
歴史のある有名なメーカーなのでしょうか?
質感といいますか、雰囲気などから、おそらく日本のメーカーではないかな?と思いました。
大味なところはなく、美しいドライバーです。

オーソドックスなタイプのドライバーです。
ヘッドの大きさは感じますが、シャローというよりは、どちらかというと厚みがあるように見えます。
とても丁寧に作られているな・・・。と思いました。
チープな感じは全くありません。
『重厚感のある美しさ』といったらいいでしょうか?
ドライバーのヘッドには『軽量感』を求めておられる方も多くいらっしゃると思いますが、私は昔からこのような重厚感といいますか、『ある程度の重さ』を視覚で感じとりやすいヘッドが好きです。

ネックの長さは普通ですが、今はショートタイプが多いので、そういう意味では、やや長めといえるのかもしれません。
ネックに調整システムは搭載されていませんでした。
便利な調整システムはとても魅力的ではありますが、やはりこのようなシンプルなヘッドはいいな・・・。と思いました。
すっきりして見えます。
ネック部分に重量が集まらないので、ヘッドの設計自由度も高まると思います。

このドライバーの特徴は何といっても、このソールにある溝です。
珍しいタイプの溝です。
ソールのフェース寄りに溝があるドライバーは、これまでもたくさん試打してきましたが、このようにトゥ側とヒール側に分かれているのは初めてです。
この溝には、どのような効果が期待できるのでしょうか?

ヒール側の溝を近くでよく見てみました。
トゥ側と同じ深さでした。

深さは結構ありました。
ソールの溝の深さや幅は、メーカーによって違いがあり、統一されていないのが面白いな・・・。と思いました。
どの溝がベストなのかは、まだ答えが出ていないのかもしれません。

トゥ側

ヒール側
トゥ側とヒール側には、それぞれウェイトがひとつずつありました。
今は大きいウェイトを見慣れてきているせいか、少し小振りに見えました。
ウェイトが目立つように、あえて色を変えているものもありますが、このドライバーのウェイトはあまり目立たないようにしてあります。
何gなのかな?と思い、近くでよく見てみたのですが、数字は表示されていませんでした。
専用の工具を使えば簡単に交換できそうですが、交換するようにはできていないのかもしれません。
ヘッドの内部ではなく、外部にあえて目立つようにウェイトが配置されるようになって何年か経ち、すっかり見慣れた感がありますが、その大きさや位置などがバリエーションに富んでいるので興味深いです。
私が愛用しているドライバーにもウェイトが3つ配置されているのですが、未だに外したことがありません。
鉛も貼っていません。
このドライバーは落ち着いたデザインで調整機能も付いていないので、シンプルなタイプに見えましたが、こうして見ると、色々な工夫がされていて、機能性を感じました。

この艶消しなヘッドがとてもいいです。
落ち着いた感じがします。

ソールだけでなく、クラウンにも溝がありました。
珍しいですが、これまでも何度か見てきました。
クラウンにもソールにも溝があるので、以前試打したアダムスのUTを思い出しました。
あのUTはとてもスグレモノで、今でも強く印象に残っています。


溝は浅めでした。
クラウンはあまり厚さを持たせられない為、このような浅い溝も仕方ないのかもしれないですし、逆にこの深さが計算された深さなのかもしれません。
あえてこのような溝を入れているということなので、おそらく大きな効果が期待できるのだと思います。
今はメーカーによって、色々な個性のあるクラブが溢れています。
対して、あまり個性を感じないクラブがあるのも事実です。
このドライバーは前者で、とても個性的です。
grindworksは初めてですし、まだ分からないことも多いですが、好感がもてそうだな・・・。と打つ前から思うことができました。

セミディープタイプといっていいと思います。
しっかりとした厚みがありました。
最近はシャロータイプが圧倒的に多いですが、このようなディープな物も少しずつ見かけるようになりました。
今はディープでも上がりやすい物もありますし、逆にシャローでもしっかりした物もあります。
ドライバーなど設計自由度の高いクラブは、外見だけでは判断しづらいところがありますが、そこもまたいいのだと思います。
打つ前の予想と、実際に打ってみた感想とのギャップがあると、嬉しく感じることもあります。

