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2016年04月10日
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A DESIGN GOLF A GRIND R1 BLADE

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは A DESIGN GOLF A GRIND R1 BLADE の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200 です。

初めて出会った、A DESIGN GOLF のマッスルバックアイアンです。
これまでキャビティアイアンは試打してきたのですが、マッスルバックは初めてです。
A DESIGN GOLF のアイアンを試打した経験はまだ少ないのですが、とても好感がもてますし、特にA GRIND R1 CB はすごく気に入っています。
このアイアンは、A GRIND R1 CBのマッスル版ということでいいのでしょうか?

とてもシンプルで美しいアイアンです。
この贅肉が無い感じがすごくいいです。
易しい・難しいということはひとまず置いといて、美しいな・・・。と思いました。
大手有名メーカーでもそうですし、今はマッスルバックを発売してくれるメーカーが少しずつ増えてきたので、嬉しく思います。
目にしたら手にとって打ってみたくなります。
そのままスルーすることは私にはできません。

シンプルなフラットバック構造です。
今はマッスルバックも、色々な物が見られるようになりましたが、このアイアンはとてもシンプルでノーマルなタイプです。

CBのときにもありましたが、この『R1』というのは、どういう意味なのでしょうか?
おそらく、何らかの意味があるのだと思います。

ソール幅はかなり狭いです。
昔のアイアンを見ているようです。
ソールは平らではなく、丸みを帯びています。
このソールの狭さを見て、敬遠される方もいらっしゃるかもしれません。

ネックの長さも、充分あります。
マッスルらしい長さといったらいいでしょうか?
最近は軟鉄アイアンでも、『頭でっかち』に見えるものが多いですが、このアイアンは全然違っていました。
ヘッドの大きさとネックの長さのバランスが取れているように見えます。

リーディングエッジの削りも、はっきりしていました。
こういったところは、昔のアイアンには見られなかったところです。
抜けの良さにも配慮されているようです。

トップラインの厚みも、ちょうどいい感じです。
いいイメージが出せそうです。

フェース面にミーリングはありませんでした。
とても美しいフェース面です。
『最高レベル』の美しいフェース面だな・・・。と思いました。
私はフックと同じように『フライヤー』がとても怖いのですが、フライヤーをもっと軽減してくれるアイアンが出てきてくれたら嬉しいな・・・。と、いつも思っています。
技術的に難しいところもあるとは思いますが、これまでフライヤーには痛い目にたくさんあっているので、どうしても求めてしまいます。
あくまでも『ルールの範囲内』ですが、『最高レベルの止め性能』をもったアイアンを探しています。
私がアイアンに求めるのは『飛び性能』よりも『止め性能』です。

とても構えやすいです。
さすがA GRIND だと思いました。
以前、CBを試打しているので、この構えやすさは予想していましたが、それでもすごく魅力的でした。
かなりの小顔で、ボールが大きく見えてくるのがとてもいいです。
大顔タイプはどうしてもヘッドばかりに注目していまい、肝心のボールへのコントロールがしづらくなってしまうことも多いのですが、このアイアンはそんなことはありませんでした。
美しくてちょうどいい大きさのヘッドなので、ボールも引き立たせてくれるような印象をもちました。
ボールもクラブも主役になれる構え感だと思いました。
ネック側がシュッとしているところも、すごくいいです。
フェースターンをイメージしやすいので、とても好感がもてます。
CB同様の、ハイレベルな構えやすさです。
いいイメージが自然と湧いてきて、リラックスできました。
試打を開始しました。

一球目から、この素晴らしい打感に魅了されてしまいました。
軟鉄マッスルバックだけに『許された打感』といったらいいでしょうか?
やっぱり違うな・・・。と思いました。
見た目の美しさだけでなく、打感でも私たちゴルファーを魅力してくれます。
打った後の余韻も楽しめました。

