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2016年05月06日
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イオンスポーツ ツアープライド M1 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは イオンスポーツ ツアープライド M1 アイアン の7番です。

シャフトは N.S.PRO MODUS3 です。
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、クラブ総重量は433g です。

久しぶりに出会った、イオンスポーツのアイアンです。
イオンスポーツのクラブを試打する機会はそれほど多くないのですが、今日はこのアイアンを試打する機会に恵まれました。

シンプルで美しいマッスルバックアイアンです。
形状もオーソドックスですし、適度な小顔感があって、好感がもてます。

ソール幅は狭いです。
今のアイアンでは、なかなか見られない狭さです。
まるで昔のアイアンを見ているようです。

ネックの長さは標準的です。
ロングではありませんでした。
こういったところが『今のアイアン』という感じがしますし、見慣れた印象があります。
ウェッジでは今でも見られますが、ロングネックのアイアンは殆ど見かけなくなりました。

ホーゼルに刻まれている『MADE IN JAPAN』の文字が誇らしげに見えます。
さらに興味が湧きました。

フェース面にミーリングはありませんでした。
見慣れた感じの美しいフェース面です。
こうして見る限り、とてもシンプルで必要最小限の物しか搭載されていないように見えます。
今はアイアンも機能性が高い物も増えてきましたが、このアイアンは真逆な感じがします。

トップラインの幅はノーマルです。
今は厚い物が増えてきているので、そういった意味では薄いほうになるのかもしれませんが、マッスルバックアイアンでは、これくらいが標準的だと思います。

とても構えやすいです。
無駄が無く、シェイプされた感じがします。
かなり小顔なので、ボールが大きく見えるのがいいです。
これだけ小さいと、難しそう・・・。とか、ちゃんと当たるかな?曲がりやすそう・・・。という印象をもたれやすいかもしれません。
もう少し大きいほうが安心できる・・・。という方もいらっしゃると思います。
そういった意味では幅広い層に受け入れられないのかもしれませんが、この形状と大きさがたまらない・・・。という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
『ストレート感』はそれほど強くなく、少しだけグースが利いているようにも見えたのですが、これくらいであれば全く問題ない範囲だと思いました。
いいイメージが湧いてきました。
試打を開始しました。

『打感』はとてもいいです。
軟鉄マッスルバックらしい、柔らかさと適度な厚みのある素晴らしい打感です。
フェースにボールを乗せる感覚を楽しむことができました。
この『球乗せ感』があるからこそ、扱いやすさが増し、精度も高められるように思います。

『球のあがりやすさ』という点では、普通といった感じがしますが、今はかなりあがりやすいアイアンが多いので、難しく感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
ある程度のHSが無いと、球が浮ききらないかもしれません。

『安定性』という点では、かなりシビアです。
マッスルバックらしい正直さを感じました。
ミスをしたら、それをはっきりと伝えてくれるところがいいと思いました。
スイートスポットも、かなり狭い感じがします。
高い再現性が求められるアイアンといえるように思います。

『飛距離性能』も、それほど優れているとは思えません。
『ノーマルディスタンス』といったらいいでしょうか?
このようなタイプで距離を求めてしまうと、難易度だけが上がってしまうように思います。
今は7番アイアンでも、かなり距離にバラつきがありますが、このアイアンは本来の7番アイアンらしい感じがします。
アイアンに距離を求めておられる方には、不満に感じられるところがあるかもしれません。
『距離感』『番手感覚』『ロフトピッチ』を大切にしたい方には馴染みやすいのではないでしょうか?
飛びすぎないで、正確に距離を刻んでいけるタイプのアイアンです。

『操作性』は『素晴らしい』の一語に尽きます。
左右にもすごく敏感に反応してくれました。
最近は曲げることはできるけど、なかなか大きく曲げづらい・・・。と感じられるアイアンが増えてきました。
しかし、このアイアンは違っていました。
ちょっとのニュアンスでクラブは応えてくれましたし、大きく曲げることができて、楽しくなりました。
完全に『手の延長』として機能してくれました。

最近は『曲げづらい』とか『オートマチック感が強すぎて、こちらのイメージが伝わりづらい』と感じられるクラブも多くなりました。
オートマチックタイプは決して悪くはないですし、それはそれでいいと思うのですが、やはりこちらの思いを素直にボールに伝えてくれるクラブには魅力を感じます。
『手の延長』となってくれるクラブには信頼がもてます。

そういった意味でも、このアイアンは好感がもてました。
飛んでいるボールが活き活きとしているように見えました。
『思いが乗った球』というのは、頼もしいですし、とても美しいな・・・。と思いました。

一口にマッスルバックといっても、今はメーカーの技術が向上して、色々なタイプが登場してきました。
見た目よりはイージーなタイプも増えてきました。
しかし、このアイアンはそれらとは全く違うタイプの、『古風』な感じがします。

『易しさ』に対して、工夫がされているようには感じませんでした。
すごくシンプルで、贅肉が全く無いように見えました。
メーカーも、かなりターゲットを絞り込んでいるように見えます。
マッスルバックでも色々なタイプがありますが、このアイアンはかなりシビアといいますか、『正直』なほうだと思います。

イオンスポーツのクラブはそれほど多く接してきていないので、まだまだ知らないことも多いのですが、マッスルバックを発売しているんだな・・・。と思いましたし、美しくてフィーリングのいいクラブなので、好感度が増しました。
これまで高性能なドライバーのイメージが強かったのですが、アイアンもいい感じだな・・・。と思いました。
マッスルバックもいいですし、キャビティタイプもいいです。
それらを総合して、やはり『軟鉄アイアン』はいいな・・・。と思いました。

かなり正直なタイプなので、普段からマッスルバックを愛用しておられる方は難なく使っていけると思いますが、マッスルに近いハーフキャビティを使い慣れておられる方には多少シビアに感じられるかもしれません。
『マッスルらしいマッスル』といえるような気がします。
この正直さがまた魅力なのですが、今はそれほど多くの支持は集められないかもしれません。
敢えてこのような難しいクラブにしなくても、今は易しくて高機能なアイアンがたくさんある・・・。といって敬遠されるかもしれません。
確かに『易しさも性能のひとつ』だと思います。

最新のアイアンというよりは、とてもクラシカルな印象をもちました。
昔のアイアンの匂いがずっとしていました。
試打しながらずっと、正直なアイアンだな・・・。と思うのと同時に、どこか懐かしさを感じていました。
また試打する機会に恵まれれば、試打してみたいです。
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