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2016年12月18日
Zodia CG512 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは Zodia CG512 アイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは32度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。

ゾディアのカッコいいキャビティアイアンです。
なかなか出会うことのないメーカーですが、今日は試打することができて幸運でした。
他のメーカーのアイアンには見られない、独特な質感もゾディアの特徴です。
ヘッドの輪郭が少し不均一なところがあり、ハンドメイドっぽくてオシャレです。

オーソドックスなキャビティアイアンといっていいと思います。
最近は圧倒的にポケキャビが多いので、このような昔ながらのノーマルなキャビティアイアンは新鮮に見えます。
私は試打する前に、まず目で楽しみたいといつも思っているのですが、今日はそれができました。
気持ちの盛り上がり方が違います。
ワクワクしてきました。

彫りの深さはノーマルな感じです。
ハーフキャビティっぽいところもありますが、それほど浅い感じはしません。
バックフェースのデザインに特徴があります。
トゥ側とヒール側がちょっと膨らんでいるので、慣性モーメントが高くなるように設計されているのかな?と思いました。

ソール幅は狭めです。
こういうところを見ると、マッスルバックやハーフキャビティを連想します。
最近のアイアンは打ちやすくなるようにソールにも様々な工夫が施されていますが、このアイアンにはそういったものが見られません。
必要最小限しか手を加えていない感じがします。
こういったところもまた魅力でもあります。
打ちこなしてやろうという気概が生まれます。
それはやはり『美しさ』からくるものがあるのだと思います。
美しさに引っ張られているような感じがしました。
贅沢な気分に浸ることが出来ました。

リーディングエッジは小さく削られていました。
抜けを良くする為でしょうか?
大きく削られているアイアンも多いですが、このアイアンは控えめです。

ネックはやや短めですが、今はこれくらいが標準といえるのかもしれません。

ホーゼルにある、『MADE IN JAPAN』の文字が好感度をさらに高めてくれますし、『高品質感』があります。
どこで作っているか分からないクラブよりも、きちんと生産国が分かり、作り手の見えるクラブは安心できます。
そして何より、『軟鉄』というところがいいです。
打感がいいのはもちろんですが、自分に合うように微調整がしやすいのは本当に大きいです。
どうしても方向性が合わないな・・・。距離感が合わないな・・・。という方は一度、使っておられるアイアンを疑ってみられるのもいいかもしれません。
クラブは買って終わりではなく、自分に合うように微調整して使うものだと私は思います。
そして、それができるのが軟鉄アイアンの『最大の長所』といえます。

このベルベットタイプのオリジナルグリップがとても良いです。
アイアンやウェッジには最適のグリップだと思います。
耐久性はやや劣るところがありますが、フィーリングが最高です。
微妙なニュアンスをつかみやすいです。

フェース面にミーリングはありませんでした。
このフェース面の美しさに、しばらく見とれてしまいました。
ノーマルなフェース面ですが、とても綺麗です。
クラブの中で唯一の『ボールの接点』でもあるフェース面は、このように美しくあって欲しいと思います。
アイアンのフェース面にも、色々なタイプがありますが、このアイアンはとても上質な感じがします。
こういったところにも、メーカーの個性が感じられます。
『角溝』ではありませんが、スコアラインの一本一本のエッジが立っているように見えます。
ボールを上手くキャッチしてくれそうです。
フェース面を見ただけで、『いいインパクト』をイメージさせてくれるアイアンは、とても魅力的です。

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じでした。
少しグースが利いていて、ヒール付近の膨らみがありました。
ゾディアらしいアイアンだな・・・。と思いました。
私の中での『ど真ん中のストライク』ではないのですが、好感がもてます。
この落ち着いた感じがたまりません。
クラブにも品格というものがあるんだな・・・。と思いました。
一球一球丁寧に打っていこう・・・。と思いました。
大顔タイプではなく、適度に小顔で、ボールとの『大きさのバランス』もちょうどいいです。
イメージがボヤけることはありませんでした。
グースが少し利いていますが、左が気になりすぎることはなく、普通に振っていけそうだな・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は良いです。
軟鉄らしい柔らかな打感です。
適度に厚みがあって押していけるのがいいです。
弾く感じではなく、しっかりと乗ってくれるので、コントロールしやすいです。

『音』も、良いです。
カツーンカツーンというアイアンらしい音を楽しむことができました。
構えたときのイメージと、この音がマッチしていました。
このようなアイアンはラインを出しやすいですし、距離感も合いやすいので、落としどころをかなり限定できる感じがします。
アバウトなタイプではありませんでした。

『安定性』という点では、普通かな?と思いました。
易しさ重視のアイアンではありませんが、易しすぎないところがまたいいのではないかな?と思いました。
しっかりと自分の意思を伝えていきやすいですし、クラブ(ヘッド)からの答えも返ってきやすい感じがします。

『球のあがりやすさ』という点では、明らかにヒッター向けといっていいと思います。
結構しっかりとしたスペックなので、幅広い層に合うようには作られていないと思います。
ターゲットを絞り込んでいる感じがしますが、その中に入る方にとっては、かなり感覚がつかみやすいのではないでしょうか?

『飛距離性能』は今のアイアンの中でも平均的か、少し飛ばないほうといえるかもしれません。
距離最優先のアイアンではありません。
軟鉄の本格的アイアンらしい、飛距離性能といったらいいでしょうか?
もっと距離を望むならば、番手を上げればいい・・・。不自然なことはしない・・・。というメーカーの思いが伝わってくるような気がします。
あくまでも7番アイアンらしい飛距離にこだわっているように感じます。

『操作性』は、いい感じでした。
マッスルバックほどの反応の高さは無いものの、左右にも反応してくれましたし、クセのようなものも感じませんでした。
少しグースが利いていましたが、左が気になることはなく、自然に対応していける範囲でした。
適度に小顔なので、球もつかまりやすく、いい感じのドローボールを打つことができました。
右に曲げるのも易しくできました。

正確に距離を刻むことのできるアイアンだと思いました。
今は様々なパーツが組み合わさったアイアンも珍しくないですが、このアイアンの『ワンピース感』がとてもいいな・・・。と思いました。
異材なども組み込まれていないようです。

あくまでもフィーリングを楽しんで欲しい。
マッスルバックではなくキャビティにして、ある程度の易しさはあるけれど、あくまでも主導権はプレイヤー側にあって、使いこなして欲しい・・・。
という、メーカーの思いがあるように感じました。

易しさが邪魔をして感覚が出しづらいアイアンは嫌だ。
球を打つのが楽しくてたまらないアイアンが欲しい・・・。
という方には、是非試していただきたいと思いました。

これまで易しいアイアンを使ってきたけど、何か物足りないな・・・。退屈に感じるな・・・。という方にも試していただきたいと思いました。
マッスルバックはかなり敷居が高く感じるけど、キャビティなら親近感が湧くという方にも、合いやすいのではないでしょうか?

ヘッドの大きさはちょうどいい感じでした。
できればもっとグースが弱くてネック周りがすっきりしているほうが私は好きなのですが、それはあくまでも私の好みなので、このままで充分だという方も多いと思います。
今はストレートタイプのアイアンよりも、『セミグース』タイプの人気が高いように思います。
メーカーも、そういったところを配慮して作っているのだと思います。

機能性が高く、いわゆる『易しさ』が高いアイアンだとは思いませんが、ゾディアらしいこの圧倒的な質感・存在感は記憶に残りやすいです。
目にしたら手にとって打ちたくなります。
所有感を満たしてくれるアイアンといっていいのかもしれません。
また機会があれば試打してみたいと思いました。
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