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2016年08月16日
ダンロップ スリクソン Z765 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ダンロップ スリクソン Z765 ドライバー です。

シャフトは Miyazaki Kaula MIZU 6 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は61g、トルクは3.4、キックポイントは中調子、クラブ総重量は316g です。

とてもカッコいい、スリクソンのニュードライバーです。
先日、アイアンのニューモデルに出会ったので、ドライバーに出会うことを心待ちにしていました。
今日は念願叶って、とても嬉しく思います。

これまでのモデルとは変わった感じのデザインです。
このデザインにも、大きな意味があるのだと思います。
ディープというよりは、シャローな印象をもちました。
スリクソンドライバーのイメージカラーといってもいいと思うのですが、黒がとてもいい雰囲気を醸し出していました。

ソールには、小さなウェイトがひとつだけ配置されていました。
控えめな感じのウェイトです。

ネックの長さは、やや短めに見えますが、今のドライバーの中では平均的といえるような気もします。

ネックには調整システムが搭載されていました。
これまでのモデルと共通するところです。
ウェイトが配置されていたり、調整機能が搭載されていたりしますが、とてもすっきり見えるのがいいな・・・。と思いました。
スリクソンらしいセンスの良いデザインです。
前のモデルも黒くてシブいデザインでしたが、今回は少し柔らかそうといいますか柔和な感じがしました。

ソールには段差のようなものがありました。
とても珍しいですが、スリクソンのクラブなので、おそらく何らかの意味があるのだろう・・・。と思いました。
今はソールに溝のあるドライバーやFWが増えてきましたが、そういうところの後追いをしないのが、ダンロップらしいところだと思います。
プロギアのDUOが大ヒットして、カーボンコンポジットを各メーカーが採用しても、ずっと『フルチタン』にこだわっていたダンロップは凄いと思いましたし、メーカーとしてもプライドを感じました。

シャローバックタイプです。
よく見られる形状です。
こうして見ると、アスリートモデルというよりはイージー系に見えますが、この親しみやすそうな形状も、メーカーの狙いのような気がします。

とてもいい顔をしていました。
スリクソンらしい顔です。
ヘッドも大きく見えました。
『フルサイズ(460)』に見えたのですが、そうではないと訊きました。
シャローにしているから、大きく見えるのかもしれない・・・。と思いました。

このオリジナルグリップは、まずまずでした。
最近は色々なパターンのグリップが多くなりましたが、このドライバーのグリップはとてもシンプルです。
私はこのままでもいいと思いましたが、最近のグリップの進化を体感しておられる方には、やや物足りない感じがするかもしれません。
今はグリップにもこだわるメーカーが増えてきましたが、スリクソンは今後どうするのでしょうか?
少し『肉薄』のグリップだと思いました。
もう少し肉厚感があると、ヘッドの効きなども違って感じられるような気がしました。
しかし、このままでも全く不満はありません。

フェース面もシンプルで美しいです。
この数年のモデルに出会ってきて、スリクソンのドライバーのフェース面は『溝が無い』というイメージもありましたが、このドライバーは溝がありました。
これまでとは違う設計がされているのだと思います。
725から745はマイナーチェンジで、今回は『フルモデルチェンジ』ということなのでしょうか?

素振りをしてみても、いい感じです。
シャフトは結構走る感じがしますが、タイミングもすぐに合いました。
他のメーカーのシャフトにするのではなく、この『MIYAZAKI』を選んで欲しい・・・。というメーカーからの強いメッセージが込められているように感じました。
黒いヘッドとシャフトのオレンジという『色の相性』もいいと思いました。

ボールを前にして構えてみると、いい感じでした。
スリクソンのドライバーなので、構えやすいのは当たり前といえば当たり前なのですが、こうして実際に構えてみると、何ともいえない安心感があります。
ヘッドも大きく見えて、大らかさを感じました。
やはり『フルサイズ』に見えました。
変なクセが無いので、方向性への不安は全くありませんでした。
何となくお尻(ヘッド後方)が重そうだな・・・。と思いました。
フェース面が見えすぎることは無かったのですが、高い弾道をイメージしました。
試打を開始しました。

『打感』はとても良いです。
『球当たり』がきつくなく、ソフトなフィーリングでした。
フェースがボールを強く弾く感じがありました。
何となくですが、『バネ』のような印象をもちました。
ヘッド全体が『バネの塊』のような印象をもつくらい、ボールを強く弾き飛ばす感じがしました。

音もちょうどいいです。
ダンロップのクラブなので、音がいいのも予想していました。
この心地良い音が、さらにショットの精度を高めてくれそうです。

球はあがりやすくて、タフな印象はありませんでした。
しっかりとキャリーを稼いでいくことができました。
あがりやすいのですが、高くあがって吹き上がるということはなく、しっかりと前に進んでくれました。
打つ前は『高弾道』を予想していたのですが、実際は高くあがりすぎないので好感がもてました。
しっかりと叩くことができました。

『安定性』も、いい感じでした。
シビアさは感じませんでした。
実際に打ち比べてみないと詳しいことは分かりませんが、おそらく前のモデル(Z745)よりも、大らかさが増しているのではないでしょうか?
尖った性格ではなく、とても『丸い性格』だと思いました。

飛距離性能も、いい感じでした。
スリクソンらしい、レベルの高さを感じました。
何といっても弾きの強さを感じました。
パワフルな弾道です。
高さも適度に抑えられていて、推進力が強いです。
ボールへの『力の伝わり』もいい感じでした。
効率よく伝わっている感じがしました。
スリクソンのドライバーなので飛距離に関して、最初からハードルが上がってしまうのは仕方のないことだと思うのですが、それでもしっかりとその期待に応えてくれました。

『操作性』は、なかなかいい感じでした。
大らかさのほうが感じられたのですが、左右へも曲げることは容易でした。
私の好きな『ちょいスラ』『ちょいフック』が打ちやすくて、すぐにでもコースで使ってみたいな・・・。と思いました。
左右に大きく曲げるというよりは、小さな幅で勝負していくタイプのドライバーだと思いました。
操作性を邪魔しない大らかさがあると思いました。

特に欠点の見られない、バランスの良さが際立ったドライバーだと思いました。
全体的にすごく良くまとまっているな・・・。と思いました。

構えやすさや打感・音・飛距離などもスリクソンらしい良さがあるのですが、一番印象に残ったのは『易しさ』です。
親しみやすさがありますし、敷居はそれほど高くないと思いました。
前のモデルよりも確実に『易しさ』が進化している感じがします。

ヒッター向けであることは間違いないのですが、ヒッターの方が気にする『方向性』と『あがりやすさ』『吹き上がりにくさ』がいい感じになるよう設計されているドライバーだと思いました。
メーカーの緻密な研究が感じられます。
叩けるタイプだけど、決してハード過ぎない。
易しさが感じられるけど、決して頼りないドライバーではない。
そんな印象をもちました。

スリクソンはずっと『三兄弟』が続いているので、他のモデルも気になります。
このドライバーよりもさらに大らかさが増したモデルがあるのか、そしてハードなモデルがあるのか分かりませんが、ワクワクします。
今年もスリクソンは旋風を巻き起こしそうな予感がします。
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