フェース面のデザインはとてもシンプルでした、
美しいフェース面です。
フェース面の模様といいますか、スコアラインを見ていると、昔試打したあの名器『EPON AF-101』を思い出しました。
丁寧に仕上げられている感じがしますし、使い込んでいけばいくほど、いい味を出してくれそうだな・・・。という思いもありました。
とても弾きが良さそうでギリギリまで削られているように感じられたので、割れたりしないかな?という思いもありました。
力強い球が打てそうなフェース面です。

バックフェース寄りにある、このアクセサリーも目立っていました。
このマークが、grindworksのトレードマークなのでしょうか?

顔もオーソドックスな感じで、好感がもてました。
奇をてらったところはありませんでした。
艶消しが、いい味を出しています。
結構『顔(フェース面)』が出ているクラブだな・・・。と思いました。
バルジが独特なカーブを描いています。
トゥ側が主張せず逃がし気味になっているのがいいと思いました。
日本メーカーらしいといいますか、昔のパーシモンを思い出しました。
真っ直ぐに近いバルジを好まれる方には、少し見慣れない感じがするかもしれません。

素振りをしてみた感じは、予想していたよりもシャフトが軟らかくて少し意外でした。
全体的な雰囲気などから、もっとしっかりしたスペックになっているのかと思っていましたが、そうではありませんでした。
ただ、装着されているシャフトのフレックスがSRということで、妥当なのかな?と思いました。
これがもしSだったら、かなり軟らかいSということになりますし、違和感があったかもしれません。
結構先に近いところが動く感じがしました。
重量というよりも、この軟らかさに注意が必要だな・・・。と思いました。

ボールを前にして構えてみると、いい感じでした。
引き締まったブラックが、いい雰囲気を醸し出しています。
ギュッと凝縮した感じがして、意識が分散されません。
クラウンの溝が目に入りますが、特に気になることはありませんでした。
ヘッドは大きく見えましたが、オートマチック性というよりはマニュアル性を感じさせる構え感だと思いました。
左に不安を感じさせる顔ではないので、フッカーの私も気持ち良く振っていけそうに感じました。
試打を開始しました。

一球目から『ゴロ』を打ってしまいました。
当たりが悪く、ボールが申し訳なさそうに転がっていきました。
タイミングが合わず、思いっきりミスショットをしてしまいました。
シャフトの軟らかさに全く対応できないまま振ってしまったようです。
打つ前に素振りをしたのですが、それでもまだタイミングを取りきるまでには至っていなかったようです。
もっと充分に素振りを繰り返さなくてはいけなかったのですが、早く打ちたいという気持ちが強すぎて焦ってしまったのかもしれません。
これはクラブのせいではなく、完全に私のせいだと思いました。
打席を外して、素振りを繰り返しました。
この軟らかさに対応できるよう、充分素振りを繰り返しました。
一球目から、『こちらのスイング』をするのではなく、まずは『お伺いを立てながら』といいますか、クラブに問いかけるような感じで打っていこう・・・。と思いました。
シャフトがよく動くので、『気持ち少し待つ感じ』がいいのかな?などと考えていました。
試打を再開しました。

『打感』は、いい感じでした。
しっかりしていて、『球の質感』を感じとりやすいのですが、決して硬くなく好感がもてました。
手に心地いい感触がしばらく残りました。
この美しいヘッドに似合う、優れた打感だと思いました。

『音』も良いです。
こもった感じの音ではなく、はっきりした感じの音です。
はっきりしていますが、甲高くなくいい感じの音でした。
叩きにいって強めのインパクトをしても、全く不満がありませんでした。
私は音の良くないドライバーには全く魅力を感じませんが、このドライバーの音は好感がもてました。

