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2016年05月01日
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バルド COMPETIZIONE 568 FAIRWAY WOODS

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは BALDO COMPETIZIONE 568 FAIRWAY WOODS の3番 です。

シャフトは ATTAS です。
ロフトは14.5度、クラブ長さは43インチ、シャフトフレックスは65S、シャフト重量は65g、トルクは3.3、キックポイントは中調子、クラブ総重量は330g です。

精悍でとてもカッコいいバルドのフェアウェイウッドです。
バルドはドライバーのイメージが強いですが、このFWもドライバーの流れを汲んでいるような感じがします。
一目見て気に入りました。
何ともいえない雰囲気がありました。
全体が黒で形も整っていて、『骨太』といいますか、『硬派』な印象があります。

ディープというよりはシャローな感じもしますが、形が崩れていないので好感がもてます。
易しさを追求しすぎるあまり、形が崩れてしまい、あまり興味がもてないクラブもありますが、このクラブは全然違っていました。
この形の美しさはバルドらしいです。

まず何といってもソールにある、この2つのウェイトが目に飛び込んできます。
専用の工具を使えば取り外せそうです。
色々な重さが用意されているのでしょうか?
重さの違うウェイトに交換すると、クラブの性能も変えられそうです。
何gなのかな?数字があるかな?と思い、近くで見てみましたが、数字はありませんでした。

トゥ側

ヒール側
トゥ側とヒール側にある、この凹みも目立っていました。
それほど深くはなく、むしろ浅いですが、この凹みにも理由があるのだと思います。

バルドらしく、いい顔をしています。
バルドは男前の印象が強いので、この顔の良さは予め予想していました。
いい顔でないと、バルドらしくないような気がします。
まずはいい顔であって、その顔を崩さないで性能を上げていくことが重要なのだと思います。
今はスプーンも、結構大きい物がありますが、このクラブはオーソドックスな感じで好感がもてます。
ティアップして打つときはある程度大きさがあってもいいと思うのですが、地面から直に打つときは大きさが逆に難しさの要因になってしまうこともあります。

クラウンに凹みといいますか、『段差』のようなものがありました。
珍しいですし、意外でした。
わざわざこのようにしているということは、それだけの大きな理由があるのだと思います。
個性的なクラウンですが、『美観』が全く崩れていないのがいいと思いました。

シャローバックタイプです。
ディープではありません。
スプーンでこれだけシャローなのは昔では考えられなかったと思いますが、今はこれくらいが当たり前のようになってきています。
それだけスプーンも他の番手のFWと同じように『直打ち』することへの易しさが求められているからではないかな?と思いました。
スプーンがバフィやクリークなどと同じようにあがりやすくなっていれば、元々距離が稼げるクラブなので、コース攻略が楽になると思います。
このシャローバックを見ていると、あがりやすそうだな・・・。と感じました。

フェース面の仕上げがとても綺麗です。
このフェース面の美しさも、バルドの特長です。
今は色々なタイプのデザインがありますが、私はこのようなオーソドックスで美しいフェース面が好きです。
打感はもちろん、弾きも良さそうです。

素振りをしてみても、なかなかいい感じです。
パーツメーカーなので、最初から色々なシャフトと組み合わせられるところも魅力です。
このアッタスとの相性もいいと思いました。
タイミングも取りやすいです。

ボールを前にして構えてみると、好感がもてました。
とても構えやすいです。
変なクセは全くないです。
この構えやすさもバルドの特長です。
バルジはそれほど丸くなく、むしろ真っ直ぐに近い感じです。
操作性よりも、安定性の高さをイメージさせてきました。
どちらかというと、バルジは少し利いていたほうが私は好きなのですが、それはパーシモンのイメージがまだ抜け切れていないのかもしれません。
メタルやチタンでゴルフを始められた方は、むしろこのクラブのように真っ直ぐなほうが構えやすいのかもしれません。
昔の感覚がまだ残っていますが、このクラブのバルジも好きです。
ラインも出しやすいです。
こうして構えてみると、スプーンというよりはバフィに近い感じがしました。
適度の小顔ですし、シャロー感もあるので、球があがりやすそうだな・・・。と思いました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その『飛距離性能の高さ』です。
かなり優れています。
あっという間に飛び去っていきました。
バルドらしい、ハイレベルな飛びです。
低スピンタイプで、強い球で飛び出していきました。
弾きがいいので、かなりフェース面が仕事をしてくれているな・・・。と思いました。
初速がとても速いです。
最近は『飛び系FW』が増えてきましたが、このクラブはそれらの中でも間違いなくトップクラスにあると思います。
ヒッター向けのFWといっていいと思います。

