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2016年11月20日
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ブリヂストンゴルフ TOUR B XD-7 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ブリヂストンゴルフ TOUR B XD-7 ドライバー です。

シャフトは TX1-6 です。
ロフトは9度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は58g、バランスはD2、キックポイントは中調子 です。

ブリヂストンゴルフの新しいドライバーです。
先日、とてもカッコいいマッスルバックアイアンを試打することができたのですが、今日はドライバーを手にすることができました。
とてもカッコいいです。
ツアステの雰囲気があります。

名前は『TOUR B』となっていますが、もう『TOUR STAGE』を復活させてもいいのではないかな?と思いました。
しかし名前が変わっても、カッコいいクラブであることに変わりないです。
BSは昔からカッコいいクラブが多かったですし、挑戦意欲を掻き立てるものがたくさんありました。
カッコ良くなければBSではないと思います。
こういったところが他のメーカーではあまりない長所だと思いますし、最初からハードルが上がってしまうところだと思います。
ここ数年、ブリヂストンゴルフは色々と変化を見せてきたように思いますが、ようやく落ち着いた感じがします。
この雰囲気・カッコ良さなら、昔からのツアステファンの方も納得されるのではないでしょうか?
ニューモデルではありますが、こうして見ていても懐かしさを感じました。
このカッコ良さが、昔を思い出させたのかもしれません。
このようなカッコいいクラブを使いこなせるようになろうと、多くのゴルファーが腕を磨いていきました。
それが上達につながったように思います。
今は『クラブの易しさ』が重要視される時代だと思いますが、昔はもっとゴルファー自身に『クラブに対する挑戦意欲』があったように思います。
難しいクラブでも、それを使いこなしてやろう・・・。という気概もあったように思います。

適度な厚みがあります。
シャローな感じはしませんでした。
この独特の丸っこさも、BSらしい感じがします。
いいな・・・。と思いながら見ていました。

ネックの長さは適度にあります。
この長さも、ツアステの頃を思い出させました。
ちょうどいい感じがします。
ネックに調整システムは搭載されていませんでした。
BSに調整システムのイメージはあまりありませんが、以前試打したモデルには採用されていました。
私は調整システムを重要視していませんが、調整システムを必要としておられる方には、やや不満が残るかもしれません。
しかし、私は無理して調整システムを搭載するよりも、ヘッドの設計自由度を上げてヘッド自体の性能を高めて欲しいと思っています。

ソールのフェースよりには、ウェイトがありました。
近くでよく見てみると、『1』と『2』の数字があったので、12gということでいいのでしょうか?

ヒール側にもウェイトがありました。
このウェイトには『8』の数字があったので、そのまま8gということでいいのかもしれません。
色々な重さが用意されているのでしょうか?
ネックの調整システムは要らないけど、このようなウェイトの交換は歓迎する・・・。という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ヒール側

トゥ側
ヒール側とトゥ側には溝のようなものがありました。
これはどういう意味があるのでしょうか?
おそらく、何らかの意味があるのだと思います。
大きな溝ではありませんが、結構目立っていました。


ソールには大きな溝があちこちにありました。
これまで、フェース寄りにひとつだけといった物が多かったのですが、このドライバーは溝が複数あります。
これもメーカーの深い研究によるものではないでしょうか?

グリップは硬めのタイプでした。
結構しっかりしていますし、凹凸もあるので、滑りにくいです。
私はもっとソフトなほうが好きなのですが、このグリップもドライバーには適していると思います。

