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2016年06月08日
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クリーブランド RTX F-FORGED ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド RTX F-FORGED ウェッジ です。

シャフトは N.S. PRO 950GH です。
ロフトは56度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は96g、キックポイントは中調子、クラブ総重量は449g です。

クリーブランドの新しいウェッジです。
クリーブランドのウェッジは昔から馴染みがあるので、ニューモデルに出会うとワクワクします。
今は各メーカー、ウェッジに力を入れていますし、大手だけでなく様々なメーカーからウェッジが発売されています。
クリーブランドは老舗メーカーといっていいと思います。

全体的に丸っこくて、易しさを感じさせます。
シャープな感じはあまりありませんが、このようなタイプのウェッジもよく見かけるようになりました。

このウェッジの特徴は何といっても、この凹みです。
とても珍しいです。
今はキャビティタイプのウェッジも増えてきましたし、メーカーによって、様々な形状が見られるようになりました。
ヒール側が凹んでいるということは、トゥ側に重量をもっていって、重心距離を少し長くしているのかな?と思いました。

ソール幅は広いです。
これまでのクリーブランドのウェッジの中でも、広いほうだと思います。
ワイドソールを好まれる方には、頼もしい幅といえるのではないでしょうか?
こうして見ていると、バンカー内で砂をパンパン弾くイメージが出てきました。
砂を『切る』というよりは、『弾く』というイメージを持ちやすいソール形状と幅だな・・・。と思いました。

ネックは少し短めです。
ウェッジとしては短く感じますし、もうちょっと長さが欲しいところですが、これにもメーカーの緻密な計算がされているのだと思います。
上から潰し気味にいくよりも、少し横から入れて拾っていくタイプのウェッジなのかな?と思いました。

バンスもかなり利いています。
最近はハイバンスウェッジの人気が高いですし、よく見かけるようになりましたが、それらと比べても、このウェッジはかなりバンスが利いているように見えました。

トップラインの厚さは、平均的でした。
それほど厚いという印象はなく、普通に構えられそうだな・・・。と思いました。
トップラインが厚すぎたり、丸みが強すぎたりすると、構えたときにイメージが少し出にくいときもあるのですが、これくらいなら全く問題ないだろう・・・。と思いました。

このオリジナルグリップは、いい感じです。
クリーブランドはベルベットタイプのイメージが強いですが、このグリップはまた新しいタイプです。
ベルベットのようなしっとり感とはちょっと違うのですが、ソフトなフィーリングで好感がもてました。
私はツアーベルベットが一番好きなのですが、それでもこのグリップはしばらくの間使ってみてもいいかな・・・。と思えるほどでした。

フェース面にはミーリングがありました。
はっきりしていて、よく目立っています。
クリーブランドらしい、ハイテクを感じさせるミーリングです。
今は色々なミーリングがありますが、このミーリングを見ているだけで、クリーブランドのウェッジだと分かります。

スコアラインの無い、このトゥ側にも溝のようなものがありました。
スコアラインにあるミーリングとは全く違うタイプで、何本かの線が弧を描いているようでした。
これにも、何か意味があるのでしょうか?
こういったところはとても珍しいです。

ボールを前にして構えてみると、これまでのクリーブランドのウェッジとはちょっと違うな・・・。と思いました。
『ティアドロップ型の本家』ともいえるクリーブランドのウェッジとは違う、丸型に近い印象をもちました。
グースも利いていました。
グースがきつすぎることはなかったのですが、よく目立っていました。
今の主流といっていい顔だと思います。
多くのニーズに応えているのだと思います。
ダンロップ傘下になって『洋顔』ではなく、『和顔』に近い感じで開発されているのかもしれない・・・。と思いました。
グースは利いていますが、ヘッドは大きすぎないので、ボールとのバランスはとれているように感じました。
少しダフりそうなので、まずはそこに気をつけていこう・・・。と思いました。
フェース面にミーリングがありますが、こうして構えたときにそれが邪魔に感じないところに好感がもてました。
これまでミーリングのあるウェッジを構えてみて、そのミーリングがあまりにも目立ちすぎていて、イメージが出しづらい・・・。ということも何度かあったのですが、このウェッジではそういったマイナス要素はなかったので、さすがクリーブランドだな・・・。と思いました。
長所が逆に短所にもなってしまうこともありますが、そういったことが無いのがいいな・・・。と思いました。

開きやすさはまずまずでした。
今はハイバンスなタイプでも、バンスがあまり邪魔をせずに開きやすい物も多くなってきましたが、このウェッジはちょっと違うかな?と思いました。
あまり開いて使うタイプではないように感じました。
開きづらいタイプではないですが、極端なことはしないほうがいい・・・。と、直感しました。
色々な細工をするイメージが湧いてこなかったので、まずはおとなしく無難な感じで打っていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで好感がもてました。
すごくソフトというよりは、少ししっかりとした感じもあったのですが、好感のもてる打感です。
この打感なら距離感も出していけそうだな・・・。と思いました。

スピン性能は高いです。
クリーブランドらしい、レベルの高さです。
ボールがよく止まってくれました。
スピンが効きすぎたり、逆に滑って効きが弱かったり・・・。ということにはなりにくいように感じました。
ミーリングがよく効いているのでしょうか?
安定して高いスピン性能を発揮してくれるので、『スピンの優等生』という印象をもちました。

『球の拾いやすさ』は、まずまずでした。
私はもう少しグースの効きが弱いほうが好きなのですが、拾いづらいというほどでもありませんでした。
私なりにちょっと工夫が必要なのですが、球を拾うことができました。
グースタイプの大きな利点のひとつといっていいと思うのですが、少し低めに出していけるので、易しく感じられる方も多いのではないでしょうか?
優しく大きめに振って『フワッと』上げていくよりは、少しカツンといれてスピンを効かせるほうが好きだ・・・。という方には、とても親しみやすいウェッジだと思います。

『安定性』も、ウェッジの中では高いほうだと思います。
シビアさは感じませんでした。
ソールの広さやバンスの効きも、易しさにつながっているような気がします。
よく滑ってくれるので、『点』ではなく『線』でボールを拾って運んでいけるウェッジだと思いました。

『距離感』は、最初の何球かは少し合いづらいところがあったのですが、すぐに修正できました。
球を拾うことに意識が集中し過ぎていたのかもしれません。
出球のイメージをいつもより少し低く、そして手前に落とす感じでちょうど距離感が合ってきました。

『操作性』はまずまずでした。
どちらかというと、細工をするタイプというよりは、寛容さで勝負するタイプなのかな?と思いました。
オートマチック的な感じがしました。

これまでのクリーブランドにはない、様々な工夫が感じられましたし、幅広い層に対応しているウェッジだな・・・。と思いました。
マニュアルタイプのイメージが強いクリーブランドのウェッジの中で、画期的なオートマチックタイプといっていいような気がします。

グースタイプではありますが、きつすぎないので扱いやすい・・・。と感じられる方も多いのではないでしょうか?
ワイドソールでバンスも効いているので、バンカーが苦手な方にも適しているのではないかな?と思いました。
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