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2016年05月17日
jBEAM BM-FORGED ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは JBEAM BM-FORGED ウェッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールドツアーイシューです。
ロフトは58度、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。

初めて出会った、JBEAMのウェッジです。
ドライバーやFWのイメージが強いですが、昨年素晴らしいアイアンに出会ったので、ウェッジにも期待がもてそうだな・・・。と思いました。

軟鉄の質感が美しいウェッジです。
形状もオーソドックスです。

ソール幅はSWとしてはノーマルな感じです。
最近はワイドソールが増えてきましたが、このウェッジはそれほど広いという感じはしませんでした。

ソールにも、微妙に削りが入っていました。
特にトレーリングエッジの丸みが目立っていました。
トゥ側とヒール側が大きく削られているのが分かりました。
『人の手』というよりは『機械』を感じさせる削りです。
均一性がありました。

ネックの長さは、まずまずでした。
ウェッジなので、もうちょっと長さが欲しいな・・・。と思うところはあったのですが、特に気になるほどではありませんでした。

トップラインの幅は標準です。
適度にシャープさがあるので、好感がもてました。

なかなかいい顔をしています。
初めて手にするJBEAMのウェッジなので、どうかな?と思っていたのですが、他のメーカーのウェッジと遜色ない顔をしていました。
私はグースタイプよりも、ストレートタイプのほうが好きなので、易しそうな印象を受けました。

スコアラインの間隔が狭くて、数が多いです。
キャロウェイのアイアンを思い出しました。
数を数えてみると、ちょうど『20本』ありました。
ウェッジによっては『15本』の場合もありますし、『17本』もあります。
数が多かったり間隔が狭かったりするほうが、スピンが効きやすいとは単純にいえないような気もするのですが、このスコアラインにも、大きな理由があるのだと思います。
この間隔の狭さと数の多さは印象に残りました。

フェース面にはミーリングがありました。
近くでよく見ないと分からないような細かなミーリングではなく、はっきりしていました。
『大きな円を描くようなミーリング』といったらいいでしょうか?
これまでも、同様のミーリングを目にしたことがあります。

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じでした。
SWとしては少し大きく見えたのですが、特に違和感はありませんでした。
軟鉄ウェッジの特長のひとつといっていいと思うのですが、見るからに柔らかそうな雰囲気が伝わってきます。
柔らかくソーッとターゲットまで運ぶイメージが出せます。
『賑やかに』ではなく、『静かに』寄せていくイメージが出せました。

フェースを開きやすいです。
構えたときに、スコアラインの数やミーリングは気になりませんでした。
今日は天気が良くて、日光を反射することもありましたが、眩しくて構えづらい・・・。ということはありませんでした。
実戦でも、『太陽の位置』が気にならないウェッジだな・・・。と思いました。
好感がもてました。
試打を開始しました。

『打感』は良いです。
ソフトでありながら、球への食いつき感があって、押し込んでいけるフィーリングです。
『球持ち』のいいウェッジです。
今はアイアンもドライバーやFWのように『弾き』が良くて飛距離性能に長けている物を見かけるようになりましたが、いずれウェッジもそのようになるのかな?と思いました。
飛距離最優先のウェッジが発売されるかもしれません。
もし、そうなったら、かなりスコアメイクに苦労するだろうな・・・。と思いました。

スピン性能は高いです。
フェース面を見たときに、スピン性能にも期待できそうだと思っていたのですが、その期待通りでした。
ボールがよく止まりました。
『食いつきの良さ』と『押し』の両方で止めていける感じです。
ミーリングが適度にボールにコンタクトしてくれている感じがしました。
フェース面が仕事をしてくれるウェッジです。
このスピン性能の高さは、スコアラインの数や間隔よりも、ミーリングが大きく影響しているのではないかな?と思いました。

球も拾いやすくて易しいです。
出球の高さも、イメージ通りでした。
右の掌(てのひら)で、ボールを優しく包み込んで運ぶイメージが出せました。
よく止まってくれるので、ランよりもキャリーを意識することができました。

『安定性』という点では、平均的だと思います。
ラインも出しやすくて、難しく感じるところはありませんでした。

距離感も最初から合いました。
タッチもそうですし、出球のイメージが出しやすいので、必然的に距離感が合います。
よく止まるので、結構突っ込んでいけるところが気に入りました。
止まることを信じることができ、キャリーで勝負していけるウェッジだな・・・。と思いました。
守りたいときにも活躍してくれそうですが、アグレッシブに攻めていきたいときにも、心強く感じるだろうな・・・。と思いました。

『操作性』は高いです。
ヘッドの据わりがいいので、ロブ系のショットも打ちやすいです。
少ない段階のバリエーションではなく、細かく調整して運んでいける感じがしました。
『有段階の操作感』ではなく、『無段階の操作感』といったらいいでしょうか?
より細かく調整できる感じがしました。

JBEAMはドライバーの性能がとても高いので、そのイメージが強いですが、このウェッジも好感がもてました。
今はハイレベルなウェッジがたくさんありますが、それらと比べても全く見劣りしません。
むしろ、いい印象が残りました。

全体的にはオーソドックスで、まとまっている感じがしましたが、所々スパイスが利いているようにも感じました。

ワイドソールでハイバンスを好まれる方は、ちょっと難しく感じられるかもしれません。
グースタイプを好まれる方にも合いづらいところがあるかもしれません。

それほど小顔感はなく、やや大きく見えたのですが、オートマチック系というよりは、明らかにマニュアル系といっていいと思います。
クラブの易しさを最大限利用して、自動的に寄せるのではなく、色々とワザを使って寄せたり、直接カップインを狙ったりするのに適したウェッジだと思います。

『開きやすさ』と『抜けの良さ』『スピンの高さ(止めやすさ)』が印象に残りました。
今日は練習場のマットの上からでしたが、また試打することができたら次は是非アプローチグリーンやバンカーでも試してみたいと思いました。
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