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2016年11月16日
ロイヤルコレクション BBD V7 フォージド アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロイヤルコレクション BBD V7 フォージド アイアン の7番 です。

シャフトは N.S.PRO MODUS3 です。
ロフトは32度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、トルクは1.7、シャフト重量は114g、バランスはD2、キックポイントは中元調子 です。

ロイヤルコレクションの新しいアイアンです。
ロイコレアイアンは軟鉄のイメージが強いですが、このアイアンもそのようになっています。
ロイヤルコレクションのクラブは『美顔』のイメージがありますが、このアイアンもそのような雰囲気があります。

カッコいいフルキャビティアイアンです。
普通のキャビティではなく、色々な工夫がされているように見えます。
何といいますか、『メカニカル』な感じがします。
大らかさとメカニカルな部分が共存しているように見えました。

彫りの深さは充分あります。
かなり大きくなっていて、ヒッティング部分よりも、その周辺が肉厚になっているので、打感の厚みよりも寛容さを求めているのかな?と思いました。

トップラインは少し厚めでした。

ソール幅は少しワイドですが、今は標準といえるでしょうか?
バンスがちょっと利いている感じがしました。
最近は、このようなタイプのアイアンも増えてきたように思います。
昔に比べ、アイアンのソールは多彩になりました。

ネックは標準的だと思いました。
長いという感じはしないですし、かといってショートでもありませんでした。

フェース面にミーリングはありませんでした。
ノーマルな感じです。

トゥ側

ヒール側
トゥ側とヒール側に、それぞれ凹みがありました。
これも、重量配分を厳密に行った結果なのでしょうか?
こういった工夫は、これまでも見たことがあります。

リーディングエッジは削られていました。
パッと見て、すぐに分かるほどです。
最近のアイアンの特徴といっていいと思います。
削られていないアイアンのほうが、今は少ないかもしれません。
抜けにもこだわっているのではないでしょうか?

このオリジナルグリップも、いかにも『今風(いまふう)』な感じがします。
右手で握る部分と左手で握る部分のグリップパターンが違っています。
素手で握る右手と、グローブをはめて握る左手で、違う形になっています。
これが滑りにくく、適度なグリップ力のあるパターンなのでしょうか?
バックラインがありました。

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じでした。
それほどシャープな感じはなくて、輪郭が丸っこい感じがしました。
小顔というタイプではなく、少し面長な感じでした。
セミラージサイズアイアンといっていいと思います。
『鋭さ』のようなものはあまり感じず、どちらかといえば『まろやかさ』といいますか、大らかそうな感じがしました。
見とれるようなことはなく、淡々と見つめていました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで好感がもてました。
インパクトの衝撃がダイレクトに伝わってきました。
ソフトですが、しっかりとした打感だと思いました。

球はあがりやすくてイージーです。
タフな印象はありませんでした。

『安定性』は高いです。
とてもイージーなアイアンです。
バックフェースやソールの工夫が、かなり活きている感じがします。
少々の打点のブレにも負けない大らかさがあります。
見た目とてもカッコいいタイプのアイアンですが、気難しさはありませんでした。
この易しさがメーカーの狙いなのではないでしょうか?

『飛距離性能』は優れていました。
今は飛び系アイアンがたくさんあるので、それほど目立つ感じはしませんが、『軟鉄カッコいい部門』の中では飛ぶほうだと思います。
この飛びにはある程度慣れてはきているのですが、やはり飛ぶな・・・。と思いました。
一番手は確実に違うな・・・。と思いました。
今は『距離の番手ずらし』のアイアンが多くなりました。

『操作性』は、まずまずでした。
自分ではもっと大きく曲げたつもりだったのですが、実際は小さい曲がり幅でした。
左右にも曲げることはできましたが、できればこの『大らかさ』『オートマチック感』を活かして打っていくのがベストのような気がしました。
カッコいい『セミオートマチック』アイアンといったところでしょうか?

カッコいい軟鉄アイアンを易しく使って欲しい・・・。というメーカーの意図が伝わってきました。
フルキャビティで易しさが充分感じられますが、ゴチャゴチャしたところはなく、すっきりとしているのがいいと思いました。
今はポケットタイプのアイアンが多いですが、フルキャビティもまだまだ負けていません。

色が塗られていないので、プロトタイプっぽくてカッコいいです。
こういったところも、メーカーの狙いのような気がします。
カラフルなアイアンもいいですが、このように敢えて塗装を抑えめにしているのもカッコいいです。

ここ何年かで、ロイコレはかなり『易しさ』にシフトしてきたように思います。
それはロイコレだけでなく『全体の流れ』なので、当然といえるのかもしれません。

昔は『プロ・上級者用』という、はっきりとしたところがありましたが、今は幅広い層に対応できるようになっています。
このアイアンも上級者の方はもちろん、色々な方に易しく使っていけるように作られています。

ロイコレは敷居が高そう。
軟鉄を使ってみたいけど、自分にはまだ早いかな・・・。
と思っておられる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、このアイアンはそういった方にこそ、是非試していただきたいと思いました。

このアイアンの最大の特長は『易しさ』『大らかさ』だと私は思います。
クセのある顔をしていないので、ラインも出しやすいですし、そのラインに一度乗れば外れにくいので、実戦でも安心できます。
球が暴れにくい感じがします。
今日はマットの上からだったのでよく分かりませんでしたが、おそらくコースでも、かなり抜けがいいのではないかな?と思いました。

易しさを最重要視しながらも、決して形を崩していないアイアンです。
ハイテクな感じもしますが、それが感性を邪魔していないところがいいです。
軟鉄のイージー系セミオートマチックアイアンを探しておられる方には、是非試していただきたいと思いました。
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