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2016年08月05日
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ヤマハ インプレス UD+2 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブはヤマハ インプレス UD+2 アイアン の7番 です。

シャフトは N.S.PRO ZELOS7 です。
ロフトは26度、クラブ長さは37.75インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は74g、バランスはD0、キックポイントは先調子、クラブ総重量は380g です。

ヤマハインプレスのラージサイズアイアンです。
以前にも同じようなアイアンに出会ったことがあるので、コンセプトは大体分かっているつもりなのですが、改めて見ると凄いな・・・。と思いました。

かなり個性的な形状です。
アイアンというカテゴリーに入りながら、他の部分も追求しているように見えます。
最近は、このようにクラブが『ボーダーレス化』してきたような気もします。

かなり彫りが深くて、色々な工夫が見られます。
機能性を感じさせますが、チープさはありませんでした。
こういったところがヤマハらしいと思いました。

超・ワイドソールです。
最初から予想していましたが、改めてみると、その広さに驚かされてしまいます。
バックフェースの部分の膨らみは後から付け足しているように見えました。

その部分には『FRIC OFF SOLE』という文字がありました。
埋め込みではないソールということでいいのでしょうか?
メーカーの工夫と自信が感じられます。
ここの部分が、このアイアンの『肝(きも)』といえるところではないのかな?と思いました。

ネックは短めですが、しっかりと長さがキープされていました。
スラッとしたタイプではなく、『寸胴』に近いタイプです。
グースタイプであることも分かりました。

フェース面にミーリングはありませんでした。
やはり、アイアンには必要ないということなのでしょうか?
ノーマルなフェース面だと思いましたが、2本の白い線がよく目立っていました。
構えやすさにも気を配っているようです。
私はこの白い線の必要性を感じていないのですが、この白い線があったほうがターゲットにしっかりと構えることができるという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
それが1本ではなく2本もあるので、その効果がさらに強まっているのかもしれません。

トップラインは、やや厚めでしたが、違和感があるほどではありませんでした。
普通に構えることができるだろうな・・・。と思いました。

このオリジナルグリップはラバータイプで、とてもいいフィーリングです。
最近のグリップによく見られるのですが、このグリップも場所によって、色々とパターンが違っていました。
これは『飛距離』というよりも、『滑りにくさ』が強化されているのではないかな?と思いました。
ルールの範囲内で、優れた機能をもたせてくれるのは、とてもありがたいことです。

ボールを前にして構えてみると、予想していたよりも好感がもてました。
もっと強いクセがあるのかと思っていましたが、そうでもありませんでした。
ラージサイズではありますが、それ以外に苦手に感じるところはありませんでした。
グースも利いていますが、強すぎないので、普通に対応していけるだろう・・・。と思いました。
面長タイプなので、インパクトの時に、少し『当たり負け』してしまうのではないかな?と思えるところがあったのですが、特に不満はありませんでした。
こういうタイプのアイアンの中では、好感のもてるほうだと思いました。
以前試打したモデルよりは、明らかにこちらのほうが構えやすさがアップしていると思いました。
色々なところがパワーアップされていると思うのですが、今のところ『構えやすさ』が一番の改善点だと思いました。
試打を開始しました。

『打感』は、まずまずでした。
しっかり感と、柔らかさの両方が混在しているように感じました。
ボールがフェースに『ふんわり』と乗るというよりは、明らかに弾く感じのほうが強いです。
はっきりとした『弾き系』アイアンです。
このような打感に好感をもたれる方も多いのではないでしょうか?

『音』は結構大きめでした。
アイアンの中では、かなり大きいほうだと思います。
こういったところがアイアンらしからぬところだと思いました。
バーンと弾く感じの音です。
大きめではありますが、苦手に感じることはありませんでした。

球はとてもあがりやすいです。
何の工夫も要らないといったら大袈裟かもしれませんが、普通に球を拾っていく感じで、球は充分過ぎるほど上がってくれました。
あがりやすくなるように、色々な工夫がされているのだと思います。
『横からはらう』イメージでボールを運んでいきたい方には、とても易しく感じられるのではないでしょうか?
弾道も高いです。
スピンというよりは高さで止めていくタイプだろう・・・。と思いました。

『安定性』も高いです。
スイートエリアも『最大級』といっていいほど広く感じます。
構えたときに当たり負けしてしまうのでは?と思っていたのですが、そうでもありませんでした。
打点のブレにも、かなり寛容だと思いました。
『大らか』というよりも、いい意味で『鈍感』と思えるほどの易しさを感じました。

『飛距離性能』はかなり優れていました。
これまでも同様のタイプを試打しているので、予想はしていたのですが、やはり凄いな・・・。と思いました。
7番アイアンとしては『規格外』の飛び性能をもっています。
このアイアンの長所は色々とありますが、明らかに飛距離に特化したアイアンといっていいと思います。

アイアンというよりはユーティリティに近いイメージをもちました。
アイアンは距離を刻む物ではなく、易しく飛ばす物といった主張をしているようです。
このアイアンは『7番』ですが、『6番』や『5番』になると、どのような飛びになるのだろう?と思いました。
本数制限があるので、ひょっとしたらユーティリティやFWを入れる本数も少なくなってしまうのではないかな?と思いました。

元々アイアンのロフトピッチは『4度』が原則といいますか、基本だと思いますし、番手を変えることによって『10~15ヤード』くらい距離が変わっていくのが自然だと思うのですが、このアイアンの場合どうなるのだろう?と思いました。
おそらく、かなりの幅があるだろう・・・。と思いました。
飛ぶ代わりに、距離の打ち分けが難しくなるだろう・・・。と思いました。
そして、その額面通り打てるとは限らないような気もしました。

『操作性』という点では、ちょっと苦戦しました。
なかなか思うような球が打てませんでした。
かなりオートマチック性が高いと思いました。
細工をするタイプではなく、クラブに任せていくのが自然だと思いました。

このアイアンは単体ではなくセットですが、この7番でこれだけ凄いのだから、番手を選んで1本ないし2本をバッグに入れておくのも有効ではないかな?と思いました。
ユーティリティ代わりに使っていけると思いました。
200ヤード前後がとても易しくなるだろう・・・。と思いました。

このアイアンの最大の長所は何といっても『飛距離性能』です。
今は距離のでるアイアンがたくさんありますが、ここまで特化したものはあまり無いように思います。
アイアンに飛距離を第一に求めておられる方には、是非試していただきたいと思いました。

先ほども書きましたが、構えやすさが向上しているのがいいと思いました。
かなり個性的なアイアンだとは思うのですが、変な個性といいますかクセのようなものはあまり感じませんでした。
私の中でのストライクゾーンからは外れてはいるのですが、強い苦手意識のようなものは芽生えませんでした。

このようなアイアンに出会うと、クラブも『個性の時代』に入ったんだな・・・。と思います。
同じようなクラブがたくさんある今、このようなはっきりとした性格のクラブがユーザーのハートをキャッチするのかもしれません。
人によって、かなり好みが分かれるとは思いますが、このアイアンの個性に魅力を感じられる方には、とても頼もしい相棒になってくれるのではないでしょうか?
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