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2016年03月30日
フォーティーン DJ-22 ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは フォーティーン DJ-22 ウェッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは58度、クラブ長さは35インチ、フレックスはWEDGE、シャフト重量は132g、バランスはD3、クラブ総重量は474gです。

フォーティーンDJシリーズの新しいアイアンです。
ウェッジブームの火付け役ともなったフォーティーンのニューモデルなので、とても期待できます。
海外メーカーではタイトリストボーケイ。
国内メーカーでは、フォーティーンが二大トップメーカーといえるでしょうか?
他にも素晴らしいメーカーはたくさんありますが、この2つのメーカーのシェアが広いように思います。

薄っぺらい感じではなく、フォーティーンらしい厚みのあるウェッジです。
厚みで武装しているみたいです。
この厚みも、メーカーの深い研究によるものではないでしょうか?
こうして見ても、いい質感があるな・・・。と思いました。

このバックフェースの凹みも、見慣れた感じがします。
ここの部分を見ているだけで、フォーティーンと分かります。
先日違うタイプのキャビティウェッジを試打しましたが、それぞれ個性があって、とてもいいと思います。

彫りの深さも充分あります。
バックフェースのほぼ全体が凹んでいるのではなく、この限られた部分が凹んでいるところがまた重要なのかもしれません。
重心の高さなど、色々なことを考えて、この面積になっているのではないでしょうか?

リーディングエッジは微妙な削りが見られました。
抜けやすそうです。

ワイドソールです。
そして、その広さ以上に丸みが強調されていました。
ワイドなラウンドソールといえるでしょうか?
今は昔に比べ、ソール形状が多様化しています。
なので、ウェッジを試打するときは、このソール形状を見るのも楽しみのひとつです。
ソールによって、そのウェッジの性能は大きく変わってきます。
どこかが大きく削られている・・・。というのではなく、全体的に丸みを帯びているので、オートマチックな印象をもちました。

ネックの長さはノーマルだと思いました。
適度な長さがありました。
ショートタイプではないですが、それほどロングという感じもしません。
今のウェッジの中でも、標準的な長さだと思います。

ミーリングは見られなかったのですが、いかにもスピンが効きそうな雰囲気がありました。
指で触れてみたのですが、適度な『ザラザラ感』がありました。
大きくゴツゴツした感じではなく、細かなザラザラ感です。
きめが細かい感じ・・・。といったらいいでしょうか?

トップラインは、やや厚めになっていますが、邪魔に感じるほどではありませんでした。
こういった微妙なところに収めているところが、フォーティーンの特長のような気がします。
物理的性能だけでなく、フィーリング性能にも力を入れているのが分かります。

リーディングエッジはテーパーになっています。
こういったところも、フォーティーンの個性といえます。
細部にまでこだわった作りになっています。

このオリジナルグリップはお馴染みです。
フォーティーンといえば、このグリップを最初に思い出します。
私が好きなベルベットタイプではありませんが、ソフトなフィーリングで好感がもてます。

ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。
クセがなくて、易しそうな感じがします。
少しグースが利いていますが、これくらいであれば、何の苦手意識も芽生えてきません。
いわゆる『出っ歯』タイプではなく、リーディングエッジはストレートに近いです。
ウェッジの中での『ジャパニーズスタンダード』といえる構え感だと思います。
今は、このようなタイプが一番支持されているのではないでしょうか?
私の中での『ど真ん中のストライク』という感じではないのですが、ちょうどいい感じの『ベルトよりちょっと下の打ちごろ』といったところかな?などと考えていました。
野球でいうところの『レフト前ヒット』でも、『ライト前ヒット』でもなく、『センター返し』をイメージしやすい構え感だな・・・。と思いました。
引っ張るのでもなく、流すのでもなく、素直に打ち返す感じ・・・。といったらいいでしょうか?
色々と細工をして楽しみたい私は引っ張ったり流したりしてみたいですが、この素直に打ち返す感じも、またいいな・・・。と思いました。

ソールが丸くて、上手く回ってくれたのでしょうか?
フェースを開いても、特に問題に感じるところはありませんでした。
ただ、何となくですが、あまり開きすぎないほうが自然な感じがしたので、大きく開かず普通の範囲内で打っていくことにしました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで好感がもてました。
柔らかさのなかにも、どこかしっかりしている感じ・・・。といったらいいでしょうか?
これまでのフォーティーンウェッジで、たくさん経験してきたフィーリングです。

『スピン性能』は良いと思いました。
『激スピン』という感じで、急激に止まることはなかったのですが、滑る感じもなく、確実にボールを止めてくれました。
しっかりとフェースに乗ってくれたので、思いもしないような動きにならないのがいいです。
ランは少なめですが、それを計算しやすいように感じました。
『適スピンタイプ』といえるでしょうか?

