三浦技研 CB-1008 アイアン - ゴルフクラブ試打日記。


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2016年03月15日
  

三浦技研 CB-1008 アイアン

                 
三浦技研 CB-1008 アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは 三浦技研 CB-1008 アイアン の7番 です。



ダイナミックゴールド
シャフトは ダイナミックゴールド です。

ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。



正面
シンプルでカッコいい、三浦技研のニューアイアンです。


三浦技研のアイアンは、いつも注目しています。


いいアイアンが多いので、私にとって特別な存在でもあります。


先日、機能性溢れるアイアンを試打しましたが、このアイアンはとてもシンプルです。


機能性アイアンは、三浦技研の新境地といったところもありましたが、このようなシンプルな形状のアイアンは違う魅力があります。



側面
名前がCB-1008なので、あの名器CB-1007の後継モデルであることは想像に難くありません。


三浦技研の主力モデルといったところでしょうか?


CB-1007はとてもシャープなタイプでしたが、このアイアンはそれに少し易しさが加味されているような印象を受けます。


全体的に光沢感があります。


今日は天気が良かったので、太陽の光をよく反射していました。


私はいわゆる『艶消し』タイプが好きなのですが、このアイアンは違っていました。


そういった点でも、CB-1007と違うところでした。



オリジナルマーク
この三浦技研のマークもカッコいいです。


派手さはなく、シンプルなところがまたいいです。


こういったところにも、メーカーの特徴が見て取れます。



ソール幅
ソール幅は、少しワイドでした。


ヒール側よりもトゥ側のほうがワイドなのが目立っていました。


シャープというよりも、どっしりとした感じがします。


このソール形状だけを見ていると、オートマチックな印象を受けます。



リーディングエッジ
リーディングエッジの削りは、やや控えめな感じですが、これくらいがちょうどいいのかもしれません。


使い込んでいくうちに、その人に合った形状になっていくのだと思います。



ネック長さ
ネックは少し短めですが、今のアイアンの中ではノーマルといっていいように思います。



彫りの深さ
彫りの深さはそれほどなく、見慣れた感じがします。


CB-1007とはまたちょっと違うタイプのハーフキャビティといっていいでしょうか?


ソール側に重量が集まっているので、低重心タイプなんだろうな・・・。と思いました。



トップライン
トップラインは、ほんのちょっとだけ厚く見えましたが、気にならない範囲です。



ミーリング無し
フェース面にミーリングはありませんでした。


三浦技研のアイアンやウェッジにはミーリングのイメージは無いので、イメージ通りといえるのかもしれません。



構え感
ボールを前にして構えてみると、好感がもてました。


三浦技研らしい、オーソドックスな構え感です。


私が好きなグースが弱いタイプです。


いつも通り打てそうな感じがしましたし、リラックスできました。


小顔タイプのアイアンだとは思いますが、セミラージサイズっぽい印象も少し受けました。


オーソドックスな構えやすさに加え、より易しく感じられるように工夫されているのではないかな?と思いました。


先日試打した機能性アイアンもいいですが、このシンプルな構え感のあるアイアンがやっぱりいいな・・・。と思いました。


主張し過ぎていないので、こちらの色に染めていけそうです。




試打を開始しました。

フェース面
『打感』は、とても良いです。


軟鉄の心地良い感触を一球目から楽しむことができました。


何ともいえない柔らかさがあります。


『鉄を鉄と感じさせない柔らかさ』といったらいいでしょうか?


球を打つのが楽しくなります。



音
『音』も、とてもいいです。


中味がギュッと詰まった、とてもいい音がします。


スカスカな感じの音ではありませんでした。


これまで色々なアイアンを試打してきて、音が良くないな・・・。とか、中味の薄い音だな・・・。伝わってくるものが少ない音だな・・・。などと感じたことはたくさんあります。


しかし、このアイアンは違っていました。


中味のある、しっかりした音でした。


こういったところは、高機能性アイアンにはない長所といえるでしょうか?


