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2016年05月13日
ブリヂストンゴルフ PHYZ ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ブリヂストンゴルフ PHYZ ドライバー です。

シャフトは PZ-506W です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は53g、トルクは5.4、バランスはD1、キックポイントは先調子、クラブ総重量は284g です。

久しぶりに出会った、PHYZです。
しばらく見ていなかったので、PHYZはどうなったのかな?と思っていました。
しかし、こうして再び出会うことができて、とても嬉しく思います。
最初見たとき、復刻版かと思っていました。
それくらい、これまでのモデルと似ているように見えました。
しかし、完全なニューモデルなのだそうです。
PHYZのイメージに合う、高級感漂う作りになっています。

こうして見ると、少しXXIOにも似ているな・・・。と思いました。
易しくてフィーリングも良さそうです。

ショートネックです。
調整機能は搭載されていませんでした。
調整機能を求めておられる方には、やや物足りないところがあるかもしれません。
最近は調整機能が搭載されていないニューモデルも、よく見かけるようになりました。

シャローバックタイプです。
PHYZらしいです。
こうして見る限り、これまでのモデルと大きな違いはないように感じられます。

ヒール側の大きなウェイトがひとつ配置されていました。
近くでよく見てみると『1』と『6』あるいは『9』なのかもしれませんが、2つの数字が白く塗られていました。
16gか19gということは考えにくいので、6gか9gなのだろう・・・。と思いました。
専用の工具を使えば簡単に取り外せそうです。
他にも色々な重さが用意されているのでしょうか?
もしそうだとしたら、それが調整システムの代わりなのかもしれません。

トゥ側にも、小さいウェイトのようなものがありました。
とても小さくて色も同じなのであまり目立ちませんが、やはりウェイトなのでしょうか?

ヒール側にもアクセサリーのようなものがありました。
おそらくウェイトではないと思いますし、性能に関係しないと思うのですが、結構目立っていました。
接着剤で後から貼り付けられているのかな?と思いました。


フェース面にミーリングがありました。
とてもよく目立ちます。
この部分が、これまでのPHYZと大きく違うところです。
最近のBSのドライバーにはよく見られるので、驚くことはなかったのですが、ブランドが違っていても同じように採用しているということは、それだけメリットが大きいのだと思います。
フェース中央に、3つのドットのようなものがありました。
この工夫も、以前J815で見ました。
どういった効果が期待できるのでしょうか?

控えめなクラウンマークに好感がもてます。
私はどちらかというとクラウンマークが無いほうが好きなのですが、これくらいならば邪魔に感じることはないだろうな・・・。と思いました。
クラウンの塗装にも気を遣っているように見えました。
構えたときに違和感をもたせないようにしているのではないかな?と思いました。
細かい配慮までされているので、さすがBSだな・・・。と思いました。

トゥ側には『HUMAN HARMONIZED DESIGN』の文字がありました。
これは、これまでのPHYZと共通するところだと思います。
年月は経ちましたが、同じコンセプトで作られているのだと思います。
『人間の調和のとれたデザイン』ということでいいのでしょうか?
『易しさ』などもそうですが、人間のもつ『感性』を大切にしているのだと思います。

