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2016年08月01日
プロギア RS TITAN FACE アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは プロギア RS TITAN FACE アイアン の7番です。

シャフトは N.S.PRO です。
ロフトは30度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはM-40 SR、シャフト重量は84g です。

機能性を感じさせながらも、とても美しい仕上がりになっています。
易しそうな印象がありますが、それが強調されていないのがいいです。

オーソドックスな形のポケキャビといったところでしょうか?
奇をてらったところは見られません。

彫りの深さはまずまずです。
バックフェース部分がプクッと膨れていないところがとてもいいです。

ソール幅はノーマルな感じです。
ワイドという感じはしませんでした。

しかし、ソールにウェイトが配置されているのが分かりました。
ソールを広くし過ぎず、ウェイトを組み込むことによって、低重心が実現できているのだと思います。
メーカーの心遣いが感じられます。

リーディングエッジとトレーリングエッジの丸みが強調されていました。
抜けの良さにもこだわっているようです。
最近は、このようなタイプのアイアンが多くなりました。

ネックはやや短めです。
細いというよりは、やや太めで『寸胴タイプ』に近いです。
グースの効きが分かりましたが、それほどきつくないので好感がもてました。

トップラインは少し厚めでしたが、気になるほどではありませんでした。

フェース面にミーリングはありませんでした。
名前の通り、チタンフェースなのだということが、こうして見ているだけで分かります。
これまで同様のアイアンにたくさん出会ってきました。
アイアンのボディにチタンを貼り付けたような感じです。
アイアンはワンピース構造が理想ではあるのですが、機能性をもたせるには異材をコンポジットする方法が有効なのだと思います。
昔は大雑把なタイプもありましたが、今ではかなり見た目も良くなってきています。

ボールを前にして構えてみると、予想していたよりもいい印象をもちました。
これまでの経験から、少しクセのある感じかと思っていましたが、それほどでもありませんでした。
普通に構えることができました。
やや大きめのサイズでオフセットも少し利いていますが、苦手意識のようなものは芽生えてきませんでした。
この顔よりも軽量感を警戒しないといけないな・・・。と思いました。
マニュアルタイプではなく、オートマチックタイプの顔をしているので、色々なイメージが色濃く浮かんでくるということはなかったのですが、不安に感じるところはありませんでした。
暴れることなく、無難に打っていけそうな予感がしました。
試打を開始しました。

『打感』は、まずまずでした。
ソフトというよりは、少し『しっかりめ』でしたが、特に問題ないと思いました。
『球の乗り』がいいということはなく、どちらかというとバーンと弾く感じですが、これまでもたくさん経験していますし、このフィーリングはある程度予想していました。

球はあがりやすいです。
タフな感じは全くしません。
ソールのウェイトもよく効いているのでしょうか?
自然に球が浮き上がっていくような印象をもちました。
アイアンをレベルに近いイメージで打っていきたい・・・。という方には、とても易しく感じられるアイアンといえるのではないでしょうか?

『安定性』も高いです。
船でいうと『大船タイプ』といったところでしょうか?
少々の時化には動じない感じがしました。
打点のブレにも寛容で、ほぼ自動的に球を目的地まで運んでくれるタイプです。

『飛距離性能』も優れています。
易しく飛ばしていけるタイプです。
性格が尖っていて、飛んだり飛ばなかったり・・・。ということにはなりにくく、確実に飛ばしてくれる感じがしました。
易しさと飛距離のバランスが取れていると思いました。
あまりゴチャゴチャした感じはなく、すっきりしていますが、見えないところにメーカーの工夫がたくさん組み込まれているのだと思います。

『操作性』は、まずまずでした。
オートマチック感のほうが勝ってしまうので、微妙なコントロールはしづらい感じもしましたが、左右にも同じように対応してくれました。
やや大顔タイプに見えましたが、球が右にすっぽ抜けることもなく、しっかりとつかまえてくれました。
イージー系アイアンの短所を上手く消しているような印象をもちました。

プロギアらしい、機能性と感性のバランスが取れたアイアンだと思いました。
いくら物理的に易しいアイアンでも、構えづらかったり、フィーリングが合わなかったりすると難易度はグッと上がってしまいますが、このアイアンにはそういったことを感じませんでした。
易しいタイプのアイアンですが、感性も犠牲になっていないと思いました。

プロギアは昔から、このようなタイプのアイアンが多いように思います。
『易しさ』とは色々な要素が絡み合っていると思うのですが、その中でも特に重要な『プレイヤーの感性』を大切にしているような気がします。

いくら親しみやすいタイプのアイアンでも、構えづらかったりフィーリングが良くなかったりすると、すぐに球を打つのを止めてしまうこともあるのですが、今日は予定の球数を打ちました。

私がこだわる『アイアンはこれでないと』というところに、このアイアンは外れているので、購入することはないですが、とても面白いアイアンだと思いました。

アイアンは軟鉄にこだわらない方。
軟鉄以外の素材でもいいし、とにかく易しくて変なクセのないアイアンが欲しい・・・。という方には是非試して頂きたいと思いました。
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