とてもいい顔をしていました。
洋梨型です。
昔のツアステドライバーに、よく見られた顔です。
とても懐かしくて、思わず笑みがこぼれてしまいました。
BSがとてもカッコ良くて充実していた時代を思い出しました。
『J’S』の人気が爆発し、『BSの独り勝ち時代』が続きました。
これぞ『BS顔』のドライバーといってもいいのかもしれません。
もうひとつ『丸形』もBSにはあるのですが、この洋梨型の印象がとても強いです。
他のメーカーのドライバーではなかなか見られない、BSの個性といっていいと思います。
この顔を好まれる方はとても多いのではないでしょうか?
ヘッド自体はそれほど小さくは見えませんでした。
結構大きく見えました。
BSのドライバーは以前、赤い顔をした物がありましたが、私はこちらのほうがシンプルで好きです。
この『王道感』がたまりません。
今はクラウンに色々な工夫がされている物が多くなりましたが、このドライバーにはそのような工夫は見られませんでした。

フェース面にはミーリングがありました。
これまで見たことのないような精巧な感じのミーリングです。
BSのドライバーは、これまでもミーリングがありましたが、それとはまた違うミーリングです。
最新モデルで採用されているということは、前のモデルのミーリングよりも、こちらのほうがいいということなのでしょうか?
下(ソール)に行くほど間隔が狭くなっていて、上(クラウン)に近くなるほど広くなっています。
これにも、何らかに理由があるのだと思います。
ヒッティング部分だけでなく、ここではボールをヒットしないだろう・・・。というところまでミーリングが施されていました。
これは製造上の理由によるものかもしれません。

ディープタイプのヘッドです。
最近はシャロータイプが圧倒的に多いので、珍しいです。
しかし、このディープ感にも『ツアステの面影』があります。
懐かしさと同時に、胸躍るものがありました。
ワクワクしてきました。
昔の名器に出会えたような気がしました。
ゴルファーにもひとりひとり歴史があるように、クラブにも歴史があります。
私はツアステ誕生のときから(それ以前から)、ブリヂストンのクラブに接してきたので、嬉しくなってきます。
初期モデルの『X100』に憧れましたし、『X500』を購入しました。
1本が10万円もするドライバーだったので、その後の小遣いが大変だったことをよく覚えています。
圧倒的にすごく飛んだという印象は残っていませんが、そのカッコ良さに惹かれていました。
『所有感』を満たしてくれるドライバーでした。

素振りをしてみた感じは、まずまずでした。
ヘッドの印象よりはソフトに仕上がっているように感じました。
ハードな感じはしませんが、頼りない感じはありませんでした。
おそらく、このシャフトが『純正』なのだと思いますが、ヘッドとの相性もいいのではないかな?と思いました。
苦手意識のようなものは芽生えませんでした。

ボールを前にして構えてみても、いい感じです。
とても構えやすいです。
この何ともいえない『逃がし顔』がいいです。
私のハートをくすぐる感じです。
元々、洋梨顔は逃がすイメージを出しやすいですが、このドライバーもそんな印象をもちました。
昔から、BSの洋梨顔のドライバーには、名器がたくさんありました。
その流れに乗っている感じがします。
私たちフッカーにはとても易しい構え感といっていいと思います。
左への心配を軽減してくれます。
左を怖がらず、気持ち良く振り切っていけそうです。
スライサーの方には、少し構えづらいところがあるかもしれません。
好みが分かれるところだと思います。
このドライバーのロフトは『9度』ということですが、実際はもっとあるだろうと思いました。
フェース面がよく見えます。
おそらくといいますか、間違いなく『10度以上』はあるだろうと思いました。
しかし、そういうことはよくあることなので、あまり気にしないようにしました。
『表示ロフト』のことをあまり気にしすぎてしまうと、違ったところに違和感をもつこともあるので、気にしないようにしました。
あくまでも『自分の見た目がリアルロフト』なのだと言い聞かせました。
方向性への不安は全く無く、球は少しあがりそうなイメージをもちました。
『中弾道』よりも少し高めのフェードボールのイメージが一番色濃くでました。
鼻歌交じりといいますか、ルンルン気分といいますか、とても気楽な気分で構えることができました。
試打を開始しました。

