ダンロップ スリクソン ZU65 ユーティリティ - ゴルフクラブ試打日記。


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2016年10月07日
  

ダンロップ スリクソン ZU65 ユーティリティ

                 
ダンロップ スリクソン ZU65 ユーティリティ
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ダンロップ スリクソン ZU65 ユーティリティ の5番 です。



Miyazaki Kaula 7 for UTILITY
シャフトは Miyazaki Kaula 7 for UTILITY です。

ロフトは26度、クラブ長さは38.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は69g、バランスはD1,トルクは3.4、クラブ総重量は378g です。



正面
スリクソンの新しいアイアン型ユーティリティです。


ユーティリティは、アイアン型・ウッド型・そしてその中間型がありますが、最近アイアン型が増えてきて嬉しく思っています。


ユーティリティを『アイアンの延長』として使っていきたい私は、アイアン型ユーティリティのいい物を常に探し続けています。


このクラブはいい雰囲気がありますし、スリクソンのニューモデルなので、期待感も大きくなってきました。



側面
アイアン型ユーティリティの中では、比較的厚みが抑えられていてシュッとしている感じがします。


均整が取れている感じがします。


こうして見ていると、限りなくアイアンに近づけているように感じられます。


ヘッドは少し大きめではありますが、アイアン型UTとしては普通といったところでしょうか?



トップライン
トップラインは厚めですが、これはもう『常識』といった感じがします。


アイアン型ではありますが、何もかもアイアンと同じようにはいかないのだと思います。


今は『飛び系アイアン』の進歩が著しいですし、7番アイアンで200Yを狙える時代になりました。


そういうことを考えると、ユーティリティの存在意義も問われてくると思うのですが、まだまだニーズは高いのだと思います。


こういったアイアン型ユーティリティを使いたい方の多くは『ノーマルロフト』のアイアンを使っておられるのではないでしょうか?


アイアンはやはり『正確に距離を刻む物』であって、それだけでは補えない部分をユーティリティで賄っている・・・。といったところかもしれません。



ソール幅
ソール幅は、かなりワイドです。


これはアイアン型ユーティリティでは常識ともいえるところだと思います。


あがりやすさを追求すると、どうしてもこのようになるのだと思います。


このユーティリティのロフトは26度ということですが、私の感覚では『4番と5番の間』になります。


ラウンドするコースにもよりますが、私はアイアンを3番から入れることもあるので、この番手だと使い道が限定されそうだな・・・。と思いました。


14本以内という本数制限があるので、どうしても選ばなくてはなりません。



ネック長さ
ネックは短めです。


グースが利いているのも分かります。


こうして見ていても、アイアン型ユーティリティの特徴を全て持っているのが解り、特に変わったところは見られませんでした。



ミーリングあり
フェース面には細かなミーリングが見られました。


ウェッジやアイアンに比べ、ユーティリティにミーリングがある物は少ないですが、どのような効果が期待できるのでしょうか?