音は大切なフィーリング要素のひとつです。


このような音を聞くと、やはり軟鉄のマッスルバックやハーフキャビティはいいな・・・。と思ってしまいます。



トゥ側
『球のあがりやすさ』は、まずまずだと思いました。


タフな感じはせずに、あがりやすい感じがしますが、今のアイアンの中では普通といえるのかもしれません。


結構重心が低いのではないでしょうか?


イメージよりも高く浮いていたように思います。



バックフェース
『安定性』は普通だと思いました。


それほど寛容さがあるようには思えませんでした。


ハーフキャビティらしい、正直さはあると思いました。


高い直進性やワイドスイートエリアをアイアンに求めておられる方には、やや合いづらいところがあるかもしれません。



飛距離性能
『飛距離性能』も普通だと思いました。


それほど飛距離に長けているタイプのアイアンではないと思います。


今は飛距離系アイアンが多いので、飛ばないほうだと思います。


アイアンにも飛ぶ為のたくさんの工夫がされている物もありますが、このアイアンは違うタイプだと思いました。


ナチュラルな飛距離。


7番アイアンらしい飛距離といっていいように思います。


このような自然な飛距離なので、アイアンセットとしてバッグに入れておきたくなります。


易しく距離を打ち分けるということが易しいアイアンだと思います。



操作性
『操作性』は抜群でした。


左右にも大きく曲げられました。


クセのない、扱いやすいアイアンだと思いました。



ヒール側
三浦技研らしい、シンプルでありながらすごくこだわって作られているように感じました。


日本には優れたアイアンメーカーがたくさんありますが、その中でもやはり三浦技研は存在感のあるメーカーのひとつです。


変なアイアンを決して出さない・・・。というイメージがありますが、このアイアンもそのイメージ通りでした。



三浦技研 CB-1008 アイアン
今のアイアンの流れに沿って、必要最小限度の工夫はしているけれど、それがいきすぎていない感じがします。


難しすぎず、むしろ易しさを加味しながらも、プレイヤーのフィーリングを最優先してくれているように感じました。



三浦技研 CB-1008 アイアン
今は多くのメーカーで『ハイテクアイアン』が発表されています。


それらはとても高機能で、色々な工夫がされています。


アイアンは元々『ワンピース』というイメージが強くありましたが、今は色々なパーツが組み合わされている物が多くなりました。


それらはメーカーの深い研究や工夫によって生み出されています。


メーカーの企業努力にはいつも感謝しっぱなしです。



三浦技研 CB-1008 アイアン
クラブが常に進化し続けているのは、メーカーの深い研究や新たな発想によるものです。


今はとても素晴らしいクラブにたくさん出会えるようになりました。


様々なタイプのクラブに出会えるのは、とても楽しいことです。



三浦技研 CB-1008 アイアン
それらの多くがハイテクアイアンといえるのだと思いますが、このCB-1008はベーシックアイアンといえるでしょうか?


最小限の工夫を入れていきながらも、あくまでも主導権はプレイヤー側に委ねてくれているように感じます。


プレイヤーの感性を邪魔しないタイプのアイアンだと思います。



三浦技研 CB-1008 アイアン
アイアンにも飛距離や安定性など『物理的性能』を最優先される方には合いづらいところがあるかもしれません。


『飛び』や『ミスヒットに対する寛容さ』ということでは、それほど高いパフォーマンスを期待できるタイプではないかもしれません。


『見た目通りの性能』といえるような気がします。


なので、人によって好みがはっきり分かれるような気もします。


おそらく、以前試打した『PP-9005 Genesis アイアン』のほうが人気は出やすいだろうと思います。


このアイアンも易しさを感じさせる部分はありますが、『飛距離』や『安定性』『あがりやすさ』など、PP-9005 Genesisのほうが大きく上回っていると思います。



三浦技研 CB-1008 アイアン
様々なニーズに応えて、メーカーも色々なタイプを発表しているのだと思います。


PP-9005 Genesisも良かったけど、もうちょっとベーシックなタイプでフィーリングの伝わりやすいアイアンが欲しい・・・。という方には是非試していただきたいと思いました。


軟鉄ハーフキャビティの中では、易しい部類に入ると思いますし、敷居は高すぎないので、親しみをもたれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?