『球のあがりやすさ』は普通といいますか、自然な感じです。
機能性アイアンのような『ロフトが立っていても上げる』上がりやすさとは違いますが、この自然な上がりやすさに好感をもたれる方は多いのではないでしょうか?
明らかにヒッター向けだと思いますが、振れば振った分だけ結果が表れるところに好感がもてました。

『安定性』という点では、マッスルバックらしいシビアさがありました。
易しさ重視のアイアンではないので、敷居が低いモデルとはいえないかもしれません。

『飛距離性能』という点でも、今のアイアンの中では飛ばないほうだと思います。
飛距離よりも距離感を大切にしたい方の為のアイアンといっていいように思います。
アイアン本来の役目を果たしているように思います。
狙い所に落としていける楽しさがありました。
グリーンへの『乗せ感』が合うアイアンだな・・・。と思いました。
調子が悪くても、ピンに絡まなくても、何故かグリーンにはよく乗っている日があって、自分でも不思議だな・・・。と思うことがあるのですが、そういう日は『乗せ感』が合っているのだと思います。
逆に調子は良いのに、どうしてもグリーンからこぼれてしまい、アプローチに頼らざるを得ない日もあって、不思議だな・・・。と思います。
このアイアンだと、乗せ感が合いやすいだろうな・・・。と思いました。
私のホームコースの砲台グリーンにも、上手くボールを乗せて止めてくれそうな印象をもちました。

『操作性』は最高レベルです。
すごく敏感に反応してくれます。
敏捷性がある・・・。といったらいいでしょうか?
素直に反応してくれました。
極端なことをしなくても、クラブがこちらの思いを感じとってくれたように思います。
私は細工をして遊ぶのが大好きなので、とても楽しめました。

マッスルバックらしい美しさと、打感の良さ・操作性の高さが、今のアイアンの中でも最高レベルだと思いました。
ヘッドの仕上げなどもいいですが、特に顔がいいところも魅力的でした。

A DESIGN GOLF のクラブに出会った経験はまだ少ないのですが、とてもいい印象をもちました。
『現代風』といいますか、機能性を感じさせるよりも、昔の良かった頃を思い出させてくれました。
クラシカルタイプのアイアンです。

色々なパーツが組み合わさっていて、高い機能性を持ち合わせているハイテクタイプのアイアンとは真逆の『ベーシックタイプ』のアイアンだと思いました。
必要最小限の物しか、搭載されていないように思います。
あとは、プレイヤーの色に染めていくだけ・・・。という感じがしました。

今はマッスルバックやハーフキャビティも、ソール幅が広くなったりして、少しずつ『イージー化』しているように思いますが、このアイアンはそれらとは違う印象をもちました。
しっかり振っていかないと球が浮いてこないかもしれません。
ある程度のHSは必要になってくるかもしれません。

ソールが丸みを帯びていて、リーディングエッジが大きく削られているところが、昔のアイアンと違うところだと思いました。
こういったところには、今求められている機能が搭載されている感じがします。

ひとつの形の物を作って、後から足していくというのではなく、ひとつの形の物を作ったら、余計な物は削ぎ落としていって、素晴らしい物に仕上げられているような印象をもちました。
足し算ではなく、『引き算の美学』といったらいいでしょうか?

最近の高機能なアイアンの進化が凄いな・・・。と、いつも思うのですが、今日はこの真逆なタイプの『変えない良さ』をもったアイアンに魅了されてしまいました。
機能性アイアンを試打するときの3倍以上球を打ってしまいました。
今は優れたキャビティアイアンもたくさんありますし、イージー系アイアンの性能はアップしています。
しかし、それでもこのようなマッスルバックには、他には無い良さがありました。

イージー系では物足りない。
クラブには最低限の機能さえあればOKで、あとは自分で味付けしていきたい・・・。という方には、是非試していただきたいと思いました。
ある程度の敷居の高さはあるかもしれませんが、それを差し引いても有り余るほどのフィーリングの良さをもっているアイアンです。
とても強く惹かれました。
また何度でも試打したいです。
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