まず、この極上の打感にしびれました。
一球目から爽快感を味わうことができました。
かなりソフトです。
今年も色々なドライバーを試打してきましたが、このソフト感は感じなかったように思います。
『随一』といっていいでしょうか?
打感だけで印象に残ってしまうドライバーです。
弾き感もそれなりにあるのですが、それよりもほんの一瞬の『球持ち感』といったらいいでしょうか?
ボールがしっかりとフェースに乗って、弾き飛ばしてくれる感じがしました。
『トランポリン効果』を感じやすい打感でした。
柔らかさがありながら、適度な『球の重さ』を感じとることができました。
ほんの一瞬、グッと乗ってくれる感じがしました。
このように感じたのは久しぶりな感じがします。
打つ前は、見たこともないミーリングがあったせいか、どのような打感なのかイメージしづらいところもあったのですが、実際に球を打ってみて、この柔らかさにテンションが上がりっぱなしでした。
『胸躍る打感』といったらいいでしょうか?

『音』も、とても良いです。
こもった感じはなく、はっきりしていて好感がもてます。
大きすぎず、いくらでも強く叩いていける音です。

『球のあがりやすさ』は、まずまずでした。
予想していたよりも高くあがっていきました。
構えたときにフェース面がよく見えたので、少し高めをイメージしたのですが、それでも少しライナー系の打球も予想していました。
実際はライナー系ということはなく、中弾道といった印象をもちました。
構えたときの、フェース面の『見え具合通り』のあがりやすさなのだと思いました。
ヒッタータイプ向けのドライバーといって間違いないと思います。
今のドライバーの中では、間違いなくタフな部類に属すると思います。
性格の丸いドライバーではなく、多少尖ったところもあるように思います。

『安定性』は結構正直なタイプだと思います。
ショットの成否がはっきり出やすいタイプだと思います。
寛容さという点では、あまり期待できないかもしれませんが、アイアンのマッスルバックやハーフキャビティなどと同じように、こういう正直なクラブだからこそ『アドレス力(りょく)』が磨かれるような気がします。
ゴルフは『打つ前に、既に7割が決まってしまう』といわれるくらい、アドレスが大切ですが、こういうクラブで球を打っていると、その言葉といいますか格言の正しさを実感しやすいように思います。
スイングの途中ではなく、まず『構えを正される感じ』といったらいいでしょうか?
クラブの正直さは、プレイヤーの上達速度を速めてくれることも多いです。
そういった意味での正直さを感じました。
とはいっても、昔のクラブよりは格段に易しくなっていますし、シビア過ぎる印象はありませんでした。
スイートエリアも狭いとは思わなかったですし、神経質になるクラブでもないと思いました。
自然に球をつかまえくれるタイプではないと思うので、スライサーの方には難しく感じられるところがあるかもしれません。

『飛距離性能』は優れていました。
かなり強い球が一球目から打てました。
見た目とてもカッコいいドライバーですが、それに見合う弾道の力強さがありました。
ボールにターボエンジンが搭載されているのでは・・・?と思えるほど、力強くグングン伸びていきました。
勢いがありました。
『爆発力』があるといったらいいでしょうか?
頼もしい感じがしました。
『軽く抑えて打つ』というよりも、力一杯打ちたくなるドライバーだな・・・。と思いました。
装着されているシャフトも、ハードな感じはしませんでしたが、しっかりとついてきてくれましたし、頼りなさはあまり感じませんでした。
このドライバーは『カスタムシャフト』も用意されているということなので、そういうシャフトを装着すればどのようになるのか、とても興味深いです。
ヘッドのもつポテンシャルは高いです。

『操作性』は、いい感じでした。
左右へも曲げやすいのですが、球を自然につかまえていくタイプではないと思いました。
逆に、逃がしやすいタイプなので、ヒッタータイプの方でも、スライスに悩んでおられる方は方向性を出しづらいかもしれません。
その人の持ち球によって、かなり好みが分かれるかもしれません。
私の持ち球がフック系だったからなのかもしれません。
左をこわがらず気持ち良くつかまえながら振っていけたせいか、『気持ちのこもったドロー』を打つことができました。
昔の洋梨型ドライバーよりは、格段につかまりやすくなっていると思います。
こういったところが、今のドライバーの進化している点だと思います。
カッコ良さは相変わらずでも、中味が大きく変わっています。