球も拾いやすくて、易しいと思いました。
グースがきつくないので、普通に拾っていくことができました。
落としどころを安定させることができ、実戦向きのウェッジだな・・・。と思いました。

『安定性』は高いと思いました。
構えやすさによるラインの出しやすさもありましたが、キャビティ構造も威力を発揮しているのかもしれません。
ブレにくく、安定性が高いです。
直接地面から打つウェッジは大型にすると難易度が上がってしまいますが、このウェッジはそんな難しさはなくて、大型サイズ並みの『高安定性』があるように感じました。
寛容なタイプのウェッジだと思います。
アイアンだけでなくウェッジでも、どうしても打点がブレてしまうので、ブレに強い寛容なウェッジを使いたい・・・。という方には是非試していただきたいと思いました。

『距離感』も、なかなかいい感じです。
大らかさがあるので、いい意味でアバウトに打っていくことができました。
ヘッドやシャフトの『適度な重さ』があるおかげで、重力に任せて落としどころをまとめることができました。
重力を味方につけると、こういったシビアなショットも易しくなるな・・・。と改めて感じました。

『操作性』は、なかなかいい感じでした。
細工も多少出来たのですが、どちらかといえばオートマチックタイプだと思います。
あまり細工をしないで、クラブに任せてポーンと運んでいく感じがちょうどいいかな?と思いました。
先ほども書きましたが、少々の打点のブレには寛容なところもあるので、そこを活かしていければいいな・・・。と思いました。

バンカー練習場がちょうと空いたので、バンカーでも試してみました。
ワイドソールで、バンカーでも易しいタイプではないかな?と思っていたのですが、その通りでした。
砂を爆発(エクスプロージョン)させやすいです。
何といいますか、『大爆発』ではなく、『小爆発』で寄せていける感じだな・・・。と思いました。
こういったところも、今のウェッジの特徴のような気がします。
バンカーにも強いウェッジです。

フォーティーンらしく、上手くバランスが取れてまとまっているウェッジだな・・・。と思いました。
日本人ゴルファーのニーズを感じとって、それを形にしているウェッジという印象をもちました。
私はどちらかというとマニュアルタイプが好きなのですが、オートマチックタイプを求めておられる方はとても多いと思います。
このウェッジはそういったオートマチックタイプを好まれる方に、とても親しみやすいウェッジといえるのではないでしょうか?

それほど『ワザ』を使う感じはしなかったのですが、安定していて大きなミスにはなりにくい印象をもちました。
オートマチックタイプですが、フィーリングが犠牲になっていないところがまたいいです。
どのクラブもそうですが、特にウェッジは顔や打感が大事です。
構えづらかったり、打感が良くなかったりすると、それが結果に直結しやすいです。

シビアな場面で使うことも多いですし、『攻め』にも『守り』にも使っていくクラブです。
安定した力があるからこそ、計算もしやすくなりますし、スコアをまとめやすくなるように思います。

ちょっと前まではあまり見られませんでしたが、今はキャビティタイプのウェッジもよく見かけるようになりました。
それだけニーズが高まっているのだと思いますし、性能も上がってきているのだと思います。

『易しいウェッジ』を使いたいけど、クセが無いほうがいい・・・。
フィーリングも良くて打っていて楽しいウェッジを使いたい・・・。という方に試していただきたいと思いました。
このオールマイティな性能をもったウェッジは、多くのゴルファーのハートをキャッチするんじゃないかな?と思いました。

最近、アプローチやバンカーショットの調子を落としている私の後輩にも、このウェッジを勧めてみようと思いました。
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