大雑把ではなく、繊細さのあるアイアンでした。


                         
        
                         

コメント

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No title
はじめまして、いつも楽しく拝見させていただいております。もし宜しければご意見聞かせていただければと思いコメントに投稿させて頂きました。
現在、716CBを使用しており、大きな不満は無いのですが、三浦のCB-1008が気になって仕方なくなりました。さらにエポンのAF-TourCBも(^^)
この3本を試打されていると思いますが、宜しければ打感、打音、易しさ、振り心地等の違い等をご教授頂けないでしょうか?
大変申し訳ございませんが宜しくお願い申し上げます。
はじめまして
タイトマニア様。はじめまして!
golfdaisukiと申します。

この度は私の記事を読んでくださり、またコメントを寄せてくださいまして、まことにありがとうございます。
そして返信が遅くなり、申し訳ありませんでした。

さて、今回はアイアンについてのご質問を頂戴しておりますが、候補に挙げておられるアイアンは素晴らしい物ばかりですね。

716CBを使っておられるということで、かなり高い技術をお持ちなのだと思います。
716CBとCB-1008とAF-TourCBの3つの中で、どれかを外すとしたら、私はまずAF-TourCBを外すと思います。

大きな不満があるというのではないのですが、ちょっとグースが気になる程度です。
このグースがいいと仰る方もたくさんいらっしゃると思います。

打感や打音、易しさ、振り心地など、この3つのアイアンは素晴らしい印象が残っていますが、できれば同時に打ち比べてお答えしたいと思いました。
いつ打ち比べることができるか、正直申しまして今の段階では分からないのですが、いつか実現できればいいと思っています。

三浦技研は違いますが、タイトリストのアイアンは遠藤製作所が作っていると思いますので、タイトリストを愛用されているのでしたら、AF-TourCBは親しみやすく感じられるのではないでしょうか?

この3つのアイアンの中で、おそらく打感は私の好みではCB-1008が一番だと思います。
打ち比べていないので、はっきりとしたことは申し上げられないのですが・・・。

易しさ・振り心地などは大差ないと思われます。

以上が私の考えなのですが、参考にして頂けましたでしょうか?
実際に打ち比べていないので、はっきりとしたことがいえず、申し訳ありませんでした。

これからも記事を書いていきたいと思いますので、お時間がございましたら、また私の記事にお付き合いいただけると幸いです。
それでは失礼いたします。
No title
この度は大変丁寧に回答を頂き誠に有難うございました。お陰様で迷いも無くなり、716CBで暫く腕を磨く決断が出来ました。
また、物欲が沸いてくるとは思いますが(^^)
実はタイトリストの古いクラブですが、T-Forgedも所有しておりまして、芯で中々打てないのですが、芯で打てたときは最高の打感を味わう事が出来るので、同じ三浦技研のCB1008だと、易しくあの打感が味わうが事出来るのでは。と考えたのが切っ掛けでした。

716CBも打感は良いのですが、打ち抜いた感が大きく違い、マッスルとキャビティの差もあるのでしょうが・・・
贅沢ですかね。。。

JBeamのZY-11とZY-7も気になっているクラブなのですが、今後の試打予定等御座いませんでしょうか?機会が有りましたらぜひ試打宜しくお願いいたします。
ちなみに現在は915D2を使用しており、917D2の画像を見てがっかりしましたので、JBeamに浮気しようかと考えておりまして・・・