競技ではやりませんが、友人達とのプライベートラウンドなどでは、私は色々なことを試しながらといいますか、課題をもってプレーすることが多いです。
その日のテーマがあります。
自分自身に色々な制限を設けることがあります。
例えば『ハーフセット』でプレーしてみたり、敢えてルーティーンを変えてみたり、奇数番手あるいは偶数番手しか使わなかったり・・・。
バンカーを徹底的に避ける日もあれば、ピンがどの位置に立っていてもグリーンの左側しか攻めなかったり・・・。とスコアメイク度外視でプレーすることがあります。
その中に、自分の持ち球の『逆球』しか打たない・・・。というように決めている日もあります。
私はフッカーですが、パッティング以外、全てフェード系でプレーする日もあります。
ホールのレイアウトではドロー系で攻めたほうが易しい場合でも全てフェード系で打ちます。
右にトラップ(バンカーや池など)があっても、変えません。
風の方向も関係なく、そのように攻めます。
私の持ち球ではないので難しく感じますし、友人達からも「いつもの球筋じゃないね。どうしたの?」と声をかけられることもあります。
しかし、私はそれでも『逆球』で必死にプレーしています。

イメージしづらいですし、不安も大きいですが、いつもと違うことを真剣にプレーしています。
もちろん、スコアが崩れてしまうこともありますが、自分の課題がより鮮明に浮かんでくるので、その後の練習メニューが組み立てやすいです。
私の持ち球はフック系ですが、いつかは憧れのフェードヒッターを目指しています。
そのほうが安全ですし、スコアメイクに適していると思うからです。
特に今のクラブはフェード系に合いやすいクラブが多いように思います。
練習場ではフェード系のボールも気楽に打てますが、コースではプレッシャーが何倍にもなります。
OBやロストボールも覚悟しておかなくてはなりません。

それで18ホールをプレーし終えると、かなり頭が疲れますが、心地良い疲労感もあります。
自分の弱いところが見つかり、もっとこうしてみよう・・・。というアイデアが浮かび、帰宅途中の練習場に行って、それを実践しています。
そういった『フェード系の日』に、このドライバーを使ってみたいと思いました。
とても頼もしく感じるのではないかな?と思いました。

ツアーステージは昔から美しい洋梨型ドライバーがありました。
洋梨型も好きですが、どちらかといえば私は丸形のほうが好きでした。
『面長』なタイプよりも重心距離が短いクラブが好きでしたし、それは今でも変わりません。
しかし、このドライバーはとても気に入りました。
これまで出会った『BS洋梨型ドライバー』の中で、最も気に入りました。
打感がとても良かったこともありますし、飛距離性能の高さもあります。
そして、見た目よりもつかまりやすくて易しさが進化しているところも好印象です。

オートマチックタイプではなく、正直なところもありますが、それがまた『練習を飽きさせない』ところにもつながるような気がしました。
今日の綺麗な青空にボールが吸い込まれるようで、見ていて嬉しくなりました。
一球一球、心を込めて打ちました。
ツアーステージが無くなって、ブリヂストンゴルフになりましたが、これまで出会ってきたブリヂストンゴルフの中で、とても印象深い物になりました。
一度試打したっきり、もう試打することも無かったドライバーもありましたが、このドライバーはまた何度でも試打したいと思いましたし、是非コースでも試してみたいと思いました。
『TOUR B』というのが、BRIDGESTONE GOLFの新しいブランドなのでしょうか?
昔からのツアステファンの私は、このブランドに注目していきたいと思いました。
このドライバーのおかげで、今日の空のように私の心は晴れ晴れとしていました。
笑顔で練習場を後にしました。
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