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2016年04月09日
カムイ TP-09D ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは カムイ TP-09D ドライバー です。

シャフトは ATTAS G7 です。
ロフトは9度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスは6S、シャフト重量は65g、トルクは3.8、キックポイントは中調子、クラブ総重量は313gです。

とてもカッコ良くて挑戦意欲をかきたてられるカムイのドライバーです。
かなり硬派な感じのドライバーです。
カムイのイメージにピッタリ合います。

以前、『S』を試打したことがあるのですが、今日は『D』を試打する機会に恵まれました。
ドライバーは、メーカーによっては『三兄弟』の場合もありますが、カムイはどうなのでしょうか?
『二兄弟』なのでしょうか?

かなりディープな形状です。
最近はシャローなタイプを見慣れているので、この厚みが新鮮に感じられます。
しかし、少しずつディープなタイプも出てきているので、驚くことはないですし、そういう流れになってきているのかな?と思います。
以前試打したTP-09Sもシャローというよりはディープに近い感じだったという記憶があるのですが、このドライバーは『D』という名前の通り、ディープさが増しているように見えます。
ディープタイプを敬遠される方は多いかもしれませんが、昔はディープなタイプばかりだったですし、懐かしく感じられる方も多いのではないでしょうか?
同じディープタイプでも、昔よりは親しみやすくなっているものが今は多いように思います。
メーカーの技術がどんどん上がってきているのだと思います。
アイアンは『見た目通りの性能』であることが多いですが、設計自由度が高いドライバーは、必ずしも見た目通りでないことも普通にあります。
このドライバーはどうなのかな?と思いました。
少なくとも、こうして見ている限り、かなり硬派で骨太な感じがします。

バックフェースには2つのウェイトが配置されていました。
これまでもよく見られました。
『Sタイプ』と同じです。

ネックは短めです。
こういったところが、昔のディープドライバーとの違うところだと思います。
昔は結構ネックの長さがありましたが、今はディープでも短いものが多いように思います。

このディープバック形状が、力強さを連想させてくれます。
気持ち良く叩いていけそうな雰囲気があります。
今は『ディープフェース&シャローバック』の組み合わせが多いですが、このドライバーは『ディープフェース&ディープバック』という今では少数派といっていい組み合わせです。
こうして見ているだけで、メラメラと燃えてくる感じがします。
昔のハードなドライバーを思い出しました。

とても綺麗なフェース面です。
丁寧に仕上げられているのが伝わってきます。
こういったところにも、メーカーに対する印象といいますか、クラブに対するこだわりが感じられるように思います。
メーカーによっては、とても雑に感じられるフェース面のドライバーもあります。
そういうドライバーを見るとテンションが下がってしまうこともありますが、今日はずっと上がりっぱなしでした。
久しぶりのカムイですが、やはりいいな・・・。と思いました。
大手有名メーカーの『大量生産ドライバー』には無い、地クラブメーカーならではの『少数精鋭』といいますか、『精度の高さ』が感じられます。

クセのない、いい顔をしています。
奇をてらった感じは全く無く、王道を突き進んでいるような、いい顔をしています。
最新モデルですが、クラシカルといいますか、昔のクラブのいいところをきちんと残しているように感じられました。
ディープ系のヘッドはシャロー系のヘッドよりも、明らかにハードな物が多いので、顔が良くないと難易度が極端に上がってしまいます。
いい顔だからこそのディープ系といったらいいでしょうか?
アイアンでいえばマッスルバックに大顔や異型が似合わないのと同じかもしれません。

素振りをしてみても、いい感じです。
タイミングも取りやすく、いいイメージで振っていけました。
ヘッドとシャフトの相性も良さそうだな・・・。と思いました。

ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。
構えやすいです。
変なクセや、どちらかに偏った感じもなく、ニュートラルな構え感です。
ラインを出しやすい構え感です。
『つかまえ顔』を好まれる方は、少し難しく感じられるかもしれません。
私はつかまえ顔よりは、逃がし顔か、このような中立的な顔が好きなので、気持ちが楽になりました。
私はフッカーなので、普通に打っていけばつかまりそうだな・・・。と思ったのですが、逃がすイメージも出せました。
どちらかといえば、逃がすイメージのほうが少し強く出ました。
左へのプレッシャーを感じることなく、リラックスして構えることができました。
呼吸も深くなり、集中力が上がってきました。
いいイメージが自然に湧き上がってきました。
試打を開始しました。

