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2016年04月29日
A DESIGN GOLF A GRIND G-CB アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは A DESIGN GOLF A GRIND G-CB アイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは31度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS200 です。

軟鉄の風合いが美しいA GRINDのアイアンです。
A GRINDのアイアンを、私はまだそれほど多く試打してきたわけではないので詳しいことは分からないのですが、全て軟鉄を採用しているのでしょうか?
今は色々な素材がありますし、複合素材を使用しているアイアンもあります。
しかし、このアイアンは昔ながらの単一素材に見えます。
私は軟鉄が大好きなので、このアイアンの美しさに惹かれました。

A GRINDはハーフキャビティやマッスルバックのイメージがあるのですが、このアイアンはノーマルなフルキャビティです。
コンパクト感は無く、面長なタイプです。
今日は天気が良かったのですが、ピカピカ光るミラー仕上げでなく、艶消しになっているのがとてもいいな・・・。と思いました。

彫りの深さもたっぷりあります。
この部分に好感をもたれる方も多いのではないでしょうか?
見ているだけで易しそうな感じが伝わってきます。
今はポケキャビがとても多いですが、逆にこのシンプルなキャビティバック構造が新鮮で好感がもてました。

ソール幅は、ややワイドですが、今はワイドなタイプが多いので、それほど目立つ感じはしません。
トゥからヒールにかけてテーパーになっているものが今は多いように思うのですが、このアイアンはそれほどでもありません。
テーパーというよりはストレートに近いタイプです。
テーパーだとフェースローテーションをイメージしやすいのですが、このようにストレートなタイプだと、フェースローテーションを抑えて打っていくイメージがあります。
フェース面を変えずに打っていきたい方は、このようなストレートに近いタイプに親しみやすさを感じられるのではないでしょうか?

ネックはやや短めです。
『首長(くびなが)美人』タイプではなく、どちらかというと『寸胴(ずんどう)』タイプです。
グースが利いているのも分かりました。

ホーゼルに刻まれた『KOBE JAPAN』の文字が輝いているように見えました。
メイドインジャパンというだけで好感度がグッとアップするのに、ゴルフクラブの聖地ともいえる兵庫県というだけで、すごく贅沢な感じがします。

リーディングエッジは削られているようには見えませんでした。
今ははっきりと分かるほど削られているものが多いので、珍しいと思いました。
こういったところは、昔のアイアンっぽいです。
昔は使っていくうちに削られる・・・。というのが一般的だったと思うのですが、今は『最初から』『使う前から』削られている物のほうが多いように思います。
このリーディングエッジにも理由があるのだと思います。

フェース面にミーリングはありませんでした。
ノーマルな美しいフェース面です。
見るからに柔らかそうなフェース面だな・・・。と思いました。
もちろん実際に触れてみると硬いのですが、それが球を打つと柔らかく感じられるのが今更ながら不思議です。

トップラインはほんの少しだけ厚みがありましたが、気になるほどではありませんでした。
輪郭がシャープだったのが好印象でした。
ここが厚くて丸みを帯びていると、構えたときにイメージがボヤけてしまうこともあるのですが、このアイアンはそんなことは無いだろうな・・・。と思いました。
イージータイプではありながら、決してイージーさだけでなく、フィーリングにも配慮して作られているんだな・・・。と思いました。

ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。
セミラージサイズで、グースも少し利いていました。
私が好むタイプとはちょっと違うのですが、今はとても多いですし、この構え感が今の主流といえるのかもしれません。
やや大顔ではありますが、苦手に感じるような強いクセはなかったので、いつも通り普通に打っていけるだろう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで、好感がもてました。
軟鉄アイアンらしい、グッドフィーリングです。
最初見たときから、感触は良さそうだな・・・。と思っていたのですが、その通りでした。

球はあがりやすいです。
ロフトは立っていますが、それを補うあがりやすさがあるように感じました。
今はあがりやすくなるように異材が組み込まれていたり、『超低重心』になっている物もありますが、このアイアンはそこまではいかなくても、適度なあがりやすさがあるな・・・。と思いました。

目に見えていないだけで、実際は異材が組み込まれているのかな?と思いましたが、色々な角度から見回してみても、単一素材のように感じられました。
色々な工夫はされているけど、『ハイテク過ぎない』アイアンといえるのかもしれません。
人の『フィーリング』が、通じやすいように感じました。

『安定性』は高いです。
フルキャビティらしい易しさがありました。
寛容さをもったアイアンです。

『飛距離性能』は、なかなか優れています。
今は様々なハイテクディスタンス系アイアンはあるので、このアイアンの飛距離性能が際立った感じはしませんが、今のニーズにしっかりと応えていると思います。
私の感覚では1番手以上飛ぶのですが、今はこれくらいが標準的といえるのかもしれません。
『飛び』にすごく秀でているとはいえないかもしれないけど、飛距離を求めながらも距離感をつかむことを残しているのかな?と思いました。
性能が極端過ぎず、バランスがとれているところが、また魅力なのだと思いました。

『操作性』は、まずまずでした。
やや面長なアイアンなので、あまり細工をしたくなるタイプではないのですが、こちらが細工をしても、しっかりとついてきてくれました。
左右にも曲げることができました。
どちらかといえばイージー系だと思いますが、クラブが変に細工されすぎていなくて、ナチュラルなところが残っているからいいのかな?と思いました。
こちらの思いが伝わりづらいアイアンだとは思いませんでした。

A GRINDはマニュアル系のアイアンばかりなのかな?と思っていましたが、このようにイージーなオートマチック系のアイアンも発売しているんだな・・・。と思いました。
まだメーカーのことをよく知らないのですが、様々なニーズに応えられるように、色々なタイプのアイアンを発売しているのだと思います。

大手有名メーカーのように、よく出会うことはありませんが、いいアイアンを作るメーカーだな・・・。という印象をもちました。
A GRINDはドライバーやハイブリッドも試打したことがありますが、どちらかといえばアイアンやウェッジのイメージのほうが強いです。

誰もが知っているような大手有名メーカーのクラブしか使いたくない・・・。という方もいらっしゃると思います。
対して、できればあまり周りが使っていないメーカーのクラブで揃えたい・・・。という方もたくさんいらっしゃると思います。
要は、どちらも精度が高くていいクラブだったらそれでいいと思うのですが、A GRINDは好感がもてるな・・・。と思いました。
以前も書きましたが、日本にはたとえ有名でなくても、素晴らしいメーカーがたくさんあります。
そういった多くのメーカーの『技術レベルの高さ』といいますか、『層の厚さ』は間違いなく日本は世界ナンバーワンではないでしょうか?

私がアイアンに求めたいものとちょっと違うところがあるので、このアイアンを購入することはないですが、いい印象が残りました。
易しくてフィーリングもいいです。
できればもっと小顔だったら、さらに好感度が上がるだろう・・・。と思いましたが、これはあくまでも私の好みですし、違うタイプのアイアンも用意されているのだと思います。
もし試打する機会があれば、是非試打してみたいと思いました。

今は色々なパーツが組み合わさったハイテクアイアンが多いですが、このアイアンはシンプルで美しいのが魅力的でした。
ハイテクなアイアンもいいですが、私はこれで充分だな・・・。と思いました。
『易しさ』と『フィーリング』のバランスが上手くとれているアイアンだと思います。
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