『球のあがりやすさ』という点では、『しっかりしたタイプ』でした。
予想していたよりも弾道はしっかりしているといいますか、少し抑えられている感じがしました。
高~くあがっていくタイプではありません。
ロフトは10.5度ですが、とてもしっかりしていて高さを抑えられている感じがしました。
シャフトもよく動くタイプなので、もっと高弾道を予想していたのですが、実際はそうではありませんでした。
『スピン過多』で失速してしまう・・・。というタイプではなく、明らかに『低スピン』タイプのドライバーです。
普段『一桁ロフト』を使用している方も、まずはこの10.5度を試してみられてはいかがでしょうか?
とはいっても、タフ過ぎることもなく、普通にあがってくれるので、敷居の高さはそれほど感じませんでした。
低スピンタイプであることは明らかですが、球がドロップしてしまう・・・。という印象はありませんでした。

『安定性』は、なかなかいい感じで易しさを感じました。
今のドライバーは高安定性タイプが多いので、そういう意味では平均的といえるでしょうか?
シビアさのようなものは感じませんでした。
スイートエリアの広さも、しっかりと確保されていると思います。
『セミイージー系』といっていいのかもしれません。

『飛距離性能』という点では、好みがはっきりと分かれるかもしれません。
低スピン性能が高いので、ヒッタータイプの方に合いやすいと思います。
ある程度HSが無いと球が浮きづらく、距離が稼ぎづらいと感じられるかもしれません。
しかし今は低スピン系のドライバーも多いですし、そういうタイプのドライバーを好まれる方には、とても高いパフォーマンスが期待できます。
フェースの弾きが良く、強い球が打てるドライバーです。
パワフルな弾道といったらいいでしょうか?
頼もしい感じがします。

『操作性』は、いい感じでした。
左右どちらにも対応してくれる、オールマイティなタイプだと思いました。
クセのようなものは感じませんでした。
最近は、左右に大きく曲げづらいと感じるドライバーが多くなってきましたが、このドライバーは違っていました。
左右にも大きく曲げることができました。
とはいっても、普通に打っている限り、球が散りやすいタイプではないので、神経質になるほどではないと思いました。
私はヘッドよりも、シャフトに難しさを感じました。

今日、偶然に出会い、初めて手にすることができたのですが、いい印象のまま試打を終えることができました。
初めて出会うメーカーのクラブは、これまでの経験なども無いので、全くの白紙から試打することになります。
好感のもてる物もあれば、苦手に感じることもあります。

このドライバーは前者でした。
好感がもてましたし、また試打する機会があれば何度でも試打してみたいと思いました。
ただ、次回は違うシャフトで試してみたいという思いが強くありました。
最初からもっといい結果が得られただろう・・・。と思いました。

先ほども書きましたが、『低スピン性能』が高いドライバーなので、球があがりづらいと感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
充分な高さが得られないという方もいらっしゃるかもしれません。
最近のドライバーは、あまり『ロフト』は参考になりづらいところもありますが、このドライバーはとても『しっかりとした10.5度』なので、このロフトよりも立つと、かなりタフになるような気がします。
おそらく違うロフトもラインアップされていると思うので、次回は是非そちらでも試してみたいと思いました。
ヘッドはとてもポテンシャルが高いですし、魅力を感じたので、色々なシャフトで試してみたら面白いだろうな・・・。と思いました。

最近のドライバーは球があがりやすい物ばかりでつまらない・・・。
めくれるような球ではなく、しっかりとした強い弾道の打てるドライバーを探している・・・。という方に、是非試していただきたいと思いました。
高く舞い上がってしまう『軽い球質』のドライバーではなく、適度な高さを維持する『重さのある球質』の打てるドライバーだと思います。
私は昔から『スピン過多』で悩んでいた時期が長いので、このような低スピン系が好きですし、今愛用しているドライバーも、そこが気に入っています。
マイドライバーと打ち比べてみたいと思いましたが、その時はできれば同じシャフトで試してみたいな・・・。と思いました。
初めて出会った、grindworksというドライバーですが、歴史のある老舗メーカーなのでしょうか?
それともまだ新しいメーカーなのでしょうか?
私は最新のクラブ事情に疎いところがあるので、知らないのですが、好感がもてましたし、このようないいクラブに出会える日本に住んでいて、とても幸せだな・・・。と思いました。
明日、早速友人達にも、このドライバーのことを伝えよう・・・。と思いました。
少し後ろ髪を引かれる思いで、練習場を後にしました。
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