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2016年07月20日
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プロギア RS FORGED アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは プロギア RS FORGED アイアン の7番です。

シャフトは N.S.PRO です。
ロフトは32度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはM-43 S、シャフト重量は94g、トルクは1.9、バランスはD1、クラブ総重量は420gです。

PRGRのニューアイアンです。
ニューモデルが登場するのを、ずっと待っていました。
PRGRは、いつも気になっているメーカーのひとつです。
これまでPRGRのクラブを愛用してきて、いい思い出がたくさんあるということもありますし、PRGRは『意味のあるクラブ造り』をしているという印象があるからです。
私の中でのメーカーの『信頼度』や『貢献度』というものがあるのですが、プロギアはとても高いです。
プロギアのクラブは優れた物が多いですし、PRGRによってクラブが進化していったのは事実だと思います。
『先進性』をもったメーカーだと思います。
時代を造ったところもあると思います。

形状はオーソドックスな感じです。
最初、マッスルバックかな?と思いましたが、少し膨らんでいるように見えたので、中空かな?と思いました。
これまでたくさん中空タイプのアイアンやユーティリティを試打してきているので、それと似た雰囲気がありました。

彫りは浅く、マッスルバックのような形状ですが、こうして見てもやはり『中空感』がありました。
アイアンの形状をキープしながら、ユーティリティのようなあがりやすさを追求しているのかな?と思いました。

ソール幅は少し広く見えましたが、今ではノーマルといえるのかもしれません。
トゥからヒールにかけて微妙にカーブしているので、包み込むイメージが出せるのではないかな?と思いました。

リーディングエッジには削りが入っていました。

トレーリングエッジは、それ以上に削りが目立っていました。
最近は、こういうタイプのアイアンが増えてきました。
今のトレンドは『抜けの良さ』でしょうか?
多くのメーカーの共通点といっていいと思います。
昔のアイアンには見られなかった工夫です。

ネックは、やや短めでした。
もっと長いと予想していたのですが、そうではありませんでした。
低重心を感じさせます。

フェース面にミーリングはありませんでした。
ノーマルなフェース面です。

トップラインは、やや厚めでしたが、目立つほどではなく、適度な範囲に収まっています。

このオリジナルグリップは、なかなかいい感じです。
最近は色々なパターンのグリップが増えてきていますが、このグリップはシンプルです。

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じでした。
整った形ですが、それほどシャープさはなく、むしろマイルドな感じの構え感でした。
グースがきついのかな?と思っていたのですが、そうではありませんでした。
逃がすイメージも出しやすいです。
小顔というタイプではないですが、大顔ではないので、ボールとの大きさの相性もいいと思いました。
リラックスして構えることができました。
試打を開始しました。

『打感』は、なかなかいい感じでした。
適度なソフト感がありました。
しかし、実際に球を打ってみて、やはり中空ではないかな?と思いました。
『無垢』といいますか、中味がギュッと詰まってはいないように感じられました。
マッスルバックやハーフキャビティの『詰まったフィーリング』とは、ちょっと違うな・・・。と思いました。
『厚みで押していける』タイプではないと思いました。
これまでの経験から、そのように感じました。
何といったらいいでしょうか?
独特の『振動数』だな・・・。と思いました。
『フェースの振動数』を感じました。
普通、振動数というと、シャフトの硬さを表す目安となるものですが、ヘッド(フェース)にもインパクトの時の振動数があると思っています。
マッスルバックやハーフキャビティのような厚みのあるアイアンだと、その振動の幅が小さいといいますか、きめ細かくて速い感じがします。
対して、薄いタイプのアイアンはペチャッとした打感が多いですし、振動といいますか、揺れの幅が大きいように感じることがあります。
このアイアンは、それに近い打感でした。
それはあくまでも私の感覚的なことに過ぎないのですが・・・。
最初に予想していた打感とは違いますが、好感がもてました。

『球のあがりやすさ』は、なかなかいい感じでした。
見た目より、あがりやすいアイアンだな・・・。と思いました。
こういったところが、プロギアのクラブのいいところだと思います。
見た目の良さを維持しつつも、易しさも兼ね備えているという感じがしました。

『安定性』という点では、どちらかといえば正直なタイプだと思います。
寛容さは、それほど大きくないと思いました。
見た目の印象と、ある程度同じでした。

『飛距離性能』は、それほど飛びを求めているタイプではないと思いました。
標準的という感じがしますが、今は飛び系アイアンが多いので、飛ばないほうといえるのかもしれません。
アスリートモデルらしい見た目ですが、その見た目通りの飛距離性能だと思いました。
『飛びすぎない易しさ』といったらいいでしょうか?
まとめやすい感じがしました。

『操作性』は良いです。
左右に、いい感じで対応してくれました。
クセのようなものは無く、ニュートラルな印象をもちました。

カッコ良さと易しさのバランスが取れているアイアンだと思いました。
球もあがりやすく、タフな印象はありませんでした。

試打しながらずっと、『アイアン9割・ユーティリティ1割』という印象をもっていました。
そういった意味での『ハイブリッド』的なところを感じました。

もちろん、実際はアイアンの要素が圧倒的に強いのですが、そう感じるくらい、このアイアンが見た目以上に易しく仕上がっていると思いました。
マッスルバックのような外見でありながら難しすぎず、親しみやすさも兼ね備えていると思いました。

PRGRは同時に複数のモデルを発表してくるので、他のクラブもどのようなタイプなのか、とても楽しみです。
見とれてしまうようなマッスルバックやハーフキャビティも登場するのでしょうか?

プロギアは、アイアンよりはドライバーやFW・UTが得意という印象がありますが、このアイアンはカッコ良さと易しさのバランスが取れているのでいいな・・・。と思いました。
見た目は難しそうに見えるかもしれませんが、実際は易しさも充分兼ね備えているので、敬遠すべきアイアンではないと思いました。

フルキャビティやポケットタイプのアイアンではなく、マッスルバックやハーフキャビティのような外観の美しさをもちながら、神経質なタイプではなく、大らかさも持っていて欲しい・・・。という方には、是非試していただきたいと思いました。
見た目の印象以上に易しいな・・・。と感じられる方も、結構いらっしゃるのではないでしょうか?

シンプルな外見ですが、見えないところにメーカーの様々な工夫がされているのだと思います。
こういった細かいところまで技術が行き届いているのも、日本メーカーの特長だと思いました。
今年もプロギアから、いいクラブがたくさん出てくるような予感がしました。
このアイアンは好感がもてたので、また何度でも試打してみたいです。
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