スリクソンのクラブなので、おそらく大きな理由があるのだと思います。


『ただ何となく』といった理由で存在しているのではないと思います。


『目的が明確なクラブ』という印象がスリクソンといいますか、ダンロップ全体のクラブにあります。


私たちプレイヤーの『かゆいところに手が届く』クラブ造りをしているメーカーという認識もあります。



オリジナルグリップ
このベルベットタイプのオリジナルグリップがとてもいいです。


ラバーらしいソフトさに加え、独特のしっとり感があります。


掌に馴染む感覚が他のグリップとは比較になりません。


耐久性はそれほど高くはないですが、私はこのグリップが大好きですし、マイクラブにも採用しています。


いつでもすぐに替えられるよう、ストックもあります。


グリップはプレイヤーとクラブとの唯一の接点なので、こだわっていきたいところです。



振り感
素振りをしてみると、なかなかいい感じです。


ヘッドとシャフトとの相性もいいと思いました。


カーボン独特の粘りのようなものが感じられました。


頼りなさのようなものはありませんでした。


できればもう少し重量が欲しいと思ったのですが、苦手に感じるほどではなく、すぐにタイミングが整いました。



構え感
ボールを前にして構えてみると、かなり好感を持つことが出来ました。


アイアン型ユーティリティの名の通り、完全にアイアンと同じ感覚で構えることができました。


このように感じられるアイアン型ユーティリティはまだ少数派なので、とても珍しいと思いましたし、印象に残りやすいです。


スリクソンのアイアン型ユーティリティをこれまで何度か試してきて、いい印象をもってはいたのですが、このニュークラブがこれまでで最高の構えやすさです。


私はウッド系のクラブよりも、アイアンやウェッジタイプのクラブのほうが好きなので、好感がもてました。


これならばすぐにでも打てるな・・・。と思いました。


ヘッドはやや大きく、グースも多少利いていますが、殆ど気になることはありませんでした。


『大らかそうなロングアイアン』というイメージをもつことができました。


アイアン型ユーティリティに欲しいイメージです。


さすがはスリクソンのクラブだな・・・。と思いました。


楽な気分で構えることができました。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』はまずまずでした。


中空タイプらしい『ペチャッ』とした感じの打感でした。


抜群の打感という感じではなかったのですが、この打感は打つ前から予想していました。


『らしい』ところが、またいいな・・・。と思いました。


フェースに乗せるというよりは、やや早めに離れていく感じでした。



DUNLOP SRIXON ZU65 UTILITY
『音』も、中空らしいと思いました。


これまで、何度も耳にしてきました。



トゥ側
『球のあがりやすさ』は普通といったところでした。


これまでのアイアン型ユーティリティと比べ、特別あがりやすくなっているようには感じませんでした。


標準的といいますか、これまでの感覚やイメージで打っていける感じがしました。


タフだとは思いませんでしたが、ヒッター向けのクラブといっていいと思います。


ウッド系や中間型のUTを好まれる方には、あがりづらいと感じられるかもしれません。


好みがはっきりと分かれるところだと思います。



バックフェース
『安定性』という点では、最近のUTはかなり易しさもアップしているので、そういった意味では正直なところもあるように思います。


とてもシビアだとは思いませんが、易しさ最優先のクラブだとは思いませんでした。


私は普段、アイアンではフェースの中央からややヒール寄りで打っていきたいタイプです。


そのほうが、強く押して運ぶ球が打てるからなのかもしれません。


このクラブはどうなのかと試してみたのですが、いい感じで運ぶこともできました。


ただ、このクラブのいいところは、多少トゥ寄りで打ってみても、遜色ないくらいのいい球が打てました。


むしろ、トゥ寄りで集めていくほうがいいかな?と思えるほどでした。


トゥ寄りで打っても、ボールに当たり負けするようなことはありませんでした。



飛距離性能
『飛距離性能』は普通だと思いました。


正直、それほど飛ぶタイプではないと思いますが、この普通なところがいいと思いました。


楽に運んで狙っていけるところが、実戦向きだと思いました。


先ほど『4番と5番の間』という認識をもっていると書きましたが、実際に打ってみると、それよりも確実に上の番手の飛距離性能はもっているように感じました。


昔では、かなり飛ぶユーティリティという認識をもったと思うのですが、今では普通といった表現のほうが合っているような気もします。



操作性
『操作性』は、なかなかいい感じでした。


アイアンのイメージで構えることができ、そのイメージのまま左右に振っていくことができました。


大らかさが勝っているところもあって、大きな曲げ球は打ちづらい感じもしましたが、左右にも同じように対応してくれました。


グースタイプではありますが、強く引っ掛かりやすいという感じはしませんでした。


これくらいの番手や大きさだと、これくらいのグースでちょうどいいのかもしれないな・・・。と思いました。



ヒール側
これまで出会ったスリクソンのアイアン型ユーティリティの中で、一番気に入りました。


その一番の理由は先ほども書きましたが、『アイアン感覚』で構えることができたということです。


バックフェースの膨らみが、ギリギリ見えなかったので、アイアンの感覚で構えることができました。


イメージがボヤけることもなかったですし、集中して打ち続けることができました。



DUNLOP SRIXON ZU65 UTILITY
もう少しバックフェースが膨らんでいたら、おそらく構えたときに目に入っただろうし、そうなると構えづらく感じて好感度もさがってしまっただろう・・・。と思いました。


あがりやすさを追求しながらも、構えやすさをメーカーが追求しているのかもしれません。


『ギリギリの構えやすさ』でした。


このギリギリのところを、メーカーは敢えて狙っているのではないかな?と思いました。



DUNLOP SRIXON ZU65 UTILITY
打感やあがりやすさ・安定性・飛距離性能はどれも特別秀でているということはなく、予想していた通りといいますか、これまでの経験からくるイメージと、ほぼ合致していたように思います。


あっと驚くことはなかったのですが、そこがまたいいと思いました。


ヘッドは少し大きく見えましたが、大味な感じはしませんでした。


イメージも色濃く出すことができました。


こういったところも、これまでの多くのアイアン型ユーリティには見られなかった魅力のひとつです。



DUNLOP SRIXON ZU65 UTILITY
構えたときにとてもいい印象をもつことができ、実際に打ってみても、易しく感じました。


余計な雑味といいますか、感覚を邪魔するものが無く、クリアな感じで打つことができたので、とても実戦的なクラブだと思いました。



DUNLOP SRIXON ZU65 UTILITY
この26度というロフトのユーティリティを、私は今必要としていないので、もし機会があれば違うロフトでも試してみたいと思いました。


おそらく今日と同じような好印象をもつことができるだろうな・・・。と思いました。


                         
        

                         

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