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2016年04月21日
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プロギア SUPER egg スプーン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは PRGR SUPER egg SPOON です。

シャフトは M-40 です。
ロフトは16度、クラブ長さは43インチ、シャフトフレックスはM-40、トルクは6.2、クラブ総重量は304gです。

プロギアエッグシリーズのFWです。
プロギアはドライバーやFWに名器がたくさんあります。
アイアンやウェッジもいいですが、ウッド系が特に得意なメーカーだという印象があります。
その中でも、エッグシリーズは『易しさ』に特化して実用性の高いクラブが多いように思います。
特に数年前に出会った、エッグスプーンはとてもよく出来ていたので、印象が強いです。

シャロー感があって、これまでのエッグスプーンと同じような形状です。

ネックも短くて、エッグらしいです。

しかし、ソールに溝があって、少し驚きました。
テーラーメイドがブームの火付け役になった、ソールの溝がプロギアのクラブにも採用されています。
プロギアは『後追い』ではなく、『先行型』のイメージが強いので意外でしたが、それだけ、この溝の効果は絶大なのでしょうか?

深さも結構あります。

スプーンでロフトが16度というのは珍しいな・・・。と思いました。
16度だとスプーンというよりは、バフィのイメージが強くなりますが、ロフトを寝かせることによるメリットが大きいのだと思います。
いつか、プロギアエッグバフィとか、プロギアエッグクリークが発売されるのかな?と思いましたが、それらはひとまとめにFWで発売されるのだろう・・・。と思いました。

美しいフェース面ですが、ヒッティング部分に溝がありませんでした。
最近、こういうタイプをよく見かけるようになりました。
スリクソンのクラブを思い出しました。
溝が無いのは、強度の関係なのかな?と思いました。

エッグらしい、シャローヘッドです。
このシャローヘッドに親近感をもたれる方も多いのではないでしょうか?
とてもあがりやすそうな形状です。
少々薄めに当たっても、そのまま浮かせてくれそうです。

なかなかいい顔をしています。
一目見て、以前試打したロッディオのFWを思い出しました。
よく似ているな・・・。と思いました。

クラウンに凹凸がありました。
ここの部分がよく目立っているので、ロッディオのクラブを思い出したのですが、ロッディオは溝だったのに対して、このクラブは出っ張った感じになっています。
『凹凸』でいえば、全く逆ではありますが、これにも大きな理由があるのだと思います。

ソールには『NON-CONFORMING TO R&A/USGA RULES』の文字がありました。
高反発モデルなのだと分かりました。
ドライバーではお馴染みですが、FWでは珍しいように思います。
以前、高反発のアイアンも試打しましたが、今度は高反発のFWです。
エッグシリーズは、これからも高反発モデルを主力モデルとしていくのでしょうか?
競技ゴルファーではなく、あくまでもエンジョイゴルファーの為のクラブなのだと思います。
以前も書きましたが、競技に出場している方よりも、出場しないエンジョイゴルファーの方のほうが圧倒的に多いと思うので、そういう方をターゲットにしたクラブが作られるのも自然なことだと思います。

素振りをしてみると、かなり軽く感じますが、これまでも経験しているので、特に苦手意識はありませんでした。
あまり振りすぎず、タイミング重視で振っていくことにしました。
あくまでもクラブの機嫌を伺う感じで振っていこう・・・。と思いました。
そうでないと、少し暴れる感じがしました。

構えやすいです。
奇をてらった感じはなく、ごく自然な構え感です。
かなりつかまえ顔なのかな?と、最初は思っていたのですが、そうではありませんでした。
ラインも出しやすそうですし、リラックスして構えることができました。
シャロー感もあったので、球がすごくあがりやすそうな印象を受けました。
試打を開始しました。

『打感』は、ややしっかりめでした。
硬いということはなく、手に嫌な衝撃が残ることがなかったので、良いと思いました。

『音』は、はっきりしていました。
これまでのエッグスプーンも、このような感じの音だったかな?と思いました。
はっきりしていますが、嫌な感じの音ではなく、インパクトが緩むこともありませんでした。

『安定性』は、なかなかいい感じでした。
上下左右に対しての寛容さもありました。
『曲がりにくい』というタイプではありませんが、大らかな印象が残りました。
イージー系といっていいと思います。

球はとてもあがりやすいです。
ソールに溝があるので、RBZのような少しタフなタイプなのかな?と思いましたが、そうではありませんでした。
充分過ぎるほど球がよくあがりました。
ヒッタータイプの方よりも、スインガータイプの方に合いやすいのではないでしょうか?

『飛距離性能』も、なかなかいい感じだな・・・。と思いました。
高反発モデルなので、驚くような圧倒的な飛距離なのかな?と思いましたが、そう驚くという感じはしませんでした。
強く打つというよりも、易しく振り抜いていく感じで距離が出やすい印象をもちました。
直打ちでも充分上がってくれましたし、距離が稼げるので、ティショットだけでなく、パー5のセカンドでも使っていけそうです。

『操作性』という点では、できればあまり細工をしたくないタイプでした。
真っ直ぐ素直に振り抜いていく感じがちょうどいいな・・・。と思いました。
一応左右に曲げてみましたが、コースでは少し勇気が必要になってくるように感じました。

プロギアらしい、高性能なFWです。
今はまだ高反発モデルのFWは多くないですが、これからどんどん増えてくるのではないでしょうか?
ドライバーだけ高反発ではなく、FWもUTもアイアンも全て高反発を使いたい・・・。という方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

ゴルフを競技として発展させることも大切ですが、それ以上に『ゴルファー人口の減少を食い止める』。
もっといえば、『ゴルファー人口を増やす』ということが大きな課題だと思います。
それには、ゴルファーそれぞれのニーズに合ったクラブが必要になってきます。
ゴルファーはアスリート系の方もいらっしゃれば、ビギナーやアベレージの方もいらっしゃいますし、年齢を重ねたベテランゴルファーの方もいらっしゃいます。

偏った年齢層ではなく、幅広い層にゴルフというスポーツが受け入れられるべきではないでしょうか?
年齢や性別、HDCPも関係なく、同じフィールドで楽しむことができるゴルフはとても素晴らしいスポーツです。
日頃歩くことが億劫だという方も、ゴルフでは全く苦にならないという方も多いのではないでしょうか?
ゴルフの最大の欠点は『面白すぎること』だと、誰かが言っていましたが、全くその通りだと思います。

プロギアは『先駆者』のイメージがありますし、実用性の高いクラブを作るのがとても上手いメーカーだと思います。
私も一時期プロギアで揃えていましたし、プロギアは『間違いない』というイメージが今でも残っています。
このクラブは高反発モデルなので、私は購入することはないですが、競技ではなく、プライベートで楽しまれる方は、試してみられる価値があるのではないでしょうか?
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