『打感』は良いです。
しっかりしているのですが硬くなく、程良い感じでした。
『球の重さ』も伝わってきました。
かなり弾きのいいドライバーですが、ほんの一瞬だけ『乗せる』感覚を味わうことができました。

『音』も、好感がもてました。
大きすぎず、『耳に優しい音』です。
インパクトが緩むことなく、気持ち良く振り抜いていくことができました。

『あがりやすさ』という点では、予想していたよりは少しあがる感じがしましたが、ほぼ『見た目通りの性能』だと思いました。
タフなタイプといっていいです。
ライナー系の球が打ちやすいです。
高弾道タイプではありませんでした。
明らかにヒッター向けです。
ある程度HSが無いと、球が浮ききらないかもしれません。

『安定性』という点では、打つ前はすごくシビアなタイプかな?と思っていましたが、それほどでもありませんでした。
バックフェースにある、2つのウェイトがよく利いているのかもしれません。
ラインが出しやすいです。
イメージしたラインに、そのまま乗せていける感じです。
ただ、スライサーの方には難しく感じられるかもしれません。
球が自然につかまるタイプではありません。
今はつかまりのいいドライバーがたくさんあるので、そういったドライバーを使い慣れておられる方は球がつかまりきらず、右に抜けていきやすいかもしれません。
私はフッカーなので、楽に感じたのですが、人によって好みが分かれるかもしれません。
高い安定性があって、『曲がりにくい』ドライバーが今は多いですが、このドライバーはそれとは真逆といえるような気もします。

『飛距離性能』という点では、タフなドライバーなので、かなり好みが分かれると思いますが、ポテンシャルはかなり高いです。
力強い弾道が失速せず、グーンと伸びていきました。
なかなか勢いが衰えず、パワフルな弾道でした。
車に例えると、積んでるエンジンは大きい・・・。といったところでしょうか?
吹き上がりにくく、確実に前に進んでいくので、気持ち良く叩いていけました。
私は高~い弾道よりも、ライナー系が好きなので、このドライバーの弾道は好感がもてました。
風の強い日でも、頼もしい存在になってくれそうだな・・・。と思いました。

『操作性』は良いです。
私のようなフッカーには易しいドライバーだと思います。
『気持ち』つかまえ気味で、ほぼ真っ直ぐの球を打つことができました。
左へのプレッシャーをあまり感じないドライバーです。
右へ曲げるのはとても簡単でした。
クラブ自体が自然につかまえるのではなく、あくまでもスイングの中でつかまえる動きが必要になってくるのかな?と思いました。
なので、ハードヒッターの方でも、スライスに悩んでおられる方には、少し難しく感じられるかもしれません。

オートマチックタイプではなく、マニュアルタイプといっていいと思います。
高い直進性を感じられるドライバーではないと思います。
今はオートマチック系のドライバーの人気が高いので、このドライバーは限られた層に人気がでるのかもしれません。

幅広い層に対応しているドライバーではないと思いますが、このドライバーがピタリとハマる方にはたまらない魅力があるドライバーといえるのではないでしょうか?
決してイージー系ではないですが、先ほども書きました通り、ポテンシャルはとても高いと思います。
『伸びしろ』が大きい・・・。という印象をもちました。

見た目通りの硬派なドライバーです。
全体的にとても美しいドライバーです。
球のつかまりがいいドライバーとはいえませんが、『先走り系』でつかまりのいいシャフトを装着すると、もっと易しさが増してくるような気もします。

強く振っていきたいけど、つかまり過ぎるドライバーは苦手だ・・・。という方に試していただきたいと思いました。

オートマチックタイプよりも、マニュアルタイプのドライバーを使いたい・・・。という方にも、試していただきたいと思いました。
カムイらしい、カッコ良くて力強さを感じさせるドライバーです。
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