このラバータイプのオリジナルグリップも、いい感じです。
ソフトでありながら適度なグリップ力があって、滑りにくくなっています。
この模様を見て、ブリヂストンのラジアルタイヤを思い出しました。
私はもう何年もブリヂストンのタイヤを自分の車に装着しています。
昔は『POTENZA』を履いたときもありましたが、今はずっと『REGNO』です。
音が静かで安定性に優れています。
一度装着したら、なかなか他に変えられません。
夏タイヤはREGNOで、冬はBLIZZAKを履いています。
この素晴らしいタイヤのおかげで、今年の冬も安心して運転することができました。
数字には表れにくいですが、この高品質なタイヤが全国に出回っているおかげで、かなりの数の事故が防げていると思います。
もちろん過信は禁物ですし、安全運転に徹しなければなりませんが、交通安全にかなり大きく貢献しているのではないでしょうか?
企業は第一目的に『利潤の追求』があると思いますが、それ以外にも『社会貢献』という目的ももっていると思います。
それは業種に関わらず、共通していると思います。
そういった意味でも、ブリヂストンはかなり社会に貢献していると、私は思っています。
私はこれまで、ブリヂストンのタイヤで安全に運転でき、ブリヂストンのゴルフクラブやボールなどで、たくさん楽しくプレーできました。
以前、友人達と車3台で乗り合わせてゴルフに行ったことがあります。
私は真ん中を走っていたのですが、前に走っていた友人の車が途中で突然ふらついて路肩に急停車しました。
私は車を停めて、すぐに駆け寄りました。
見ると、後ろのタイヤがパンクというよりはバーストに近い感じでつぶれていました。
どのメーカーなのか見たのですが、私の知らない海外メーカーでした。
友人は安いのでいい・・・。と購入したのだそうですが、それがどうやら失敗だったようです。
幸い事故になることはなかったのですが、一歩間違えれば大変な事故につながってしまうところでした。
私はすぐにその車に搭載されているスペアタイヤを取り出し、タイヤ交換をしました。
私はタイヤ交換やチェーンの脱着はたくさんこなして慣れているので、スピーディーに行うことができ、スタート時間に遅れることもなくプレーすることができました。
普段あまり意識しないことでしたが、自分の特技といいますか、経験が思わぬところで役に立ったな・・・。と思いました。
ゴルフが終わって、友人はカーショップに行って、全てのタイヤを変えました。
私がブリヂストンのタイヤを勧めたので、彼はその通り変えました。
タイヤは『命を乗せる物』です。
『安かろう悪かろう』では絶対にいけません。
安心できるメーカーのタイヤでないと、怖くて運転できません。
そういった意味でも日本の有名メーカーのタイヤだと安心できます。
『BRIDGESTONE』や『DUNLOP』『YOKOHAMA』『TOYO』のロゴがあると、大きな安心感が得られます。
日本のタイヤは世界でもトップですが、それは単にシェアだけでなく、『品質の高さ』にあります。
ちょっと話が横にそれてしまいましたが、このグリップを見て、タイヤを思い出しました。
ゴルフのグリップメーカーはゴルフプライドがおそらくナンバーワンメーカーだと思うのですが、ブリヂストンやダンロップ、YOKOHAMAなどは元々ゴムのメーカーなので、各メーカーオリジナルのグリップが登場してもいいのではないかな?と、ふと思いました。

予想していたよりも、いい顔をしていました。
違和感などは特にありませんでした。
PHYZは元々、フックフェースのイメージがあるのですが、このドライバーはそれがきつくありません。
フェースは少し左を向いているように見えたのですが、この塗装のおかげで、それが緩和されている感じがして好感がもてました。
昔のファイズよりも、このニューモデルのほうが、私は好きです。
変なクセはありませんでした。

素振りをしてみると、PHYZらしく、軽量感があってシャフトもよく動く感じです。
粘るというよりは、明らかに動くタイプです。
つかまりが良さそうです。
フレックスの『S』が無いかな?と思ったのですが、『SR』からということだったので、このフレックスで試打することにしました。
SRからで、Sが無いというところからも、このクラブの特性が解るような気がします。

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じでした。
見とれるようなことはなかったのですが、特にマイナスに感じることなく、普通に構えることができました。
『塗装の効果』も表れているように感じました。
シャロー感はありますが、投影面積が大きすぎず適度にまとまっているところに好感がもてました。
普通に打てば少しつかまり過ぎてしまうだろう・・・。と思ったので、少し右を向いて構えました。
フェース面の『見えすぎ』が少し気になりました。
このドライバーはロフト『9.5度』ということですが、明らかに違うな・・・。と思いました。
『2度以上』はおそらく違うだろう・・・。と思いましたが、こういったことは昔からあるので、特に珍しいことではありません。
11度以上のドライバーを構えているような感じがしました。
できればもう少しフェース(ロフト)が立っていて、見えにくくなっていたらいいな・・・。と思いました。
低くイメージしたかったのですが、どうしても高い弾道のイメージばかりが浮かんできました。
いつもよりも少し目線を抑えて構えてみることにしました。
左への引っかけと、上がりすぎを注意していこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は、ややしっかりめですが、硬すぎないのがいいと思いました。
ある程度予想していたフィーリングでした。