『打感』はとても良いです。
ソフトで『球の重さ』をしっかりと感じとることができました。
弾きがいいのですが、ほんの一瞬だけ『球乗せ感』も味わうことができました。
インパクトがボヤけた感じではないので、とてもいいと思いました。

『音』は、はっきりしているのですが、大きすぎずちょうど良いです。
予想していたよりも、少しおとなしめの音でした。
いくら振っていっても、邪魔になることはありませんでした。

『球のあがりやすさ』という点でも、いい感じでした。
『14.5度』というロフトを感じさせないあがりやすさがありました。
今日はマットの上からの直打ちで試してみたのですが、直打ちでも充分あがってくれました。
ヒッター向けだとは思いますが、タフ過ぎないFWです。
ドロップすることなく、力強く前に押し運んでくれました。

『安定性』という点では、まずまずだと思いました。
普通といった印象をもちました。
『難しすぎず易しすぎず』といったところでしょうか?
ラインも出しやすく、普通に打っている限り暴れることはありませんでした。
ただ、スライサーの方には難しく感じられるかもしれません。
球が自然につかまってくれるタイプではないと思います。
私はフッカーなので、このFWが易しく感じますが、スライサーの方は球がつかまりきらず、右に抜けてしまうかもしれません。
好みが分かれるところだと思います。
ただ、装着するシャフトにもよりますし、ウェイトを交換することができれば、また違う結果になると思います。
スライサーの方への敷居を下げていけそうです。
難しすぎるクラブだとは思いませんが、高い直進性がある感じはしませんでした。

『操作性』という点では、あまり大きく曲げられなかったのですが、左右に曲げるのは易しいです。
クセはなく、左右同じように対応してくれました。
球がつかまり過ぎず、少し逃がしていけるので、フェード系がとても易しいです。
左へのプレッシャーを感じさせないので、私は楽に打つことができました。

実際に打ち比べたわけではないので、はっきりとはいえないのですが、何となく『RBZ』を使ってこられた方は、すんなりとこのクラブにシフトしていけるのではないかな?と思いました。
ちょっとタイプは違いますが、このクラブを試打しながらRBZのことが思い出されました。
共通していえるのは、どちらもかなり優れた『飛距離系FW』ということです。

RBZのことも思い出しましたが、それ以外の以前試打した飛距離系FWのことも思い出しました。
こちらも打ち比べてみたわけではないのですが、今日の感じだと、こちらのほうがそのFWよりも飛距離性能が優れているんじゃないかな?と思いました。
そのクラブもかなり高性能ですが、それでもこのクラブの優位性を感じました。
それくらい、このFWは飛距離性能に長けていると思います。

『美しさ』と『カッコ良さ』があって『美』という性能が高く、実際に球を打ってみて感じた『基本性能の高さ』も感じました。
『美』と『飛距離』の両立がバランス良くできているとFWだと思いました。
構えたときに違和感が無かったので、気持ち良く振り切っていけたところも、いい結果につながったような気がします。
やはり、気持ちを盛り上げてくれるクラブというのはありがたい存在です。

このクラブはスプーンですが、クリークもあるということなので、是非試してみたいと思いました。
おそらく、そのクラブもかなりいい感じに仕上がっているだろう・・・。と思いました。
先ほども書きましたが、球のつかまりがそれほど高くはないので、スライサーの方は球がつかまりきらず難しく感じられるかもしれません。
フックフェースやラージサイズを好まれる方にも、合いづらいところがあるかもしれません。
タフ過ぎないですが、決して『イージー系』というタイプでもないと思います。

あまり出会わないバルドのFWでしたが、とてもいい印象のまま試打を終えることができました。
また試打してみたいと思いましたし、購買意欲も刺激されました。
地クラブメーカーの実力の高さを感じました。
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