この度は本当に図々しいお願いにも親切に対応頂き有難うございました。
これからも試打日記を楽しみに拝見させて頂きます。

こちらこそ、ありがとうございます
タイトマニア様。こんばんは。golfdaisukiです。
いつもありがとうございます。

いいクラブがたくさんあるので、どうしても迷ってしまいますね。
とても嬉しい悩みだと思います。
私も欲しいクラブがたくさんあります。

JBeamのZY-11とZY-7というクラブはまだ手にしたことがないのですが、試打することができましたら、是非記事に書かせていただきたいと思っております。

この度は大変ご丁寧なコメントを寄せてくださり、ありがとうございました。
こちらこそ感謝いたします。

これからも記事を書いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
それでは失礼いたします。
購入しました。
golfdaisuki様
いつも楽しくブログを拝見させて頂いております。
ところで、先日、待望のCB-1008を購入いたしました。
それにより15年来の相棒であるCB-1005も引退となり、寂しさいっぱいでした。
実は最初に購入したアイアンはPRGRのDATE801というアイアンで、それがきっかけとなり三浦技研を知り、すぐにCB-1005を購入いたしました。
当時は大変ハードルの高いアイアンでしたが、このアイアンにゴルフを教えてもらったようなもので、お陰様で15年も下手くそゴルフに付き合ってもらいました。

ヘッドのいたるところについた傷を見て買い換えを思い止まりそうになりましたが、ソールの消耗も見えてきたので思い切って泣く泣くチェンジしました。

今回、散々1007と悩みましたが、1008の低重心化で若干ミスのカバーも期待し、1008に決定した次第です。
打ってみて何より驚いたのは打感!
以前の1005も打感は良かったのですが、golfdaisukiさんが仰るように中身がギュッと詰まった打感は絵も言われぬように感じました。
弾道も三浦らしい、力強い糸を引くような弾道です。
実は全く試打もせずに購入に踏み切ったのですが、そこに躊躇はありませんでした。
こちらのブログで、使用感も想像できておりましたし、やはり三浦技研という会社の製品に対する姿勢に信頼がありましたから。。。

私がアイアンに求める全てが備わった素晴らしいアイアンであったことは言わずもがなです。

また、永く使い最高の相棒になるよう大切にしていきたいと思います。

golfdaisuki様いつもクラブに対する愛情あふれるブログ、楽しみにしております。

それでは、どうかご自愛くださいませ。
toshitoshi様。初めまして
toshitoshi様。初めまして。
golfdaisukiと申します。
この度は私の記事を読んでくださり、またコメントを寄せてくださいまして、まことにありがとうございます。

CB-1008を購入されたそうで、とても羨ましいです。
このアイアンはとてもいいですね。
私も大好きです。

仰る通り、三浦技研のアイアンはいい物が多いですね。

CB-1005を15年使われたそうで、素晴らしいことだと思います。
ひとつのクラブをずっと大切に使われる方は私は大好きです。

私もそれほど頻繁に変えるほうではないのですが、私の友人には数ヶ月で買い替える人も結構いるので、クラブに馴染む前に変えているので勿体ないといつも思っています。
やはりずっと同じ時を過ごさないと見えてこないこともありますね。

クラブがまるで消耗品のような印象を受けるメーカーもありますが、逆にずっと長く使い続けていけるクラブもありますね。
三浦技研は後者のほうだと思います。

ずっと使い続けていけるから愛着も湧きますし、クラブに信頼がもてるようになりますね。
ゴルフの楽しさも増します。

CB-1008は素晴らしいアイアンなので、toshitoshi様にとって大切な相棒になってくれるのは間違いないと思います。

この度はとても嬉しいコメントを寄せてくださり、ありがとうございました。
楽しく読ませていただきました。
記事を書き続けて良かったと思いました。

これからも記事を書いていきたいと思いますので、お時間がございましたら、また私の記事にお付き合いいただけると幸いです。

本当にどうもありがとうございました。
それでは失礼いたします。