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2016年05月22日
アキラプロダクツ PROTOTYPE アイアン KS-601FH

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは アキラプロダクツ PROTOTYPE アイアン KS-601FH の7番 です。

シャフトは N.S.PRO MODUS3 TOUR 120 です。
ロフトは30度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、キックポイントは元調子 です。

とてもカッコいいキャビティアイアンです。
アキラらしい、シブいデザインです。
派手さは無く、おとなしめのデザインですが、そこがまたいいです。
飽きること無く、ずっと使っていけそうです。

形状はオーソドックスで好感がもてます。
プロトタイプの名にふさわしい、無駄のないデザインです。
昔からアキラのアイアンやウェッジには優れた物が多い印象があるのですが、このアイアンもすごくいい雰囲気が伝わってきました。

彫りの深さは、それほどありません。
プロトタイプらしく、浅くなっています。
易しさを感じさせながらも、シャープさがあるので、とても構えやすいだろうな・・・。と思いました。
ポケキャビの中では彫りの浅い、ハーフキャビティっぽいアイアンです。

ソール幅は、ややワイドです。
今はワイド系が多いので、それらと比べると少し狭いと思うのですが、全体的に見ると少しワイドなタイプだと思います。

ネックの長さは、今のアイアンの中でも標準的です。

トップラインは少し厚めでした。

リーディングエッジは削られていました。
今のアイアンの特徴といえると思います。
とても滑らかに削られているので、丁寧さが感じられました。
雑な感じは全くしません。

フェース面にミーリングはありませんでした。

しかし、バックフェースには細かい溝がありました。
性能的にはおそらく関係ないと思うのですが、とても丁寧で美しい作りになっているな・・・。と思いました。
とても美しいので、目の保養ができました。

ボールを前にして構えてみると、好感がもてました。
構えやすいです。
グースタイプかと思っていたのですが、そんなことはありませんでした。
ラインもイメージしやすいです。
ただ、フェース面の『見え具合』が7番アイアンではなく、確実に一番手くらい立っているように見えたのですが、今はこれがもう常識のようになっているところもあるので、あまり気にしないようにしよう・・・。と思います。
自分が今、何番のアイアンを持っているのかということを意識しないようにしました。
最新のアイアンですが、どことなくクラシカルな雰囲気もあって、安心感がありました。
試打を開始しました。

『打感』は良いです。
すごくソフトでくっつく感じ・・・。というフィーリングとは違うのですが、好感がもてました。
柔らかいというよりはしっかりめですが、硬くなくボールを運ぶイメージが出せました。
このアイアンの外観に見合うフィーリングだな・・・。と思いました。

『球のあがりやすさ』は、なかなかいい感じです。
ポケットタイプらしい易しさがありました。
重心は浅くなく、かといって深すぎない適度なところに収まっているように感じました。
どうしても球が浮いてしまう・・・。というのではなく、しっかり打っていける感じがしたので、好感がもてました。
タフ過ぎるアイアンではないですが、明らかにヒッター向けのアイアンだと思います。

『安定性』という点では、まずまずだと思いました。
易しさを感じるのですが、どこで打っても真っ直ぐいくとか、曲がりにくい・・・。という感じはしませんでした。
シビアなタイプだとは思いませんでしたが、『易しさ』をウリにしてはいないと思いました。

『飛距離性能』は、なかなか優れていると思いましたが、今のアイアンの中では比較的平均レベルといったところでしょうか?
特に驚くことはありませんでした。
アイアンに飛びを最優先に考えてはいないけど、そこそこ稼いで欲しい・・・。という方には合いやすいように思います。

『操作性』はまずまずでした。
易しさを感じながらも、決して反応の鈍いタイプではありませんでした。
フック・スライスどちらも易しく打てました。
マッスルバックのような反応の鋭さ・曲がりの大きさは感じなかったのですが、左右同じように対応してくれたので、実戦向きだと思いました。

全ての項目で、ちょうどいい『さじ加減』ができているアイアンだと思いました。
『打感』『あがりやすさ』『飛距離』『操作性』・・・。
どれかひとつが大きく突出しているのではなく、全てバランスが取れているように感じました。
マニュアルタイプらしいところもありながら、オートマチックタイプのような易しさも感じました。

易しさと構えやすさのバランスがいいので、MP-55のライバルになり得るアイアンだな・・・。と思いました。
いい印象が残りました。

軟鉄の風合いが感じられなかったのですが、尋ねてみるとやはり軟鉄ではないとのことでした。
軟鉄であれば、もっと好感度も上がったと思いますが、これはあくまでも私の好みの問題なので、このままで充分だという方もいらっしゃると思います。

昔の『プロトタイプ』と名の付くアイアンの殆どはプロモデルで敷居の高い物が多かったのですが、今は全然違います。
プロモデル自体が易しくなったということもあると思いますし、その流れに沿ってプロトタイプも親しみやすいものが増えてきました。

プロトタイプということなので、『限定発売』なのかな?と思いましたが、そうではないようです。
通常モデルと同じように購入することができるのだと聞きました。

アイアンらしい構えやすさは絶対譲れないけど、難しすぎずできれば易しさも感じられるアイアンが欲しい・・・。という方には是非試していただきたいと思いました。
私は軟鉄アイアンでゴルフを始めてきましたし、これからもずっと軟鉄アイアンにこだわると思います。
それは打感ということもありますし、調整しやすいというところもあります。
またそれ以外にも、これまで培ってきた経験を、これから先も活かしていきたいという思いがあるからなのかもしれません。
なので、私がこのアイアンを購入することはないですが、いい印象は残りました。
軟鉄以外にも、アイアンに適した素材がたくさんあるのだと改めて思いました。

アキラのアイアンはシブくてカッコいいという印象があるのですが、このアイアンもそんな感じがしました。
最初パッと見たときは『易しさ重視』のアイアンかな?と思うところもあったのですが、決してそんなことはなく、全ての要素がバランスよく絡み合っていて扱いやすい印象をもてました。
とても楽しい試打ができました。
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