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2016年02月15日
三浦技研 PP-9005 Genesis アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは 三浦技研 PP-9005 Genesis アイアン の7番 です。

シャフトは ATTAS IRON です。
ロフトは30度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスは60S、キックポイントは中調子です。

三浦技研の新しいアイアンです。
これまではシンプルなデザインの物が多かったのですが、このアイアンは高い機能性を感じさせます。

三浦技研では珍しいポケットタイプのアイアンです。
昨年の夏に試打したPP-9005 PREMIUM アイアンを思い出します。
名前や全体的な形状などからも、後継モデルだろうと容易に予測できます。
PP-9005 PREMIUM アイアンは、発売当初からその高い人気に生産が追いつかず、品薄状態が続いたと聞いたことがあります。
それだけ三浦技研ファンの方に、ポケットタイプを待ち望んでおられた方が多かったのだと思います。
ポケットタイプは、完全に市民権を得ました。
三浦技研らしい上質な質感がありますが、PP-9005 PREMIUMとはまたちょっと違う感じに仕上がっているな・・・。と思いました。

彫りの深さも、しっかりあります。
PP-9005 PREMIUMと同じような感じです。
他のメーカーのアイアンでは見慣れた感じがしますが、三浦技研のアイアンということで、珍しく感じられます。
今はそれだけ、ユーザーのニーズが多様化しているのだと思いますし、これからも三浦技研はこのようなアイアンを開発していくのではないでしょうか?

ソール幅は広いです。
このようなタイプで狭い物を見たことがありません。
ポケットタイプとワイドソールはセットになっているような気がします。
ちょっと前まで、ワイドソールタイプは大味な感じがすることも多かったのですが、最近のアイアンは繊細さも感じられる物が増えてきました。

ネックは短めでした。

バックフェースには、この2つの丸いものがありました。
赤い色なので、よく目立っていました。
これはウェイトの役目を果たしているのかな?それとも単なるアクセサリーなのかな?と思いました。
しかし、この位置にあるということは、おそらくウェイトの役目を果たしているのだろう・・・。と思いました。


中の様子がこのようになっているので、やはりウェイトの役目を果たしているのだろうと思いました。
重心深度を深くして、あがりやすさと直進性を高めているのだろう・・・。と思いました。

バックフェースにはアクセサリーのようなものがありました。
これはPP-9005 PREMIUMにも見られました。

トップラインは少し厚めに見えましたが、気になるほどではありませんでした。
ここの部分が丸っこくて大きくなっていると、構えたときにイメージが出しづらく感じることもあるのですが、このアイアンは適度に引き締まっているので、そういったマイナス的なことは無いだろう・・・。と思いました。
こういった細かなところまで配慮されているのが、さすがは三浦技研といったところだな・・・。と思いました。

リーディングエッジには、微妙に削りが入っていました。
かなり控えめな感じです。

フェース面にミーリングは見られませんでした。
三浦技研らしく、とても丁寧に仕上げられています。
新品のアイアンでも、メーカーによっては雑に仕上げられているな・・・。と感じられるアイアンもありますが、三浦技研のアイアンでは感じたことがありません。

素振りをしてみた感じはまずまずでした。
できればスチールシャフトを・・・。と思ったのですが、このクラブ1本しか無かったので、このまま試打することにしました。
アイアンでカーボンを最近はあまり試打していなかったのですが、このアイアンとの相性は良さそうだな・・・。と思いました。
ハードなタイプのシャフトではありませんが、適度にしっかりしていて方向性は出しやすそうな予感がしました。
あとは『距離感』だけだな・・・。と思いました。

ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。
やや大きめのサイズで安心感をもたらしながらも、形が崩れていないところがいいです。
私はもう少し小顔でもいいかな?と思ったのですが、この大きさがちょうどいいという方はとても多いのではないでしょうか?
ちょっとグースが効いていますが、気になるほどではありませんでした。
むしろ、このようなアイアンはグースタイプが『スタンダード』といえるのかもしれない・・・。と、これまでの経験から思いました。
ラインも出しやすそうです。
『逃がす』『つかまえる』ということでいえば、ほんの少しだけつかまるイメージのほうが出しやすいように感じられました。
試打を開始しました。

『打感』は好感がもてました。
ソフトというよりはライトな感じがしましたが、手に馴染みやすいフィーリングでした。
『球の重さ』をあまり感じさせないライトな感じがしました。
『当たり負け』しないような印象をもちました。
ヘッドの質量がボールの質量に完全に勝っている感じ・・・。といったらいいでしょうか?