『音』は、大きくて高めでした。
もう少しおとなしめでもいいと思ったのですが、大きな不満はありませんでした。
むしろ、この音を好まれる方は多いのではないかな?と思いました。
このはっきりとした高めの音が、ちょうどショットのイメージに合いやすい・・・。という方は多いのではないでしょうか?
私は強く叩いてしまうタイプなので、音が大きくなることもあるのですが、メーカーがターゲットにしている層には受け入れられやすいのではないかな?と思いました。
高めで、品(ひん)のある音です。

球はとてもあがりやすいです。
正直『あがり過ぎ』というくらいあがりました。
高弾道系です。
この弾道の高さは、構えたときのイメージ通りでした。
『一桁ロフト』とは思えない高さがありました。
もう少し低く抑えて打ちたいと思ったのですが、なかなか上手くいきませんでした。
『高くあがってしまう』印象をもちました。
『お尻の重たさ』も感じました。

『安定性』は高いです。
ヘッドは寛容さが充分あると思います。
スイートエリアも広く感じられました。
シャフトが少し動き過ぎる感じがしましたが、すぐに方向性を合わせることができました。
易しいタイプのドライバーです。
気むずかしいタイプではありません。

『飛距離性能』は、このようなイージー系ドライバーの中では、かなり優れているほうだと思います。
『高反発』かと思うほど、よく弾いて飛ばしてくれました。
私は時々高反発ドライバーを試打することがありますが、それらと遜色ない弾きの良さが感じられました。
初速が速くビッグキャリーで飛ばしていけるタイプです。
球のつかまりもいいので、相乗効果も期待できます。

『操作性』という点では、最初のうちは少し苦戦しましたが、左右に曲げることもできました。
球はとてもつかまりやすいです。
逃げる感じはしませんでした。
私はフック系が持ち球なので、難しく感じるところもありましたが、球のつかまりをもっと良くしたい・・・。という方は、是非試してみられてはいかがでしょうか?
フェースの被りをあまり気にしなくていい構えやすさがあるので、それがこのドライバーの前のモデルには無い、大きな長所だと思います。

久しぶりに出会ったPHYZのドライバーでしたが、これまでのイメージと被るところもありました。
大きく変わった感じはありませんでしたが、いいところはしっかり受け継がれているな・・・。と思いました。
弾道の高さと、つかまりの良さ。
そして弾きが強いドライバーです。

先ほども書きましたが、構えやすさがすごく向上しているように感じました。
私はフックフェースが苦手なのですが、このドライバーではそれほど苦手意識は芽生えませんでした。
対応できる範囲内だな・・・。と思いました。

これまでPHYZをずっと使い続けてきた方はもちろん、まだ使ったことがないけど、イージーでよく飛ぶドライバーを使いたい・・・。という方には是非試していただきたいと思います。
ウェイトは目立っていますが、それ以外は特に変わったところはなく、シンプルな作りでありながら、ヘッドのもつポテンシャルは高いと思います。
装着されているシャフトとの相性もいいのだと思います。
以前、人からゼクシオユーザーの方の多くは、リシャフトせずにそのままオリジナルシャフトを使い続けることが多いと聞いたことがあるのですが、このPHYZもそのようになるのではないかな?と思いました。

パワーヒッター向けではなく、ベテランゴルファーの方に合いやすいように作られているドライバーだと思います。
易しく楽に飛ばしていける・・・。という感じがピッタリきます。
オートマチック的に飛ばしていけるドライバーといっていいと思います。

私は、このような軽量タイプのドライバーを使いこなせないところがあるのですが、もしコースで試してみるとするならば、このPHYZを第一候補にしたいと思いました。
ポテンシャルの高さを感じました。

フルモデルチェンジというよりはマイナーチェンジといった感じがしますが、いいところはしっかりと残っているので、いい印象のまま試打を終えることができました。
これからもPHYZには期待していきたいです。
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