球はよくあがりました。
タフなタイプのアイアンではありません。
このカッコいい外見から、結構タフなタイプではないか?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はそんなことはないので、多くの方に試していただきたいと思いました。

『安定性』は、かなり高いです。
いわゆるオートマチックタイプのアイアンです。
なかなか曲がる感じがしません。
打点のブレにも強いです。
『勢いでもっていける感じ』といったらいいでしょうか?
少々のブレには反応しない、いい意味での鈍感さのようなものを感じました。
オートマチックタイプの、いいところです。
重心の深さも、大きく関係しているのではないでしょうか?

『飛距離性能』は、かなり高いです。
最初から飛距離が出ることに驚いてしまいました。
これまでもたくさん『ディスタンス系アイアン』を試打しているので、経験はしているのですが、三浦技研のアイアンで距離が出るタイプというのはまだそれほど経験していないせいか、驚いてしまいました。
このアイアンは完全に『ディスタンス系』だな・・・。と思いました。
『ディスタンス系アイアンの男前版』といったところかな?と思いました。
ただ単に距離がでるというのではなく、構えやすいので方向性を出していきながら、しっかりと距離が稼げるところがすごくいいな・・・。と思いました。

『操作性』はまずまずでした。
あまり大きく曲げることはできなかったのですが、一応左右に曲げることもできました。
自由に曲げられるというよりは、『曲げづらい』という印象のほうが強く残ってしまいました。
球があがりやすく、つかまりもいいので、多くの方に易しく感じられるのではないでしょうか?

前のモデル同様、かなり高性能なアイアンだと思いました。
安定性や飛距離性能などの『物理性能』だけでなく、構えやすさや打感など『フィーリング性能』も高いのが、三浦技研らしいところだと思いました。
アイアンに強いこだわりをもったメーカーだと思います。

前のモデルと実際に打ち比べてみたわけではないので詳しいことは分かりませんが、おそらくシャフトが同じでも『あがりやすさ』『安定性』は、このPP-9005 Genesisのほうが少し勝っているのではないかな?と思いました。
今度機会があれば打ち比べてみたいと思います。

高い安定性と飛距離性能をもっていて、ロボットみたいな機械的なところを感じながらも、構えやすさや打感などもいいので、柔らかさも感じられました。
オートマチックタイプではありますが、永く使い続けても飽きが来ないような印象をもちました。

アイアンにもドライバーと同じように『マニュアルタイプ』と『オートマチックタイプ』に分けられます。
このアイアンはオートマチックタイプです。
しかも、とてもカッコいいオートマチックタイプです。
構えやすいので、最初から向きが狂っていたり、大きくラインを外したりすることが少なくなるだろうな・・・。と思いました。
私はアイアンではマニュアルタイプを好むので、今のところこのようなオートマチックタイプのアイアンを購入する予定はないのですが、もし購入するとしたら、候補のひとつに入れるだろうな・・・。と思いました。

『易しさ』を追求しながらも、見た目の良さやフィーリングを犠牲にしていない、三浦技研の高い技術が感じられました。
色々なメーカーのアイアンを試打していると、時にはこのメーカーはアイアンに愛情をもっていないな・・・。こだわりがないな・・・。と思えることがあります。
そういったメーカーのアイアンにはあまり興味がもてません。
しかし、このアイアンはすごく興味をもちました。
信頼できるメーカーということもありますし、この高機能をじっくり楽しんでみたいです。
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